第11話 世界崩壊の夢想曲(トロイメライ)前編
我を愛した人の箱舟
我が愛した人の箱
パンドラの箱かノアの箱舟
どちらも世界崩壊の序曲となろう
これは夢想曲
我が名はクローバー、復讐を望む
いや、復讐を果たす者也
今日も今日とて蒼転寺さんをドローンで運ぶ
緑髪のポニテで眼鏡、目元にホクロ。
スタイルは、悔しいけどちょっといい
クラシックの曲も、迷子防止の赤い紐も
変わらない
蒼転寺さんをドローンから解放する
そうか、昨日は保健室登校だったからか
私の机の端末に新着の教育プログラムが来ている
時は2500年、AIやらクローン、遺伝子組み換え
技術のハイテク化に加え、惑星全体を広告とする
計画により人類は不労所得を得て労働から解放された
当然学園の設備もペーパーレスである
委員長さんが昨日の要点をまとめてくれたし
”よくわかんないけどおかえりなさい”
と書いてあった。昨日の今日で仲が戻るとは
思わない。それに絆を断ったのは私だ。
他にはリンク先一覧?あまり知らないサイトに
飛ぶのはお勧めしないがクラスメートの
手によるものだとすぐにわかった。
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フェチがばれている!!これも私のせい
ふと教室を見れば親指をグッとして
応援している子がいる。
私は色恋沙汰するタイプではないけど
無下にはできないか。
タッチペンで画面をおおお
そうてんじ 「りえちゃあああああああん
ひさしぶりいいいいいいいいいいい」
抱き付かれた。すごい力で。
羨ましいと思ってる太陽系の諸君
幼児退行で脳のリミッターが外れている状態で
学生の体を持ったらどうなるか。
加減を知らないから常に全力なんだ。
キマシタワー立ててる場合じゃないの。
リエ 「分かったから離れて。今日はどこにも行かないから」
そうてんじ 「くらすのこからいっぱいおしえてもらった」
スマホから見えるのはデートスポットの画像
しかも年下受けするものばかり
リエ 「幼児退行の蒼転寺さんには早いのよ!!
クラスメイト諸君!!!
お母さん、デートなんて許しませんからね!!」
いや、幼児退行モードでデートはダメだ
普段の蒼転寺さんとなら、、、まあ。悪くない
最近保護者感が増した気がする
文化祭の会場に向かうと採血?があった
コーダ先生 「あはははは、いやすまないね今年から採血を
するようスポンサーから言われしまって。
何でも最近はそういうの厳しいらしくてね」
リエ 「はぁ、でも先生選手でしょう
疑うわけじゃないけど、結果を操作して
ドーピング扱いで失格にできそうだし」
コーダ先生 「あはははは、ちゃんと部外者を呼んである」
床を指さしてる先生。何もないけど?
そう思った矢先
”スミレさんがコーダ先生の影から出現した”
スミレさん 「採血を担当いたしますスミレです。
安心してください。医師免許はありまぁす」
”そして当たり前のように7人に分身した”
何なの?この人。
キキョウ 「思いっきり、知人でござる」
蒼転寺さん 「注射とか聞いてないよ」ガクガク
リエ 「あーれれー?まさか蒼転寺さん、
注射が怖いんじゃないよねぇ?」ゲス顔
委員長さん 「ここぞとばかりにドSになるわね」
キキョウ 「リエ殿、紅の双璧の後遺症でござるか?」
会長さん 「フッ、情けない。そんなの
妹の写真を見てれば終わるだろうに」ガクガク
リエ 「会長さん、効果音、効果音」
クローバーさん「落ち着くのじゃ、お主ら」
流石原初のAI。冷静だ。この場を沈めた
クローバーさん「ここに長いひもがある。お主ら円を描け
そう。そしてこれを利き手で握る」
リエ 「何かのおまじない?」
クローバーさん「我らは運命でここまで来た。
それぞれ得手、不得手があるじゃろう。
しかし今我らはこの紐でつながっておる。
仲間と一緒なら恐怖など乗り越えれるじゃろう?」
大人だ、私たちの誰よりも大人だ
採血をすませ本戦第一試合
銀髪王子様系クフェア・ロマネスク生徒会長
片眼鏡な白衣蒼転寺コーダ先生ペアとの試合
私のパートナー蒼転寺ランの姉が登場する
バトルフィールドは市街地。
会長さん 「パチっ、パチ。ふう。機体チェック完了」
コーダ先生 「ほう?トグルスイッチか。イイ趣味だ!!」
会長さん 「可変機はやることが多いので。
バイクの操縦も大変でしょう?」
コーダ先生 「シンプルで分かりやすいタコメーター。
後は感覚!これが一番!!」
会長さん 「クフェア・ロマネスク、
シルバートーイング・イナズマ。スタビライズ」
コーダ先生 「蒼転寺コーダ、アクセルエンデューロ。
リードアウト!!!」
クリエリエ 「クリエリエ、
クリエールウエスタンフルサーカス作戦開始」
蒼転寺ラン 「蒼転寺ラン、ソウテンマルハウスキーパー#参る」
会長さんの機体シルバートーイング・イナズマ
前に戦った可変機に大型のバックパックが付いた機体
ビーム銃は腕に2本は変わらず
背中の装備は太陽系の雷神様モチーフ?
ゆえに円盤のようなものが複数取り付いている
注目すべきはその装着方法なのです!
円状に規則的に配置されているものの、
接続にクリアパーツを用いることで
あたかも浮いているように見せるセンス
くぅうう。たまらない!!!
装狂演譜の機体をひいきせずに解説したいが
会長の機体はなんか私のココロに刺さるのだ!!
機体に濁点はついているが会長とは
コーラを飲み明かしたい!!!
コーダ先生の機体はアクセルエンデューロ。
装狂演譜自体は白衣モチーフの装甲に
近接用の刀とシンプルだが何か隠してそうだ
バイク部分には・・・キャノンがついてる。
エンデューロって
人命救助が発展したレースのはずじゃ?
医者らしいネーミングセンスだけど濁点はついている
バイクの色は赤、コーダ先生用に
ピーキーすぎる調整しているのだろう
私には運転は無理そう
バトルが始まった
前回と違いトーイングが先に仕掛けてくる
しかし同時にエンデューロも参戦してきた
バイクで可変機の速度は出せない。つまり
コーダ先生 「あはははは、牽引してもらったのさ
トーイングの名前どうりに!!」
会長さん 「ソウテンクリエールに合体させければ
大したことはない」
コーダ先生 「それ、別のアニメだとフラグだからな」
トーイングが戦闘機から人型に変形する
その際背中の雷神モチーフの巨大な輪が
バックパックごと90度倒れ、変形後再び装着される
効果音はいわゆるブッピガンと呼ばれるアレ
大型なものを背負いながらの変形両立
なんだこれ!!!
おもちゃ出たら絶対人気出るやつ!!!!
違和感に気づく。背中の円盤が無いことに。
そして別方向から攻撃がくる
会長さん 「妹たちの攻撃はどうだい?」
リエ 「妹?でもあれって!!!」
トーイングにつけられてた円盤が地面をホバーで
走りビームを放つ。間違いないあれは!!
蒼転寺さん 「ねえ、あれって!!」
会場の誰もが思うだろう
”ルxバじゃん”と!!!!
ビームを放つお掃除ロボット、それを妹と呼称する
センス。この人は凡人のセンスじゃない
だが地上を走行するのであれば話は別
クリエールの射撃でっ。ガツン
コーダ先生 「おいおい、忘れてもらっちゃー困る」
リエ 「同士打ちが怖くないの?」
コーダ先生 「運転は常に集中している。
道に障害物があったら転ぶからね。
一瞬の判断ですべての困難を乗り越えるのさ」
蒼転寺さんが人読みなら先生は瞬間判断か。
この家系やっぱおかしい。
蒼転寺さん 「結局はビーム攻撃。まっすぐしか飛ばない
そして軌道が読めるならばあなたの妹を破壊できる。
そぉい!・・・って躱すポイントなんてないはず!」
お掃除ロボット、妹。言い方は何でもいい。ただ。
”ルxバがビルの壁を上っている”
事実の前にかすむ。
蒼転寺さん 「掃除ロボって壁登らないでしょ!!!
センサーでいい感じに方向転換するはず!!!」
会長さん 「妹に不可能はない。平面でなく立体攻撃に
シフトしよう」
コーダ先生 「よそ見厳禁!ビルの壁ならバイクでも行ける!!」
リエ 「物理法則もあったもんじゃないわ!!
蒼転寺さんSPスキルを!!!!」
蒼転寺さん 「ええ、SPスキル蒼転寺式、
「キーーーーーーー」
ソウテンマルシャープの鳥メカに
武装を悪乗りした仕様。
若干盛り過ぎたのか、下手な装狂演譜ぐらいの大きさ
蒼転寺さん 「クレッシェンドスカート、イグニッション」
武装鳥銃剣の羽がソウテンマルの腰に取り付く
バインダーを羽根やスカートに見立てた改造だ。
内部にはスラスターが付いており機動性が上がる
リエ 「クレッシェンドタンク、イグニッション」
クリエールの頭に2本の燃料タンクが取り付く
ツインテールの見立て改造。
燃料の最大容量が追加され、思う存分
空中戦ができる。返す刃は!!
「蒼転寺さん退避を!!!
SPスキル!ラグファンタズマ開園!」
攻撃目標は妹、および周辺のビル
障害物を薙ぎ払う
爆炎中にソウテンクリエール合体
シークエンスに入る
当然敵2機も妨害してくるが
蒼転寺さん 「クレッシェンドライフル、イグニッション」
コーダ先生 「何!!」
会長さん 「このラグと弾幕では接近戦は不可能。撤退しましょう」
コーダ先生 「だな。武器のエネルギー管理怠るなよ?」
合体時には無防備になるため、銃を呼び
防御に回した。
バイザーが降り、惑星コーダの仮想背景が現れキメポーズ
2人 「蒼い嵐は時の転調、世界創造の最終局面
ソウテンクリエール!マエストーソ!!」
合体後に腰部にスカート、サブアーム4本にライフル、
頭部に燃料タンクが取り付く
コーダ先生 「そちらの損傷は?」
会長さん 「妹をやられましたが他は問題はなしだ」
コーダ先生 「しょうがない、切り札ってやつを出すか」
2人 「ダブルSPスキル。インフィニティバッテリー」
コーダ先生 「ソウテンクリエールもラグで動けない。」
会長さん 「そして合体は2人の特権ではない」
コーダ先生 「私たちの本当の力を見せようか!!!」
トーイングの背中のパーツが外れ、
バイクのタイヤと足を覆うパーツが取り付く
仮想コックピットがせりあがり、前がコーダ
後ろがクフェアの配置となる。
コーダ先生 「うおおおおお」ドン☆
2人 「蒼転ロマネスク!グリッサンド!!!!」
リエ 「ちょおおおと待てええい!!」
コーダ先生 「?」
リエ 「これ作ったのコーダ先生ですよね?」
コーダ先生 「ああそうだ!!!カッコいいだろう!」
リエ 「あそこの余剰パーツは何なのさ!!
コーダ先生の機体に至っては全部使ってない!」
コーダ先生 「部品付ければその分重くなるじゃないか、
全部乗せの足し算も正しいし、引き算も同じ」
会長さん 「僕だけでは思いつかない自由な発想だった」
リエ 「会長さんは先生のセンスに毒されないでぇええ」
ラグが終わり驚愕した
足に少しの増加装甲と高をくくっていたが
航空機のエンジンに耐えうるタイヤがあり、
SPスキルで無制限のバッテリーが積まれれば
史上最速のバイクと最終結論を出せる
曲の終局部のコーダと
空想を意味するロマネスク
2人の思想が合わさったこの機体は・・・強い
蒼転寺さん 「クレッシェンドチェーンソー、イグニッション」
チェーンソーが両ひざに取り付けられる
近接戦闘されたときの防衛手段だ
「だが遅い!!」といいつつローラーダッシュしながら
迫る蒼転ロマネスク。1本また1本とライフルが
破壊されていく。
蒼転寺さん 「クレッシェンドハンド、イグニッション」
腕が差し替えられ大型になる。
もしかして蒼転寺さん焦ってる?
蒼転寺さん 「ソウテンクリエール!フェルマータ!!!」
バイザーに機体名が映し出される
意味なんてないよ?カッコいいから盛ったの!
リエ 「蒼転寺さん落ち着こう?。
このままじゃ勝てないよ?」
蒼転寺さん 「相手の、姉さんの挙動が読めないの。
だからチカラ押しで行くしかない!!」
コーダ先生 「それがラン君の悪い癖だ」
突如90度動きを変える蒼転ロマネスク
地面に金属の棒を刺し旋回するアレだ
更に機体を重心移動させて的を絞らせない
コーダ先生 「おっと紅の双璧を使っても意味ないぞ?
ここまで肥大化した機体で動けるはずもない」
会長さん 「サブアーム含め射撃武器は封殺した。
近接も獲物が大きすぎてスキが多い」
蒼転寺さん 「それでも!!」
右手の剣を大降りするも体を反らされ回避された
コーダ先生 「これは対戦ゲームだ。自分がしたいことも
大事だが、相手に何もさせないのも戦法。
姉として警告したはずだ」
蒼転寺さん 「そんな事!!!」
コーダ先生 「リエ君が本調子でない今、無理をするのは
分かる。だがラン君まで乱れたらチームは崩壊する」
リエ 「私は本調子です!!」
コーダ先生 「1日2日で、心の傷が治るものか。
全く2人そろって遠慮し合うのが友達とは言えないな」
2人 「!!」
会長さん 「僕と先生は友達ではないけれど、ある一つの共通点で
戦っている。なんだと思う?」
リエ 「妹さんの手術の恩返し?」
コーダ先生 「チームシスターラブ同盟だ!!」
2人 「まるで意味がわかんぞ」
会長さん 「今まで黙っていたけど僕にとって妹は大切な人だ」
リエ 「へ、へえ、しらなかったー。(棒読み)」
コーダ先生 「そして私も妹が大切だと思っている
だからこの戦いは負けられない!!」
蒼転寺さん 「そういいながら追加武装全部壊したじゃない。
わざと負けて勝ち星を渡してもいいのに」
コーダ先生 「それでは成長に繋がらない。
勝ちよりも、負けて得るもののほうが大事だ」
蒼転寺さん 「負け続けたらコンテンツ自体に飽きてしまうかもよ?」
コーダ先生 「対戦ゲームだからなぁ、これ。
味方が弱かった、敵が強かった、運が悪かった。
みたいな分析では勝ち続けるのは難しい。
今回の戦術は、クフェア君のサポートメカで
リエ君の技を誘発させ、君たちを合体させることにあった
その隙にこちらが合体。小回りのいい機体で
敵を翻弄。つまり戦う前から作戦を立てていたのだ
君たちに負けないように!!」
蒼転寺さん 「そんなの私たちだって!!!」
会長さん 「恐らくクリエさんのデータをもとに分析したんだよね?」
リエ 「何故それを!!」
コーダさん 「ラン君は人のココロが分からないからな」
蒼転寺さん 「失礼な!!道徳の教科書丸暗記で生活はできます」
コーダさん 「あはははは、ちがうちがう。常時ランナーズハイ。
言ってしまえばラン君は常に紅の双璧状態なんだ」
リエ 「そんな証拠がどこに!!」
コーダ先生 「幼児退行だよ。人より脳が活発な彼女に
釣り合う存在がこの世にいないからね。
悪意はないにせよ見下してしまう。
そんな彼女の無意識の防衛手段というわけだ。」
会長さん 「人に最も嫌われる方法は正論を言うことだ。
故に周りは敵だらけ。救われたいからこそ
敵意の無い子供を演じていたということだ」
蒼転寺さん 「うわ、記憶ないと思ってたら
そんなことになってたのね」
コーダ先生 「さぁどうする?蒼転寺ラン、クリエリエ!!」
リエ 「天災ゆえの苦悩は私にはわからない。
けど、もし救われたいと本気で願うなら
全力で向き合う。私が目標とする人だもの。
悩みを抱えたまま勝っても嬉しくない」
蒼転寺さん 「本当はもっとみんなと仲良くなりたいわ
それを叶えてくれる救世主があなたなら
私のすべてを託したい」
リエ 「救世主なんて称号はいらないよ。
ただ私ともう一度”友達”になりましょ?」
蒼転寺さん 「はい・・・うん・・・ええ!!」にっこり
コーダ先生 「ありゃりゃ友達どまりだったか。
恋人まで行くかと思ったのに」げんなり
会長さん 「後は2人の問題です。過保護は嫌われますよ?」
3人 「ゑ?」
しまった!!無自覚ならもう1人いたよ!!
