第6話 激震!!生徒会

     一人の科学者により狂った世界


     だが所詮は人である


     自分の知識以上の発想はできない


     ならばこそ人を超えし存在が関与する


     生命の冒涜を犯した女神その名は


キキョウ 「って長いわ!!!キャラ説明に5行もいらないっしょ!!


     女神ミーラ、人に擬態しミライと名乗り


     拳銃で科学者をバーン☆これで十分でござる」


リエ   「お、おう」






     もはや日課である蒼転寺さんをドローンで運搬


     便利な世の中となりGPS機能で迷子になっても安心




     ドローンの固定具を外し蒼転寺さんを解放する


     食パンを何もつけずに頬張る彼女は私の先輩である


     緑髪で眼鏡、目元にホクロ、どこにとは言わないが


     スマホが乗りそうなほどスタイルがいい


     これで私を飛び級させる程度には教えるのがうまい


     朝には幼児退行するが経過観察という結論に至る






そうてんじ「えーみんな、ぷりんおさらにのせないの?」


リエ   「お皿洗うのめんどくさいじゃん」


委員長さん「右に同じ」


そうてんじ「ううぅ、がまんする」


      頑張れ蒼転寺さん、負けるな蒼転寺さん。


      この試練を経て大人になっていくのだ。


そうてんじ「こんどからかみのおさらもってくる」


リエ   「この悪知恵、子供でもぶれないわね」






委員長さん「実は2人にお願いがあって。


      放課後生徒会室に来てくれない?」


そうてんじ「いいよー」


リエ   「あ、私、用事思い出したんでパスで」


そうてんじ「ひとだすけー」プクー


      頬膨らませて怒る先輩と論破される年下の私


リエ   「分かりました。でも部外者が入っていいの?」


委員長さん「会議もないしちょっとした雑用だから」






      気が進まないまま放課後となり生徒会室へ


      ノックをして失礼しますといいドアを開ける


      なるほど、人手がいるわけだ


      目の前にあるのは文化祭で活躍した


      歴戦の装狂演譜たち


     


リエ   「変形機体はバーニアの位置が考えられており


     直線移動時燃料効率が最大になる配置だ。


     戦闘機から人型になる意味についてだが


     急な重心移動によるバランスの変化、つまり


     空気抵抗減速が主目的だろう」


     


     


     


リエ   「射撃機体も攻撃後の反動を抑えるために


     盾からワイヤーアンカーが射出するのか。


     私の機体クリエールも射撃型だが現実世界で


     あれだけ派手に打ったら始末書では済まない


     ゲームだからこそ、ね?


     極めつけは近接機体である。」




リエ   「近接といってもビーム剣やパンチ、実体剣等


     種類こそあれど一番注目すべきは腰の稼働である


     装狂演譜はスマホで動かす簡易モードと、


     モーションキャプチャーを取り付け


     直接動かす直接教示モードがある


     前者はともかく後者は2次元の嘘が発生する


     スリーサイズを毎日測ったり体重計と


     格闘している方には周知の事実だが、


     人間の体重は毎日変化するのだ。


     対して装狂演譜は機械であるため変動が少ない


     (正確にはグリスやパーツの摩耗により増減するが)


     このズレを埋めるのがメカニックの仕事だが


     最適解が存在しない


     腰を太くすれば可動は鈍るし、細ければ破損する。


     個人的に装甲から見え隠れする


     油圧シリンダーギミックが萌えなのだが、


     露出すれば脆くなってしまう。


     プラモを作っている方がいるなら、シリンダーの


     色を塗ってあげるとカッコよくなるので是非。


     極論を言えば腕の重さが少なければいいのだが、


     それはビーム刃があるときの話


     物理的な攻撃の場合ある程度重さがあったほうが


     押し切れる。


     委員長さんの機体嶽炎がくえん


     腕大きいけどどうなんだという話が出るだろう


     あの巨大な腕は追加装甲とみる


     超長いメリケンサックとでもいえばいいか。


     関節部に金属パーツをつかえば強度は出るが


     巨大な腕じたいが恐らく金属製


     衝撃を緩和するためバネが仕込まれているだろうが


     それを実践レベルまでもっていくキキョウの     


     才能が羨ましい」


     


