一周目の人生は何も良いことなく終えた私が二周目の人生では神懸ったスパダリに愛されまくって人生を謳歌してます
せんのあすむ
これぞ生きる糧だよ
「フェリナ、起きて。朝だよ」
まだ夢の中にいた私の耳に、心地好い声が届いてくる。そしたら一気に目が覚めて。でも、
「ん~、あと五分~……」
って甘えちゃった。そしたら、
「だからその『ごふん』ってなに? とにかく起きて、フェリナ」
だって。あ~、そうか。ここじゃ『五分』とか細かい時間の単位ないんだった。時計もないしね。
寝惚けてたせいでつい前世のそれで応えちゃったりもするけど、彼はそういうの気にしないでいてくれる。
「おはよ、ハル……」
もうちょっと寝てたいけど、彼の顔を見たいから起きちゃった。
「おはよう、フェリナ」
輝くみたいな甘トロ笑顔が、私を見てたんだ。
いいね~。これぞ生きる糧だよ。
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