第10話 闘争組換 Part2(ゲーム)
果地風潤 vs フォーカス
TURN1
(風潤のターン)
「私の先攻。
【ラピッド・コンバットベーシック-
【ラピッド・コンバットベーシック-
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/采配系
打撃攻撃力500
打撃効果:自分・相手ターンに1度、発動可能。
このモンスターの固有ターンを、1~9の内、任意の数値にする。
(剣と盾を携えた白と黒の戦士。
目立った技は使えないが、基本的な戦い方はマスターしている)
「ターン終了」
手札
風潤:4枚
フォーカス:5枚
TURN2
(フォーカスのターン)
「僕のターン。
【ダメージ回収庫】を発動!」
フォーカスの場に大きなタンクが現れる。
【ダメージ回収庫】
特殊カード(
発動条件:
・自分が戦闘ダメージを受ける場合、カードの発動が可能。
・自分にダメージを与える効果が発動した場合、その効果の発動に対してカードを発動できる。
効果:このカードが場にある限り、自分がダメージを受ける場合、このカードが代わりにダメージをカウントする。
カードの発動後、3ターン目の終了時にこのカードを破壊する。(カードを発動したターンを1ターン目とする)
このカードが場を離れた場合、それまでにカウントされていたダメージが自分に発生する。
「(これは、類清が言ってた…。
確か、ダメージを吸収する効果があったはず)」
「類清の友達なら聞いてるかな?
このタンクは僕へのダメージを吸収してくれるんだよ。
3ターン目の終わりに破壊されて、その時にそれまでのダメージはまとめて僕に与えられるけどね。
次行くよ。
【
【
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/考古系
打撃攻撃力1000
打撃効果:このモンスターは、自身の固有ターン以下のモンスターには攻撃できない。
このモンスターの召喚時に発動する。
最も累積ダメージが少ないプレイヤーに1000ダメージを与える。
(累積ダメージが同じ場合は、複数人にダメージが与えられる)
(ドリルを片手に宝を探し求める悪魔。
見かけによらず、器用に掘り進めることができる)
「効果発動。
累積ダメージが最も少ないプレイヤーに1000ダメージを与える」
「互いの累積ダメージは0…」
「その場合は、両者に与えられる」
悪魔がドリルを地面に叩きつけると、土が舞い、互いのプレイヤーに降り注いだ。
「うっ…」
風潤の累積ダメージ:1000(0+1000)
「僕は【ダメージ回収庫】があるから無傷だよ」
【ダメージ回収庫】のカウント:1000(0+1000)
「(あのタンクにダメージが溜まると、あいつはそれを使ってモンスターを召喚するんだったよね。
それならその前に、あのタンクに3000以上ダメージを溜めれば勝てる)
【
【
特殊カード/采配系
発動条件:自分の累積ダメージの数値が相手の累積ダメージの数値以上の場合、発動可能。
効果:自分のリードデッキの
そのカードの召喚のために、
自分の場から、指定されているそのモンスターを
(その際、本来の召喚条件は無視してよい)
それが采配系カードなら、このターン、そのカードは効果で破壊されない。
「【ラピッド・コンバットベーシック-
白と黒の戦士は、屈強な姿に変わっていく。
【ラピッド・コンバットフォート-
召喚条件:固有ターン5の【ラピッド・コンバットベーシック-
打撃攻撃力1500
打撃効果:このモンスターが場にいる限り、このモンスターは固有ターン5を得る。
このモンスターが場にいる限り、相手の場の全てのモンスターは攻撃しなければならない。
自身より低い固有ターンを持つモンスターを迎撃で破壊した場合、その相手モンスターの攻撃力分の戦闘ダメージが相手に発生する。(場での攻撃力を参照)
(コンバットベーシックの別の姿。
体に着いた棘で、向かってきた者を迎撃する)
「【コンバットフォート】の効果で、あなたは必ず攻撃しなければならない!」
【
vs
【ラピッド・コンバットフォート-
【
「さらに、破壊されたモンスターの攻撃力分の戦闘ダメージも受けてもらう!」
【ダメージ回収庫】のカウント:2000(1000+1000)
「(これでカウントは2000。
もしもこのターンに【
その状況なら、タンクにカウントは残ってないから、攻撃力は上がらない)」
【
モンスターカード/打撃部類/固有ターン5/考古系
打撃攻撃力1600
打撃効果:自分の場に考古系の特殊カードがない場合、このモンスターは破壊される。
召喚時、発動可能。
自分の場の貯蔵系カードを任意の数選ぶ。
その効果によるカウントを0にすることで、その差の数値をこのモンスターの攻撃力に加える。
(技術の発達により、蘇った恐竜。
敵の力を自らに取り込むことができる)
「(召喚しなかったとしても、数ターン後にはタンクは破壊され、少なくとも2000のダメージを与えられる。
これが最良の手のはず…)」
「もしかして、僕のモンスターが【
「え…」
「【考古の復元装置】を発動!」
装置が出現し、タンクと繋がる。
【考古の復元装置】
特殊カード(リード)/残存型/考古系
発動条件:自分の場に貯蔵系カードがある場合、自分ターンにカードの発動が可能。
効果:自分ターンに1度、発動可能。
自分の貯蔵系カードの効果によるカウントを2000ポイント取り除くことで、デッキから考古系モンスター1体を召喚する。
「2000ポイントのカウントを取り除いて、デッキから考古系モンスターを召喚する!」
【ダメージ回収庫】のカウント:0(2000-2000)
「現れろ!