蒼転寺さん「うわぁひくわー」


委員長さん「リエさん凄く早口でしたよ、


      あと楽しそうだった」


リエ   「今のなしで」


蒼転寺さん「シリンダーギミック萌え」


リエ   「にゃめろおおおおお」




委員長さん「コホン、ここにある機体全部使ってほしいの


      文化祭用モニターと音響調整の為に」


      だいたいの事情は分かった。


      多種多様な機体が出てきてもいいように


      試験運用したいのであろう


リエ   「分かりました。しかし全盛期の動きまでは


      再現できる保証がありません」


委員長さん「なんで?あなたたちの腕なら


      機体性能を引き出すなんて容易でしょ?」


蒼転寺さん「愛ですよ」


委員長さん「何故そこで愛!!」


蒼転寺さん「作り手のこだわりや魂までは模倣できない


      ということです。腕や足の長さは人によって


      違いますし」


リエ   「委員長さんの機体もキキョウが調整を重ねた機体ですから、


      私の操縦では戦闘レベルまで持っていけません」


      というか床ドンなら足のほうが効率いいだろうし


委員長さん「後であの子にお礼言っておくわ、


      それと備品を無茶なことして壊さないようにね」


      その心配はない。メンテ用品は持ってきてある


委員長さん「それとクフェア生徒会長は今日は帰宅してください


      バトル見るの辛いでしょうから」




      生徒会長?ずっといすに座ってた銀髪の人か。


      癖っ毛でパーカーを羽織っており


      タイツは肌が見えないほどデニール量が多い


      顔立ちは整っており、王子様のような印象


      本名クフェア・ロマネスク


      


会長さん 「いや、僕も混ぜてくれ、可変機の操縦なら心得がある」


      話し声から精気がない。まるで抜け殻だ


委員長さん「妹のイチゴさんのところへ行ってあげて下さい」


会長さん 「カトレア、もうあの子は助からない


      僕が行っても変わらない」


      カトレア?委員長さんの名前か。


      委員長さん呼びのほうが長かったからね


      それより病気の妹さんか。


      シリアスになりそうなので正直帰りたい


蒼転寺さん「あなたは妹よりバトルを選択するのね?」


      ダメだよ蒼転寺さん、そっとしておくのが


      やさしさなんだよ。嘘でも知らないふりをね?


蒼転寺さん「私の知り合いに凄腕の医者がいる。


      勝てたら紹介してあげてもいいわ」


会長さん 「凄腕?失敗するリスクが怖くて


      大半の医者が見捨てた中、誰を信じろと?」


蒼転寺さん「あなた自身を信じなさい、


      分の悪いかけでも可能性はある」


会長さん 「もうこれ以上病に苦しむ妹など


      見る気はない。」


蒼転寺さん「そう、あなたにとって妹との思い出なんて


      その程度だったのね?」


リエ   「蒼転寺さん、あなた言いすぎ。


      すいませんでした。今日は帰ります」




      委員長さんも頭を抱えている。


      道徳赤点女を引っ張り出ようとした矢先




会長さん 「君たちが家庭の事情に指図をした以上


      このまま返すわけにはいかない」


      なんだ?生徒会長の覇気が戻りつつある?


会長さん 「いいだろう、僕が負けたら君たちの提案通り


      凄腕に依頼しよう。だが勝った場合、


      妹の葬式に出てもらうぞ?」


委員長さん「ふざけたことを銀い、、、じゃなくて会長!


      妹さんの葬式なんて縁起でもない」


会長さん 「2体1できたまえ。


      それにその歴代の文化祭の戦士たちも


      つかうといい。


      過去の思い出とやらの力が無力だと証明する」


      


      どうしようか?別にクリエールとソウテンマル


      ならいい勝負はできる。でもそれでいいのか?


蒼転寺さん「まるで思い出に負けるのが怖いみたいね、


      その口調」


会長さん 「まさか、過去を捨て


      未来を生きようとしているのだ、僕は。」


      違和感が確信に変わった。


      この人を救うにはこれしかない。


リエ   「蒼転寺さん、直接教示モードで行くよ!!」


蒼転寺さん「触ったことのない機体で何言ってんの!


      それにあなたが非効率な操縦するなんて」


リエ   「この子たちはまだ戦える、多分妹さんも」


会長さん 「市販品の改造機と妹を比べないでほしいな」


    


      クフェアの回想


イチゴ  「姉さん植物アプリで姉さんの名前見つけたよ


      ほら!!!花言葉!」


クフェア 「クフェア、自由気ままで家族思いか。


      自由気ままはちょっと違うかな?」


イチゴ  「私はこれ!!幸運な家庭だって。


      姉さんと過ごせて私運がいいみたい」




クフェア (何が自由気ままだ、家族思いだ


      挙句幸運な家庭だと!!!


