第4話_米倉充(よねくらみのる)という人物
とある、警察内の部署にある一つの秘密書類。其れは纏めた本人と上層部の一部しか見れないという機密文書であるのと同じ意味を持ちこれを勝手に読めば謹慎処分じゃあ弱いと言われる位なのである。然し、許可されれば何もないのだが……この書いた本人が警察を辞めていても許可の為に資格と連絡先は残っている為聞かなくてはならない、それ位重要である。
以下、その書類より一部抜粋_
「これから読むのは、許可された私とさの名探偵のみが見る事を許され音読する事を許されしもの。会議中は録音等の記憶に残す事を拒否し尚且つ録音等をした場合は厳しい処分が下されると思え……以上」
名 米倉充(よねくらみのる)
性別、年齢共に不明。
性格
温厚と見せかけて意外とサイコパス気質を持っていると見られる。それ以外は分からない。
能力については不明。二つあるとされる。
能力の起源も不明。
最後に
これを見た、聞いたもの達はこの人物関係の事件に携わる者とし尚且つ他の誰にも関わる事を話す事を禁じる、した場合即座に重い処分が下されるという事を覚悟した前
_以上、一部抜粋。
「以上が、全貌である。下手すると我々はこの人物に既にあっているのかもしれない。〈犯人〉というのは事件の近くに居たがる傾向にある者も少なからず居る、それを踏まえよと上からのお言葉です」
どよどよと騒めきたつ会議室。何故
〈探偵〉の力が必要なのか理解した者、納得のいかない者。各々に分類されているが古参の者たちは然り顔。知っている為長年追っているのだ。
次に浅倉さあやという女刑事。
「あの、一つ宜しいでしょうか?桂木刑事」
後輩である、彼女に言われては言えにくい
桂木。
「何でしょう。お答え出来る範囲内なら」
「探偵、とは何方様の事でしょうか?」
ガヤガヤと……何方ともなく、
「そういえば、居ないな。」とか「迷ったんじゃないか?」とか「逃げ出したのでは?」と様々。
「……迷子。そう言えば、別の所に寄ってから来ると、間違いなく迷子ですね」
ガチャリと扉の開く音がする。
「すいません、こやつの事件担当の会議室、個々ですか?」
「すみませんが、何方様でしょうか?その事件の会議室は間違いありませんが」
「あ、はい。菅原です。菅原美由紀です。捜査一課に属してますが、似た事件ばかりですね。手綱を握ってて下さい。迷子になるんで、馴染みの場所でも」
と、知ってる口振で相も変わらず話す美由紀とそれに突っ込む浅葱。
「それは無いだろう。家までは帰れるんだ。どの道からでも。その分推理力にわけ振られたんだろう。全く……」
と。文句をたれな流す。事の発端は迷子になった浅葱なのに。
「この事件の担当、桂木です。巻き込まれ組ですか?」
「いいえ。送り届ける〈
「そうでしたか。ご協力感謝します」
「後は、御自分でお願いしますね?浅葱殿?」
「ゥ……そんな言い方はないだろう、」
「いいぇー、では皆さん、また。」
扉を閉めて一人息つく菅原。
「全く、何であれで〈名探偵〉に慣れたのやら……まだ物語内でもシャーロックの方がマシよ。マシ。そうでしょう?ふふっ」
事件の犯人とは案外近くに居るのかも知れない。その根拠は犯人しか知りえぬ情報、つまり刑事にも知り得る情報。そして、相棒という存在。果たして、この事件の行方とは?
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