【
【
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/考古系
打撃攻撃力0
打撃効果:???
(技術の発達により、蘇った魚類。
水がなくても生き生きと動き回れる)
「【コンバットフォート】の効果で、攻撃しなきゃいけないんだよね?
じゃあ【
【
vs
【ラピッド・コンバットフォート-
「攻撃力0?」
魚は迷わず進んでいく。
戦士が迎え撃とうと棘を突き出すも、それを素早くかわすと、尾で棘を叩き飛ばした。
それは風潤へ刺さる。
「うわっ!」
風潤の累積ダメージ:2500(1000+1500)
「【
それに、戦った相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える効果もあるんだよ」
【
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/考古系
打撃攻撃力0
打撃効果:自分の場に考古系の特殊カードがない場合、このモンスターは破壊される。
自分の場に貯蔵系カードがあり、その効果によるカウントが0である限り、このモンスターは戦闘では破壊されず、次の効果を発動・適用できる。
このモンスターが戦闘する場合、発動可能。
勝敗判定後、その戦闘でこのモンスターは破壊されず、このモンスターと戦闘したモンスターの攻撃力分の効果ダメージを相手に与える。
(技術の発達により、蘇った魚類。
水がなくても生き生きと動き回れる)
「(あいつにダメージを与えたことが裏目に出た!)」
「ターン終了。
【ダイナ】を出すまでもないみたいだね」
手札
風潤:3枚
フォーカス:3枚
TURN3
(風潤のターン)
「私のターン!
【スワイプ&チェンジ】。
【コンバットフォート】を別の姿に変える!」
【スワイプ&チェンジ】
特殊カード/采配系
発動条件:自分の場に采配系の
効果:自分の場の采配系の
同じ固有昇級値でそのカードとは別の、采配系の
(その際、本来の召喚条件は無視してよい。
屈強な戦士は槍を持った戦士に変わる。
【ラピッド・コンバットディレクション-
召喚条件:固有ターン3の【ラピッド・コンバットベーシック-
打撃攻撃力1100
打撃効果:このモンスターが場にいる限り、このモンスターは固有ターン3を得る。
このモンスターが自身の固有ターン以上の固有ターンを持つモンスターを攻撃した場合、発動可能。
戦闘する相手モンスター1体を効果により破壊する。
(コンバットベーシックの別の姿。
槍を使って戦い、司令塔としても活躍する)
「さらに【
【シーラン】の固有ターンを5増やす」
【
特殊カード/加筆系
発動条件:場にモンスターがいる場合。
効果:モンスター1体の固有ターンを最大5まで上げるか下げる。
【
「バトル!」
【ラピッド・コンバットディレクション-
vs
【
「【コンバットディレクション】は、自身の固有ターン以上のモンスターを攻撃する場合、効果によって相手モンスターを破壊できる!」
【ラピッド・コンバットディレクション-
vs
【
【
「やるねぇ。
効果で破壊しにきたか」
「それに、これは戦闘破壊じゃなく、効果破壊だからあなたのタンクにもダメージは溜まらない。
私はこれでターン終了」
手札
風潤:3枚
フォーカス:3枚
TURN4
(フォーカスのターン)
「僕のターン!