      全部叶わないじゃないか!! 


      思い出などもはや意味をなさない)




      回想終了      




     


      仮想モーションキャプチャーを取り付ける。


      正直自信はないし機体名も分からない


      装備も勘で使用するしかない。




委員長さん「今回のバトルは変則レギュレーションです


      蒼転寺さんとリエさんチームは交換あり


      クフェア生徒会長は1機のみとなります


      よろしいですね?」


     「ああ構わない」とつぶやく生徒会長さん


      負けられない戦いが始まった




      バトルフィールドは森林


      最初の賭けには勝った。文化祭上位組が雑な


      メンテをしているはずがない。最後の別れにと


      ギアにグリスを多めに注したのだろう。


      いつか使われることを信じて。


リエ   「蒼転寺さんは大丈夫?」


蒼転寺さん「ええ、すぐに慣れるわ」


      会長さんの機体を確認する前に動きがあった


      ビーム攻撃が遠くで発生し地表が露出した


蒼転寺さん「リエちゃん、環境破壊は気持ちいいZOY」


リエ   「蒼転寺陛下は黙ってるでゲス」


      久々の試運転で誤射かと思ったが


      2体1を申し込む自信があるならその線は薄い




      周囲を索敵


      あと機体名はコードネーム呼びとする


      大事なシーンで噛むと恥ずいし。




リエ   「クリエリエ、コードネームセーリン作戦開始」


蒼転寺さん「蒼転寺ラン、コードネームなずな出陣をする」


      セーリンって何カッコつけてんの?と


      つっこまれつつ例の攻撃地点へ向かうと、、、。


      おいでなさった!!




      巨大なビームがこちらに迫る


      可変機なのにどんな火力しているんだ。


      高速で横切りつつ、腕が独立して動き


      ビーム砲で近接を防ぐ


      銀色の戦闘機型で背中に巨大な砲門が1つと


      各所に固定式マシンガンが搭載されている


両手の手持ちビーム砲も2丁


      特筆すべきは会長の操縦センスであり


      ほぼずれることなく一定の円を描き飛行している


リエ   「蒼転寺さん今会長さんの機体下で何か光った?」


蒼転寺さん「何も見えなかったけど?」




      しかし追撃が来ないことは幸いだ


      会長が提示した条件は、妹の手術か葬式


      手術を望まないなら会長には2つの勝ち筋が


      あるのと同じだ。時間切れの引き分けと勝利。


      それに対し勝たなければこちらに旨味がない    




リエ    「相手は引き分け狙いで攻めてこない。


       その間に作戦を立てよう」


蒼転寺さん 「なずなは大型ビームキャノン


       盾にワイヤーアンカーがあって


       装甲が厚いけど機動性に難ありってとこ」


リエ    「セーリン、武装はビームガン2丁に


       ビーム剣、牽引用ワイヤー。


       戦闘機変形後の推進力は会長を上回る」


       シンプルな武装で完成された機能美。


       引き算の美学


       私ならもっとギミックと武装積んで


       過剰な足し算をしていただろう




       会長の機体はいまだに円を描き飛行している


       しかもほぼぶれない。何のために?


       日常生活でもきれいな丸かけそうだし


       コンパスやテンプレート定規いらずなんだろな


       コンパス、、、、。


       太陽系のミステリーサークル、、、。


       なんか見えた気がする




リエ   「会長の機体はコンパスみたいに中心を


      固定して動いてるとしたら


      動きの説明はつくけど現実的に可能かな?」




蒼転寺さん「中心にアンカー打てば可能だけど、


      ワイヤーが見えない。クリアパーツは


      固定されて柔軟な動きができない


      つまり糸ね。しかも見えずらいやつ。


      最初に地面を攻撃したのは


      糸と木が接触するのを防ぐため」


      持つべきものは手芸部だ




蒼転寺さん「分かったところでこちらの攻め手がないわ」


リエ   「、、、。たった1つだけ勝ち筋はあるけど


      即興のコンビネーションに対応できる?」


蒼転寺さん「リエちゃんが勝てるというなら地獄でも♪」






      作戦会議が終わり所定の位置に着く


      あとはこの子たちの性能次第




リエ   「あがれええええええええ」


      セーリンを戦闘機形態にして上空を目指す


      牽引用ワイヤーでなずなを運びながら




      敵機に捕捉され、ビーム砲を打たれる


      牽引している状態では回避はできないけどっ!