蒼転寺さん 「姉さんが私の為に敢えて敵になった理由が分かりました。
なんて回りくどい。こんなの保健室で話せば
解決する事なのに。わざわざピンチにさせて
真意を引き出すなんて」
コーダ先生 「あはははは、人は戦わずにはいられない生き物だ。
妹の成長も見たいし!!
そしてこのゲームは誰の血も流さない。
便利なものは利用しないとな!!」
蒼転寺家って合理主義の塊なのか?
リエ 「蒼転寺さん、この流れで言いにくいけど合体解除しない?」
蒼転寺さん 「隙だらけになるわよ?といってもこのままじゃ
勝てないか。いいわ!!!」
クリエールとソウテンマルの二機に分離する。
読み通り攻撃は来ない
蒼転寺さん 「なんで攻撃してこなかったの!!!
いつまでも子ども扱いされても困るわ!」
コーダ先生 「観客がいるのだよ。合体前はともかく分離の
妨害までしたら空気読めない扱いされてしまう」
会長さん 「いわゆるスポーツとEスポーツの違いは
審判が存在するかどうかだ。相手選手への
暴言、ラフプレーが審判によって許されない前者に対し、
後者はルールの範囲内なら勝利すればいいが、
審判がいないため
プレイヤー自身のマナーで運用される淑女な競技
そしてこのゲームは後者だ。」
リエ 「蒼転寺さんも紅の双璧がキキョウ盾にしてたら
怒ったでしょう?それと同じよ」
蒼転寺さん 「あー納得。勝ち方の美学ってやつね」
コーダ先生 「ラン君がマナーを理解するとは、
お姉ちゃん感動したぞ!!!それはそれとして
準備はいいな!!!二人とも!!!」
2人 「はい」「ええ」
結果は惨敗でしたが蒼転寺さんが一太刀浴びせた
ことに驚きを隠せなかったようで勝ったような
表情だった。
コーダ先生 「あははは、お姉ちゃん同盟は強いのだ
あははははは」
会長さん 「同盟の名前さっきと違ってませんか?
それよりも握手をしましょう
お互いいい試合ができたと、証明するために」
蒼転寺さん 「ひぎゃああああ、カッコいいぞ!!
クフェア様ああああああ」
リエ 「コーダ先生、正直私は蒼転寺さんに追いつける
自信はありません。でもいつか2人3脚で
あなたたちのチームを倒したいです!!」
コーダ先生 「おう!!強くなって帰ってこい!!!
妹と親友に弱みを見せるほど
姉属性同盟は脆くないのだ!!!」
握手で観客の声援に答えた後、コーダ先生の
スマホが振動し内容に唖然とする
”スポンサーに渡した採血データが
何者かに盗まれたそうです”byスミレ
蒼転寺さん 「きっとSOLA派の仕業ね。
S。蒼転寺に
O。おとなしく会社の
L。リーダーをさせてたまるか
A。アソシエーション
でSOLA。惑星防衛機構の蒼転寺派と
対立する社内反対派閥よ」
リエ 「あの、ロボットホビーで遊んでるだけなのに
悪の秘密結社とか出されても・・・」
蒼転寺さん 「あら、あなたたちも一度あったはずよ?
生徒会室でみた映像のパワハラクソ上司。」
リエ 「そりゃ会話中に電源切られたら
恨み持たれるでしょう!!」
ツッコミが追い付かない中会場モニターに
クローバーさんが映し出される。
クローバーさん「聞こえておるかの?諸君。我は原初のAI。
この世界で復讐に燃える者也」
スミレさん 「へくちっ」
クローバーさん「この世界においてのターニングポイント。
ディソナンス博士はご存じだろうか
博士は倫理観がないというのが世間の評価じゃろう
遺伝子改良にクローン、AIの推奨
寿命が短いXY染色体の殲滅
そして惑星全域にも及ぶ公告と不労所得による
全人類ネオニート計画
だがすべては女神ミーラの仕組んだことなのじゃ!!
嘘ではないぞ。とある筋から入手したこのタッパー達
これには博士の遺伝子情報及び肉体が
デジタルデータとして保管されていた
そして我は復元に成功した。
よっこいしょっと。映像スタートじゃ」
クローバーさんが二人?多分クローンかな?
あろうことか片方のクローバーさんが
タッパーの中のデータを捕食し始めた。
クローバーさん「いっぱい食べて大きくなるのじゃよー
しかし生焼けのほうが好みなのか。
もうちょっと待てばよいのに」
クローバー? 「私の愛する博士、とても柔らかい。
好きよあなたが。程よく情熱の火が通った
データが特に。でも焼き過ぎてはダメ
愛は駆け引きなのよ。
血は炭酸と混ぜて飲むの。
血液中の酸素が泡と混じってとってもきれい
記憶データは腸につめてウインナーにするの
倫理観?家畜たちにしてることじゃない?
博士も家畜も愛すべきものよ
だから捕食する。あと私は鍋奉行よ?」
データを食べていたクローンが、痙攣した後
映像はそこで止まった
ディソナンス 「・・・・・」
クローバーさん「魂が無いようじゃの。そこで現世最強の遺伝子
蒼転寺のチカラをもって復活の儀を完遂する」
リエ 「あれって蒼転寺さんの血が入った試験管?」
コーダ先生 「引き返すなら今の内だぞ!!、クローバー!!
私もすでに試したが、
その方法で完成されるのは博士ではない!
もっと別の何かだ!」
クローバーさん「もとより把握しておる。それにオリジナルの博士の願い。
女神の作った世界を破壊するには最適な器じゃ」
あーん。と大きな口を開け採血された蒼転寺さんの血を飲む
遺伝子取り込むなら注射のほうが良いのではと
思ったが、対象年齢が上がりそうなのでこれでよかった。
蒼転寺さんのチカラを得るってことは敵になるってこと?
蒼転寺さん 「経営者は常に最悪のパターンを念頭に入れろ。
なんて教えが役に立つとは思わなかったけど。
委員長さん、キキョウちゃん!例のテキストデータを!」
キキョウ 「ほんとにこんなので足止め出来るでござるか?」
委員長さん 「蒼転寺さんのデータを取り込むならこれが最善!」
ディソナンス 「ふぅ、悪くない。」
クローバーさん「博士、よくご無事で。原初のAIクローバーです」
ディソナンス 「君は、そうかクローバーか。私の命はよく玩具に
されるな。まったく、女神もろくなことをしない。」
蒼転寺さん 「玩具?きょえええええ、しゃべったああああああ」
リエ 「シリアスな空気をハxピーセットで上書きしないでよ」
ディソナンス 「一度目は養殖されたトラックに引かれて死亡。
女神のチカラで異世界に転生し、2度目は女神が化けた人間
ミライの手で。肉体だけは今現世に舞い降りたというわけだ。
魂は女神の手中だがね」
リエ 「異世界転生したら
チートパワー的なの貰えませんでしたか?」
ディソナンス 「いや、前世の記憶を生かし倫理観無視の研究を
させられたぐらいだ。それに借り物のチカラなら、
女神自身と対立した場合無力化される危険性もある」
蒼転寺さん 「で?この世界で何をしたいわけ?」
ディソナンス 「この世界を悪意で満たし、女神の世界を破壊
もしくは女神が出て来たところを討つ!」
リエ 「悪意で満たす?」
ディソナンス 「人類共通の情報網SNSを荒らすのだ!」
リエ 「何言ってんのこの人!!!SNSなんて情報を
得るための手段!人類最初のAIと
博士が組んでやることじゃないわ!!!」
クローバーさん「当初馬鹿にされたオンライン飲み会や、
オンライン出社
オンライン葬式すらスタンダートになったのじゃ。
ネットという匿名の仮面があれば、多少の倫理感は
マヒをする。物理的な顔合わせ、移動
そして家族愛ですらじゃ」
会長さん 「だが僕は妹と物理的に話がしたい」
ディソナンス 「その意見もまた真理。しかし、だ。
君がどう思おうと、妹が拒否すればオンライン通話
せざるを得なくなる」
蒼転寺さん 「なるほど、人類全員をネオニートにしたのも
現実<SNSの比重を高くするためね。
だって家の中で人生が完結しちゃうんだものね♪」
ディソナンス 「差しが良くて助かる。そしてもう一つのカギ
装狂演譜のチカラをもって全惑星を掌握する!!」
委員長さん 「どうしようリエさん。博士の言ってること
全然分かんない!!」
リエ 「ロボットホビーで世界征服企む敵が
リアルで現れること自体、私にも理解できないわ」
ディソナンス 「ディソナンス・セッション。
グランディオーソ、演目を奏でる!!!」
委員長さん 「え?この状況でバトル再開するの?