【
フォーカスに大量の雨が降る。
【ダメージ回収庫】のカウント:3000(0+3000)
「くっ…。
この手があったか」
「気づいた?
そう。
【
【
特殊カード/投了系
発動条件:自分ターンまたは相手ターン。
効果:自分は3000ダメージを受ける。
「普通だったらこんなカード、何の使い道もないよね。
でも、僕の手にかかれば役に立つカードとして生まれ変わるのさ。
分かってると思うけど、【ダメージ回収庫】があるから、僕へのダメージは0になって、代わりにカウントが増えたよ」
「…あなた、こんな強いなら
「いいなりか。
まぁ、僕は
一人でやっていくつもりなんかないんだよね」
「
「だってさ、たった一人で人間とモンスターの注目を浴びて、こんな楽しいゲームまで開催しちゃうんだよ!
凄くない?
僕はいてもたってもいられなくなってさ、
でも遅れちゃったから入り口は閉ざされてて。
だから必死にお願いしたの。
あなたの子分でも何でもいいから一緒に戦わせてくださいって!」
「(もしかしてこのモンスター、これをイベントか何かと勘違いしてるの?
まだ幼そうだし、勘違いしても不思議ではないけど…)
ねぇ、
しかし、話に夢中になったフォーカスの耳に、風潤の声は届かない。
「後で聞いたら
でも僕のことは特別に仲間にしてくれたんだ!」
「(この子は何も知らずに
だけど、本当のこと話しても理解できるかどうか…)」
風潤は黙っていることに決めた。
事実を話しても、事態は好転しない。
無駄に傷つけるだけだ。
「それじゃあ、あなたも私と同じだね。
私も
「君も
何で!?」
フォーカスは嫉妬の表情を浮かべている。
「どうしてなのかな?
私にも分からない」
「僕、ますます君のことを倒したくなっちゃったよ!
僕以外に
「私だって負けないよ」
「【考古の復元装置】の効果を発動!
カウント2000取り除いて…」
【ダメージ回収庫】のカウント:1000(3000-2000)
「お待たせ!
【
【
モンスターカード/打撃部類/固有ターン5/考古系
打撃攻撃力1600
打撃効果:自分の場に考古系の特殊カードがない場合、このモンスターは破壊される。
召喚時、発動可能。
自分の場の貯蔵系カードを任意の数選ぶ。
その効果によるカウントを0にすることで、その差の数値をこのモンスターの攻撃力に加える。
(技術の発達により、蘇った恐竜。
敵の力を自らに取り込むことができる)
「召喚時、効果発動!
カウント1000を【ダイナ】の攻撃力に変換!」
【ダメージ回収庫】のカウント:0(1000-1000)
【
「バトル!」
【
vs
【ラピッド・コンバットディレクション-
【ダイナ】が噛みつこうとすると、【コンバットディレクション】は光を放った。
「何だ?」
【コンバットディレクション】は【コンバットベーシック】に姿が戻っていた。
「【
【
特殊カード/昇級系
発動条件:場に
効果:場の
そのカードに
そのモンスターの攻撃力はリードデッキに戻したカードと同じ攻撃力になる。(場での攻撃力を参照)
「さらに、召喚されたモンスターの攻撃力は、元のモンスターと同じになる!」
【ラピッド・コンバットベーシック-
「攻撃力同じなのに何の意味があるの?
行け!」
【
vs
【ラピッド・コンバットベーシック-
「意味はある…」
手札のカードを見る風潤。
「(神様…。
あなたにいただいたこのカード、今こそ使わせてもらいます…)
特殊カード【
白と黒の戦士は、白の部分が次第に黒くなっていく。
「奴のモンスターが、真っ黒に…」
「このターンに召喚されたモンスターが迎撃を行う場合、自分のターンと相手のターンで、1ターンずつ異なる効果を与える」
恐竜が突進する。
しかし、戦士はその頭突きを盾で防いだ。
【ダイナ】の頭部に痛みが走り、よろめく。
「どうした?」
「相手ターンで得られる効果を適用した。
このカードが破壊される場合、攻撃力を1000下げることで、自身を破壊から守る!」
【ラピッド・コンバットベーシック-
「うぅ…。
でもこっちにだって打つ手はある!