リエ   「今よ!!」


蒼転寺さん「なずなキャノン!!!」


      なずなの極太ビームで会長の攻撃を霧散させる


      でたらめな火力だが


      再チャージに5分以上はかかりそうだ




会長さん 「接近すれば何とかなるとでも?」


      会長さんは、機体を人型に戻しビーム剣を抜く


      正面を攻撃できるようマシンガンの基部が回る


      いい仕事してますね


リエ   「機体変更コードネームゴギョウ、


      スタンバイレディ」


      機体が変更されたことにより、


      ワイヤーで固定されたなずなは落下し


      物理近接機体のゴギョウが登場


      可変機の引継ぎだからか速度が乗った


      ゴギョウのハンマーが会長さんの機体を


      地に落とす




会長さん 「やってくれたな。


      僕の愛機シルバートーイングに傷を


      入れるとは」


蒼転寺さん「ええ、逃げ場はないわ


      それ♪」ブチィ


会長さん 「クリエさんはブラフか!!!」


      そう私に気を取られている間、切り離された


      蒼転寺さんが会長さんの糸を切断する計画。




      それはそれとして会長さんの機体


      シルバートーイング


      航空機の牽引を意味する機体名


      先ほどの糸ギミックのことが由来か。


      頭部の仮面のようなバイザーが


      特徴、、、、バイザー萌えか。


      会長さんとは、コーラを飲み交わせそうだ


      機体名に濁点ついてるけど。




会長さん 「引き分け以上に持ち込めば僕の勝ちだ」


蒼転寺さん「逃げずに現実と向き合いなさい!!」


      本来は射撃時の支えとなるシールドアンカーで


      トーイングの右足を捕まえ逃さない


リエ   「機体変更コードネームハコベラ、


      スタンバイレディッ!!!」


      拘束されたトーイングのコックピットを狙う


      ハコベラの拳は、敵機の抵抗により


      頭部へと向かいバイザーが破損し、素顔が見えた


蒼転寺さん「匿名や傍観者を気取る仮面は壊れた!


      ホントは分かってるんでしょ?


      何が最良か?」


会長さん 「もし仮に手術をしても、莫大な資金は


      学生には払えないし、待ってくれるとも


      思わない。奇麗事はお終いだ




      右脚部パージ。SPスキルオペレーションノーマル」


      機体の自由を取り戻したトーイングは


      蒼転寺さんに飛び込む。しかしおかしい。


      足をパージした機体はバランスが狂うはず


リエ   「蒼転寺さん、準備はいい?」


蒼転寺さん「もちろん!!」


     


リエ   「機体変更コードネームホトケノザ、


      スタンバイレディ」


      


      ホトケノザの2丁拳銃で両翼を打ち抜く


      これで変形すればただでは済まない


      こちらに攻撃が来た瞬間蒼転寺さんが、


      ホトケノザを引っ張り、それを回避する


リエ   「機体変更スズナ。スタンバイレディ」


蒼転寺さん「一本借りるね」


      スズナの機体は1本の大型ソードだ。


      しかし戦局に応じて分離できる


      分かりやすい分割線が入っているが


      合体した時


      ピッタリ面がそろうのは職人芸だ




会長さん 「オペレーションノーマルは


      いかなる機体バランスを無視し行動できる


      この程度では問題ない」


蒼転寺さん「それってあなたと同じ、思い込みね」


会長さん 「所詮は惑星防衛機構に入社するためのツール


      その後、このゲームを続ける気はない」


      すごいな。この2人。口論しながら


      戦ってるや。私も攻撃してるけどさ


会長さん 「妹の手術費を稼ぐため始めたが、


      結果を出す前に妹を失っては意味がない。   


      余裕のないものには夢を追う権利すら


      与えられない」


     


蒼転寺さん「そうね、所詮はツール。


      いずれ飽きて忘れ去られる存在。


      でも今はこのシステムを


      作ってよかったと思える


      分からず屋の子供を暴力なしで改心させる


      装狂演譜を!!!」


      このままでは埒が明かない。


      会長さん接近戦得意なのか?


