14.消えないなにか

 いつまでたっても消えない。

 どんな手段を使っても消せない記憶。

 いっそ出会いたくなかった。

 ほかの男でも文字でも消せない。


 いっそ曲にしてくれようか。

 愛しい記憶もつらい記憶もなくなってしまえば楽なのに。

 叫んでもどうにもならないし、カウンセリングいってもどうにもならない。

 困った。

 解放されるときって来るのかな?

 本当につらい。


 作品に昇華させてしまえば、少しは自分が楽になるのかな。

 できるけれど、相手のあることだからあまりしたくはない。

 けれど。、毎夜毎夜うなされるのも嫌だ。

 私だけではないはずだ。

 心の中で悲劇のヒロインになるなと静止するけれど、きっと不幸に浸りたい。


 もし友人からよくあることだよと言われたら?

 きっと泣いてしまうことだろう。


 彼からの呪いの言葉と責任の文字。

 他の人は言う。

 ろくでもない男だったねって。

 わかっている。

 どこかで突き放さないといけないことは。

 出来なかったのは私の甘さ。


 星に願おう。

 私の中にできてしまった紅を少しでも薄くしてください。


 END

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