いただきます
私は、朝は得意じゃないから、ハルがだいたいいつも朝食の用意をしてくれる。
メニューは野菜スープと黒パンだけどね。
着替えて顔を洗って二人でテーブルに着くと、
「いただきます」
と手を合わせる。実はこの世界じゃ普通は、
「神に感謝を」
って言い方をするんだけど、まあちょっと事情もあって私が、
『いただきますって言おう』
と提案して決めたんだ。彼にとっては耳慣れない<呪文>みたいなものだったけど、
「私達の糧になってくれたすべてのものに対しての感謝の意味だよ」
って説明したら彼も、
「それはいいね」
と賛同してくれたんだよね。それ以来、『いただきます』って挨拶してる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます