No.2闇と自然とナイフと

「はーじめぇ!」

「うぉぉぉぉぉ!」

はじまりの合図と共にそれぞれのチームはいろいろな方向へ向かっていったが、俺たちのチームは違った。吉流だけが単独行動をしようとしていた。

「あ!ちょっと待ちなさいよ!」

「みんなで行った方が良いって!」

「うるせぇ、お前らなんか足でまといだ」

吉流は俺と永自さんの言ったことを無視して向こうの方に行っていった。

「俺ら向かいに行った方が良いよな」

「まぁそうね」

とりあえず二人で吉流の方に追いかけていった。数分ほど走った所で大きな叫び声と共に道に10数人ほど倒れた山から機械の触手のようなものが出てきた

「あれが言ってた欲死人のロボットね!」

「うわ、めっちゃ倒れてる...そいや永自さん武器持ってないですけど能力はなんですか?あ、俺は一応なんか黒いのを操れます。」

「随分ざっくりね、私は植物よどんな感じかはお互い見た方が早いでしょ?」

そんな話を交わすのも束の間ロボットは触手を高速で俺たちの方へ飛ばしてきた。

俺は影から生えた黒い手で、永自さんは地面のタイルから割れて生えてきた木のようなもので防いだ。

「結構力つえぇな」

「そうね、」

二人とも触手を跳ね返そうとするがどんどん何本もの触手がこちら目掛けて飛んでくる。

「うぉ!やべぇ!」

「頑張って防いで!きっとあのロボットはあの赤く光ってるところが弱点だからそれだけでも潰せば!」

弱点はわかったがそんなことより死ぬほど防ぐのが大変だった。

「ははははは!お前たち囮役ありがとよ!」

あれは吉流だ、とてつもないスピードでマンションから落ちてくる。

「おやかt永自さん!空から吉流が!」

「え?ちょっまっ」

「おらぁ!オメェらに俺の能力を見せてやるゼェ!」

そういった瞬間吉流の手は赤く光り大きなナイフが出てきた

「ぶっ潰してやるゼェ!」

吉流のナイフはロボットの触手を全て避け弱点に向けてそのまま刺さった

「@×2j(gbhG」

刺さると同時にロボットはすごい断末魔をあげ爆発した。

「よっしゃ!どうだ見たか!」

もう少し苦戦すると思ったが吉流のおかげで呆気なさすぎて呆然としていた

「えーとこれでクリア?」

すると永自さんが凄い形相で

「あんたら、聞いてなかったの!?説明でロボットは倒さず弱らせてカプセルに入れろって言われてたじゃない!」

「あぁ?んなこと言われてたかぁ?」

そんなこと言っていただろうか...

『ああーそうそうロボットを倒してもいいけどその場合他のやつカプセルに入れないと合格にならないからねぇ!』

うん忘れていた。

「はぁ?なんで倒しちゃいかねぇんだよ!?」

「そりゃあくまでここの目的は欲死人の保管だからよ!」

「めんどくせぇなぁ!」

「え?じゃあもう一体見つけに行かなきゃいけないの?」

「えぇそうよ」

一回ちょっとでも喜んでしまったせいで凄いなんか悔しい気持ちになった。

「まじかぁ...」

「まぁ良い!そうとわかったのなら行ってくるぜ」

また吉流が一人で行こうとしている。

「おい待て!」

そういったが吉流は一歩も動いていなかった

「なんだこれ?足が地面に埋まって!動けねぇ!」

「もう勝手には行かせないわよ!ほらここから動きたければ私たちに着いてきなさい!」

「チックソがわかったよ」

吉流がそういうとまた向こうのほうからとてつもない音が鳴った...

「ははは!行かなくても早速現れたようだな!」

「よし!行きましょ!」

「おっしゃ!今度は捕まえるぞ!」


「ふふふふ、面白いねぇ第一試験は!見てて飽きないよぉ!お、あのチームが向かってる先にいるのは今回の模擬欲死人の中でも1番気性が荒いやつじゃないか!もっと面白くなってきたねぇ!」

to be continued

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る