【ダメージ回収庫の
【ダメージ回収庫】に新たな部品が取り付けられる。
「これで【ダメージ回収庫】は自身の効果では破壊されなくなった!」
「ってことは、このターンの終わりが来ても…」
「場に留まるよ!
さらに僕のターンごとに、カウントは1000上がる!」
【ダメージ回収庫の
特殊カード/貯蔵系
発動条件:自分の場に貯蔵系カードがある場合。
効果:自分の場の貯蔵系カード1枚を選ぶ。
以降、そのカードは、自身の効果では破壊されない。
さらに自分ターンの開始時、そのカードの効果によるカウントを1000増やす。
「(このまま放っておけば、ダメージを防がれるだけじゃなく、新たなモンスターまで!)」
「これで僕は無敵!
ターン終了!」
手札
風潤:1枚
フォーカス:3枚
TURN5
(風潤のターン)
「私のターン」
【ラピッド・コンバットベーシック-
「【ラピッド・コンバットベーシック-
自身の固有ターンを8にする」
【ラピッド・コンバットベーシック-
モンスターカード/打撃部類/固有ターン1/采配系
打撃攻撃力500
打撃効果:自分・相手ターンに1度、発動可能。
このモンスターの固有ターンを、1~9の内、任意の数値にする。
(剣と盾を携えた白と黒の戦士。
目立った技は使えないが、基本的な戦い方はマスターしている)
【ラピッド・コンバットベーシック-
「さらに【
2体のモンスターの固有ターンを合計し、その数値が奇数なら、それらの攻撃力を入れ替える」
【
特殊カード/加筆系
発動条件:場にモンスターが2体以上いる場合。
効果:場のモンスター2体を選ぶ。
2体の固有ターンを合計し、その数値が奇数である場合、選んだモンスターの攻撃力を入れ替える。
【ラピッド・コンバットベーシック-
【
固有ターンの合計:13(8+5)
「よって、攻撃力が入れ替わる!」
【ラピッド・コンバットベーシック-
【
「さらに【
攻撃力を800上げる!」
【
特殊カード/加筆系
発動条件:場にモンスターがいる場合。
効果:モンスター1体の攻撃力を、その固有ターン×100分、上げるか下げる。
【ラピッド・コンバットベーシック-
【ラピッド・コンバットベーシック-
vs
【
【コンバットベーシック】が【ダイナ】を切り裂く。
【ダメージ回収庫】のカウント:3400(0+3400)
「どれだけ攻撃されても、僕にダメージはない。
【ダメージ回収庫】が破壊されなくなった今、このゲームで僕に勝つのは無理だよ!
次のターンで新たなモンスターを召喚して終わらせてあげる」
「それはない」
「え…」
「【
攻撃力を1000下げて、場のカード1枚を破壊する!」
【
特殊カード/闘争系
発動条件:このターンに召喚されたモンスターが迎撃する場合。
効果:そのモンスターは、1ターンずつ、以下の効果を得る。
(得られる効果はターンによって変わる)
自分ターン:1ターンに1度、発動可能。
攻撃力を1000下げることで、相手の手札、相手の場のカードの中から1枚を選んで破壊する。
相手ターン:このカードが破壊される場合、攻撃力を1000下げることで破壊を防ぐ。
【ラピッド・コンバットベーシック-
「私が破壊するのは、【ダメージ回収庫】!」
「そんな!」
白の戦士は巨大なタンクに接近し、斬りかかる。
タンクは音を立てて崩れた。
「そのタンクに溜められたカウントは3400。
その分のダメージを受けてもらう!」
【ダメージ回収庫】
特殊カード(
発動条件:
・自分が戦闘ダメージを受ける場合、カードの発動が可能。
・自分にダメージを与える効果が発動した場合、その効果の発動に対してカードを発動できる。
効果:このカードが場にある限り、自分がダメージを受ける場合、このカードが代わりにダメージをカウントする。
カードの発動後、3ターン目の終了時にこのカードを破壊する。(カードを発動したターンを1ターン目とする)
このカードが場を離れた場合、それまでにカウントされていたダメージが自分に発生する。
中に入っていたダメージが暴走し、フォーカスへ向かった。
「うわぁ!」
フォーカスの累積ダメージ:3400(0+3400)
風潤の勝利。
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