3種目 アシブトハナアブ
自宅から少し離れたところに、桜で有名な公園と、梅で有名な公園がある。
3月中旬の今日、少し寒が戻ったものの、昼間は晴れて気温が上がり始めた。確定申告もようやく終わり、散歩がてらに花の様子を見に行った。
さすがに桜はまだ早い。半月後には花見客が押し掛けるであろう公園は、未だ閑散としていた。つぼみは開き始めた頃で、わずかに花の色を覗かせていただけ。
虫の方も期待できないので、梅の公園に向かう。
そして梅の公園では……すでに梅は散りつつあった。どうやら梅と桜の端境期に来てしまったらしい。
他に何か花でも咲いていないかと見まわせば、梅の木の下に白い小さな花がたくさん、房のようにまとまって咲いていた。ユキヤナギという、関西では公園によく植えられている低木だ。
春先に花を付け、ハナバチやハナアブがよく集まっている。
見れば花の上に、一匹のハナアブが止まっていた。後ろ足の根元半分、人間の太ももに当たる部分が発達するこの種は、名前をアシブトハナアブという。
写真はできれば個人的に使いたかったが、3回目にしてマニアックというか、知名度の低い虫というのも何なので、近況ノートに写真を貼っておく。写真を貼るのは今回が初めてなので、テストも兼ねて。
https://kakuyomu.jp/users/r_hirose/news/16817330654431543182
このハナアブの仲間には、毒針を持つハチに擬態する種が多い。
アシブトハナアブにも、腹部の前半に><のような形の黄色い紋がある。これは、ハチの腰にあるくびれに擬態しているらしい。
公園内のユキヤナギの周りをしばらくうろついてみたが、結局アシブトハナアブ1匹しか見つけられなかった。
十数年前なら、3月でも暖かい日にはもう少しハナアブの仲間が見られたような気がするのだが。ただ、今回一度だけなら、たまたまの可能性もある。
それでも、何もいなかったというのも、ある程度集めていけば重要なデータとなる。以前はいたのに最近は見かけなくなったとか、発生時期が変わったとか。
アシブトハナアブしかいなかった、他の種はいなかったというのも、いつか貴重なデータとなるかもしれない。
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