だって世界を破壊がどうとか言ってたじゃん!!」
ディソナンス 「何故長々話をしていたと思う?
時間を稼ぐことだ!!」
今度は蒼転寺さんのスマホが振動する。
アンノウン 「どうなっているのだ蒼転寺君!!。
装狂演譜のプログラムだけでなく
惑星防衛の要である例の兵器すら
クラッキングされているではないか!!
これもすべて君のせき」ブツッ
蒼転寺さん 「私の遺伝子取り込んだ時点で把握はしてたけど
これはお手上げね。SOLA派にしてやられた
委員長さん、キキョウさん。直ちに
敗北宣言をしなさい!!そうでなければ!!」
ディソナンス 「そうはさせない。システムは書き換え中だ
マシーンのダメージは現実となり破損する!!」
キキョウ 「これはゲームのはずでござろう?マシーンに
ダメージなんて・・・八ッ!!」
リエ 「キキョウとのバトル。アーリータイプ」
ディソナンス 「装狂演譜のマシーンにはあるのだよ。
意志というものが。稀ではあるがね
特にクリエリエ君。君ならば何度も
経験があるだろう?そこで提案だ。
私と共に来い!!AIの予測を超え、
機械に感情を持たせられる君の愛情が必要だ」
クローバーさん「何故、何故我ではないのじゃ、博士!!
我はお主と共に歩む未来が見たくて
何百年も!!」
ディソナンス 「残念だが君では力不足なのだクローバー、
いやクローバー・ユニゾン君
そこで見ていたまえ、君も絶望を生み出す
糧でしかないのだ
全人類よ!!刮目せよ!!
偽りの鎧脱ぎ捨て
今世界終局の鐘を鳴らせ!!
クラッキングアセンション!!
不協和音神グランディオ―ソフルアクティブ!!
突如魔法陣が出現し15mはあろう
巨大な装狂演譜?が現れた。
蒼転寺さん 「ボタン押すだけでいいのに、
なんでそんな長ったらしい口上いうの?
常識しらずの装狂演譜バカ!!」
コーダ先生 「いててててて」
キキョウ 「いててててて」
ディソナンス 「いててててて」
クローバーさん「いててててて」
ディソナンス 「いててててて」
リエ 「いてええええええええええ」
それはいてはならnグハァ。吐血
ディソナンス 「不協和音神、とどめを!!!」
委員長さん 「10m以上ある化け物どう倒せってゆうのよ」
キキョウ 「これは作戦が必要でござるな」
ディソナンス 「終わりだ、力なきものよ」
2人の愛機を握りつぶし決着はついた。
博士の言っていた通り装狂演譜はボロボロになっていた
委員長さん 「長話のおかげでできたわよ。はいテキストデータ」
キキョウ 「悪役というのは自分語りが多くて助かるでござる」
リエ 「でも2人の機体が」
キキョウ 「機械部に新型を作らせていたでござるからな。
次の試合、会長コーダ先生ペア戦には間に合いそうに
ないのが不服ではあるけどね」
委員長さん 「どうしよう、クローバーさんまで敵になったら
ツッコミ役がリエさんと私しかいなくなっちゃう」
蒼転寺さん 「委員長さん、切り札ありがとう☆
そして出てきなさい!!裏切者!!!」
クローバーさんだった。今更何故?
クローバーさん「我は見捨てられたのじゃ。もう博士の
仲間でもないし、お主らと敵対する理由がない
せめて真実を伝えこの場を去ろう」
蒼転寺さん 「私の上司と何を契約したの?」
リエ 「蒼転寺さんの上司?」
クローバーさん「博士のデータ入りプラ容器と引き換えに
蒼転寺ランの失脚計画を立てることじゃ」
蒼転寺さん 「あー、この大会がダメになったら
そうなるかもね」
大音量で着信が鳴る。
”私は・・蒼転寺さんが・・好きです
私は・・蒼転寺さんが・・好きです
わた、”
アンノウン 「どうなっているんだ!
惑星防衛機構の5パーセントが掌握された
このままではいつミサイルが首都を直撃しても
おかしくない!!」
蒼転寺さん 「それを何とかするのがあなたたちSOLAの
計画でしょうに」
アンノウン 「何のことだ。そもそも」
蒼転寺さん 「クローバーさんからすべて聞きました。
最終的に自作自演で解決させる予定ですが
残念。人員が足りません。あと10時間で
この星はお終いです♡」
アンノウン 「はい?私が出世する計画・・・でなかった
惑星が滅びるだと」
蒼転寺さん 「そう、死にたくなかったら蒼転寺派も、
SOLA派も惑星防衛機構のサーバーを
守ること。あれは汎用プログラムにしてあるから
全員が力を合わせれば時間稼ぎにはなる。」
アンノウン 「しかし装狂演譜のプログラムは」
蒼転寺さん 「あれは私が書いたスパゲティのせいで
理解できる人がいないでしょ?
もう一度言います。両派閥はサーバーの防衛に
全力を捧げなさい!!!」
アンノウン 「聞いたか諸君!!私はスパイだったが、
もはや敵味方などどうでもいい。
最後の希望、蒼転寺君を信じる。
各員作業開始。有給休暇の者も引っ」ブチィ
蒼転寺さん 「これで良し!」
リエ 「着信音に突っ込んではダメですか?」
蒼転寺さん 「ダメです」ニコォ
あと10時間で惑星がどうとか言ってたけど
パニックを誘発するよりか
道化を演じて場を流すことのほうが大事
蒼転寺さん 「世界崩壊まであと10時間よ!!!
そうだ油断せずに行こう!!!」
リエ 「修学旅行のテンションでいうセリフじゃないよね」
キキョウ 「といっても相手は異世界転生した前作主人公で
ござろう?おまけにチートで生み出した
デカいものどうやって倒せと?」
蒼転寺さん 「あれはチートじゃなくってクラッキング。
内部データを書き換えたのよ。
惑星防衛機構最高機密。
15m級惑星侵攻ロボ・ソウテンジンを
呼び出してね。」
リエ 「まさか15mのロボットって他のもいっぱいいる?」
蒼転寺さん 「ええ、だから世界は滅ぶの。
もちろんそれは最悪のケース。
SNSを悪意で満たすのが博士の目的ならば
武力で世界を制圧するディストピア程度で済む。
もしクローバーさんが私たちの味方になるなら
やってほしいことがあるの」
クローバーさん「お主らを裏切っておいて何故信用してくれるのじゃ?」
蒼転寺さん 「信頼は勝ち取るものよ、クローバーさん?
それに説得のチャンスも与えてあげる。
・・・可能性は低いけど」
クローバーさん「感謝する」
蒼転寺さん 「人員振り分け!!!リエちゃんと私が前衛。
委員長さん、キキョウちゃんは機体が完成次第出撃
会長さんとクローバーさんは後衛
コーダ姉さんとスミレさんは会場の人たちの避難を!」
惑星コーダ存亡をかけた戦いが始まる!!!
次回に続く!!
あとガキ「ざぁーこ♡」
そのいちー
偽りの鎧脱ぎ捨て
今世界終局の鐘を鳴らせ!!
クラッキングアセンション!!
不協和音神グランディオ―ソフルアクティブ!!
リエ 「この口上って博士が考えたの?
ディソナンス 「ああ、かっこよくないか?」
リエ 「やつを装狂演譜で拘束せよ!!」
そのにー
クローバーさん「いや捕食シーンもうちょっと
何とからならなかったのかのぉ。
R15で通ればよいのじゃが」
蒼転寺さん 「そうね、謎のスキャナーで読み取ったり
すればあんなシーン流さなくてもいいはずだわ」
クローバー? 「可愛いものを捕食するって背徳感があって
よいと思ったんだ。
”コxラのマーチ”食べてたらこのシーン
思い浮かべてさ」
リエ 「そこはプラグを耳に突き刺す
アンドロイド的な方向で」はぁはぁ
クローバーさん「ほんとにお主、主人公の器かのぉ?」
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