リエ   「機体変更スズシロ、スタンバイレディ」


      スズシロ、2本のライフルのみという


      武装に難ありだが大型のバックパック


      及びプロペラントタンクで長時間


      高速移動が可能な機体だ


蒼転寺さん「私には負けたくない相手がいる。


      だからここまでこれた」


リエ   「勝ちたい人が隣にいて


      私もその期待を裏切れない」


      再びアンカーで結ばれた2人は


      射撃戦を試みる。


      スズシロの超機動でなずなが引っ張られ、


      お互い引っ張りあいながら攻撃を回避する


      時にアンカーを外し、2方向から攻め、


      再び絡めあう。直接教示で動かすことの強み


      AIによる決められた動作ではなく


      プレイヤーの自由な発想がもたらす挙動


会長さん 「何故ワイヤーが切れない、


      いや切れた時点で2人とも吹っ飛ぶぞ」


蒼転寺さん「私たちのキズナが簡単に切れるとでも?」


リエ   「サーカスみたいなものよ、このドキドキが


      たまらない」


      そういってスズシロはトーイングに


      抱きつき拘束する


      そして落下先には蒼転寺さんが


      大型ビームキャノンを構えていた


      リロードが遅い大型武器のために


      私が時間稼ぎしてできたチャンス!!


会長さん 「味方ごと打つ気か!!」


リエ   「妹さんのため負けられないんでね」


蒼転寺さん「下剋上キャノン。イグニッション」


     勝負は私たちの勝ち。けど妹さんの手術を


     受けてくれなければ意味はない






会長さん 「約束だ、凄腕を呼んでくれ」


蒼転寺さん「あら、もう来てるわよ」


コーダ先生「あははは、いいもの見せてもらったよ」


      パチパチパチと手をたたく


コーダ先生「今から妹さんの状態を確認する、乗んな!!」


      そういってヘルメットを投げ、


      会長さんが受け取る


会長さん 「3分ほど時間をくれますか?」


コーダ先生「ん?ああ、かまわないさ」




会長さん 「クリエさん、君の愛機クリエール


      由来は応援という意味のエールだろう?


      君の熱意は確かに受け取った」


      


会長さん 「蒼転寺さん、君が正論をぶつけなければ


      僕は一生何もできなかったと思う


      ありがとう」




会長さん 「カトレア、君は本当に良い友を持った


      生徒会長としてでなく、僕個人の本音だ」


      


      というか、私たちのことも知っていたんだ




会長さん 「お手間を取らせました。


      行きましょう、コーダ先生」


コーダ先生「心得た!!!」




      生徒会室を出る前に私たちに一礼して


      会長さんは姿を消した。






蒼転寺さん「さぁて、残りの機体もテストしますかぁ」


リエ   「もうちょっと余韻に浸っても


      いいんじゃないかなぁ!!!」




      機体とモニターのテストを終えて


      帰宅部が19時まで学園にいる奇跡。




委員長さん「お疲れ様、今日はありがとう


      今度何か奢るわね♪」


リエ   「あともう少しだけ残ってもいいですか?


      この子たちのメンテしたいので」


蒼転寺さん「じゃあ、私も」


委員長さん「はぁ、わかったわ。飲み物買ってくる」


      メンテと評し機体を手に持ち遊び始める


      教室は巨大なバトルフィールドで


      2人にしか見えないビームや、


      機体ダメージ。


      片方がペンを持たせ巨大な剣にするならば、


      ペンケースに身を隠し狙撃体勢に入る




      歴戦の戦士たちの魂は引き継がれ


      また別の物語を紡ぐ


      君の押し入れに眠る英雄たちもまた、


      一緒に戦いたいと願っているかもしれない。






あとガキ「内容sksk♡」


会長さん 「蒼転寺さんの機体は、なずなって名前だろう?」


蒼転寺さん「正解です」


会長さん 「なずなの花言葉は、


      あなたにすべてを捧げますだからね。


      クリエさんの行動に即対応したから


      もしかしてかと?」


蒼転寺さん「まるで植物博士だな」


会長さん 「ああ、妹が植物アプリで、いろんなものを


      見せてくるから覚えてしまった」


蒼転寺さん「妹思いなんですね」


会長さん 「ああ、このハンカチも妹がくれた物だし、


      朝も妹の声をアラームにしてる。


      なんならノートもお揃いで買ったし、


      ペンなんかは選んでくれたものを愛用してる」


蒼転寺さん「その気持ちわかります!!!」


リエ   「蒼転寺さんの欲望と妹愛は違うよ!!」



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