8.パンケーキを召し上がれ
見栄えを追求したパンケーキ。
おいしいと思いつつ、い・た・だ・ま・す♡
ナイフを入れて計算されたかわいさを壊して得たものはイマイチな味。
映えを意識してかわいさを優先した結果。
たくさんの具を使ってあるなと思ったらそれはすべて味の薄いもの。
業務用なのだろう。味がしない。
甘さもないし、苦さすらない。
「値段を抑えるためにいろいろな苦労をしているのね」
理解はするが、二度とこの店でのオーダーはしないなと思った。
さあ、新しい写真映えを求めている。
はたから見たら質の悪い客なのだろう。
「おいしかったわ」
ごちそうさまという私は悪女。
さぁ、もっとおいしくて美しいばえを探しに行こう。
自分で一から作るのもいいかもしれないわ。
ホットケーキの元やら、泡だて器やら本当に一から材料を集めると見栄えを気にする以上に時間とお金がかかる。
そして、自作の見栄えがそんなにきれいなわけもなく。
「味はおいしいのだけど、見栄えはしないわ」
プロのすごさに敬意を表してお店でのスイーツを堪能することにするのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます