第11話 PARSKR II Part2(ゲーム)
流導類清&革霧青充 vs
2対1の変則ルール
・それぞれのプレイヤーが場を所有する。
・累積ダメージは、それぞれのプレイヤーが敗北値3000の累積ダメージをカウントする。
・チーム側(二人側)のうち、どちらか一人が敗北してもゲームは続行される。
(敗北した者は敗北したその時点での手札や場、墓地などの盤面は保たれるが、ターンは回ってこない)
・味方は自分としても相手としても扱える。
・1ラウンド目(1巡目)はバトルフェイズを行えない。
TURN1
(
「俺の先攻。
俺は【
赤紫の騎兵が召喚される。
【
モンスターカード/通常部類/固有ターン1/海流系
通常攻撃力100
通常効果:???
(体は龍、足は馬の赤紫の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
「ターン終了」
手札
類清:5枚
青充:5枚
TURN2
(類清のターン)
「俺のターン。
来い! 【レモネスカル・マテリシャル】!」
【レモネスカル・マテリシャル】
モンスターカード/思念部類/固有ターン1/素材系
思念攻撃力400
思念効果:自分の場のこのモンスターの性質が被加工系になった場合に発動する。
このモンスターカードを以下の特殊カードとして自分の場に発動する。
<【
特殊カード/残存型/装飾系
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、そのモンスターはカードに記載されている攻撃部類を失い、追加で思念部類を得る。
また、指定したモンスターが攻撃する場合、発動可能。
互いの場からモンスター1体を選び、そのモンスターの固有ターン×100ダメージを相手に与える。>
(見た目は龍に近い、黄色の悪魔。
体は丈夫な骨でできていて、それを素材にした輪で呪いをかける)
「ターン終了」
手札
類清:4枚
青充:5枚
TURN3
(青充のターン)
「俺のターン。
【
【
モンスターカード/中距離部類/固有ターン1/飛行系
中距離攻撃力300
中距離効果:自分ターンに1度、発動可能。
攻撃力をターン終了時まで、1000上げる。
この効果を発動した場合、このターンこのモンスターは攻撃できない。
(素早い動きで相手の背後にまわる龍。
翼から放たれる攻撃を受けると、一瞬にして溶けてしまう)
手札
類清:4枚
青充:4枚
TURN4
(
「俺のターン…
このドローフェイズで【
【
「?」
類清と青充がその様子を見ていると、渦の中から4枚のカードが吐き出され、
【
モンスターカード/通常部類/固有ターン1/海流系
通常攻撃力100
通常効果:このモンスターを従えるプレイヤーは、ドローフェイズにおいて、選んだ手札をデッキに戻さなくてもよい。
(体は龍、足は馬の赤紫の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
「通常、ドローフェイズでは、手札のカード全てをデッキに戻さなければならない。
だが【
「手札をコントロールする効果か」
「メインフェイズ。
【
水色の騎兵が現れる。
【
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/海流系
通常攻撃力300
通常効果:自分ターンに1度、発動可能。
全てのプレイヤーは600ダメージを受ける。
(体は龍、足は馬の水色の騎兵。自身の吐く水で鋭い槍を作る)
「そして【
【
波紋が広がり、全てのプレイヤーを襲う。
「うっ!」
類清の累積ダメージ:600(0+600)
青充の累積ダメージ:600(0+600)
「ターン終了」
手札
類清:4枚
青充:4枚
TURN5
(類清のターン)
「俺のターン」
類清とアブゼリードが話し合う。
「
「でもこのままじゃ、あいつも俺達と一緒に累積ダメージが3000になっちまうぞ」
「奴が私達と共倒れになるとは思えない。
何らかの方法でそれを回避してくるはずだ」
「そりゃそうだよな」
「それにしても、600ダメージというのは何ともいやらしい」
「え?」
「考えてみろ。
このまま君がダメージを受け続けると、累積ダメージの数値は、600、1200、1800、2400、3000になる」
「でもダメージを受ければお前を召喚しやすい。
俺達にとっては好都合…」
何かに気がつく類清。
「あっ、そうか」
「気づいたようだな」
「お前の召喚条件は累積ダメージ2500以上。
累積ダメージ2400だと召喚できないし、3000だと時すでに遅し。
なんかモヤモヤするな」
「いずれにしても、このままダメージを受け続けるわけにはいかない。
何とかダメージを調整しよう」
「分かった。
それなら…
俺は特殊カード【
1000ダメージと引き換えに、2枚をドローする」
【
特殊カード/駆動系
発動条件:自分のデッキにカードがある場合。
効果:1000ダメージを受けることで、2枚をドローする。
類清の累積ダメージ:1600(600+1000)
「(何かいいカードを呼び込めれば…)」
機械が現れ、2枚のカードを吐き出す。
手に取る類清。
その時、青充が割って入った。
「おれはここで、【追い打つ向かい風】を発動。
相手ターン中に、相手がダメージを受けた場合、さらに1000ダメージを与える!」
【追い打つ向かい風】
特殊カード/送風系
発動条件:相手ターン中に、相手がダメージを受けた場合。
効果:相手に1000ダメージを与える。
類清に風が当たる。
類清の累積ダメージ:2600(600+2000)
「(味方同士で何やってんだか…
違う! これは!)」
「おっ、ラッキー!
助かったぞ青充!」
頷く青充。
「これで俺の累積ダメージは2500以上になった。
よって、このモンスターを召喚できる。
行ってこい!」
「ああ!」
【
モンスターカード(リード)/魔法部類/固有ターン5/加工系
魔法攻撃力1800
召喚条件:自分の累積ダメージが2500以上の場合、リードデッキから召喚可能。
魔法効果:自分ターンに発動可能。(複数回発動可能)
素材系カード1枚を指定する。
そのカードの性質を被加工系に変化させる。
(素材を加工し、新たな姿にする能力を持つ龍。
見た目は悪魔に近いが、本人は龍だと主張している)
青充がさらに援護する。
「俺は【
風が類清を包み込む。
「このターンに1000以上のダメージを受けたプレイヤーは、以降、そのダメージ1000につき3ターン1ラウンドの間、全てのダメージを受けない。
類清がこのターンに受けたダメージは2000。
よって、TURN10までダメージを回避できる!」
【
特殊カード/送風系
発動条件:このターン、1000以上のダメージを受けたプレイヤーがいる場合。
効果:そのプレイヤー1人を指定する。
そのプレイヤーがこのターンに受けたダメージ÷1000の数値をxとする。(小数点以下は切り捨て)
以降、そのプレイヤー1人は、xラウンド目(この効果を発動したターンを1ラウンド目の1ターン目とする)の終了時まで、全てのダメージを受けない。
「これでお前は【
「何から何までありがとうございます!」
類清が頭を下げる。
アブゼリードが続ける。
「これで我々の勝利は確定した」
「何?」
「類清。
【
「ああ!
【
【
モンスターカード/通常部類/固有ターン3/射手系
通常攻撃力1100
通常効果:このモンスターが攻撃する場合、発動可能。
その戦闘で発生するダメージを2倍にする。
この効果は、このモンスターが装飾系カードの効果で指定されていなければ、発動・適用ができない。
(いつも何かしら企んでいる魔女。
いかにして敵に痛みを与えるかを考えているので、他の射手系からは恐れられ、距離を置かれている)
「さらに【アブゼリード】の効果発動。
【レモネスカル・マテリシャル】が首飾りに姿を変える。
【レモネスカル・マテリシャル】
モンスターカード/思念部類/固有ターン1/素材系
思念攻撃力400
思念効果:自分の場のこのモンスターの性質が被加工系になった場合に発動する。
このモンスターカードを以下の特殊カードとして自分の場に発動する。
<【
特殊カード/残存型/装飾系
効果:このカードの発動時に、次の効果を発動する。
場のモンスター1体を指定する。
このカードが場にある限り、そのモンスターはカードに記載されている攻撃部類を失い、追加で思念部類を得る。
また、指定したモンスターが攻撃する場合、発動可能。
互いの場からモンスター1体を選び、そのモンスターの固有ターン×100ダメージを相手に与える。>
(見た目は龍に近い、黄色の悪魔。
体は丈夫な骨でできていて、それを素材にした輪で呪いをかける)
首飾りは【
「バトル!
【
【
vs
【
「ここで、【
魔女が唱える。
「場のモンスター1体の固有ターン×100のダメージを与える!」
「うっ!」
「そして戦闘は続く。
【
攻撃する場合、相手に与える戦闘ダメージを2倍にできる!」
「くっ…」
「(攻撃が通れば、
類清の勝利が決まるが…)」
続く…
**********
「青充、ナイスフォローだった。
ありがとな」
「あれくらいできて当然だ」
「しかし
「本当にこれで終わればいいけどな」
次回 優位を狩る悪魔の石像
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