2月 第4週目
第27話 2/19 受験勉強
2023年 2月19日 日曜日
昼
俺は、自室で数学の問題を解いていた。
公立高校の入試まであと一週間を切っている。
ピロン
メッセージの通知音が鳴った。
誰からだろうか。
俺は、勉強を一度やめてメッセージアプリを開いた。
<メッセージアプリ>
明日香―みんな、勉強は捗ってる?
鉄平―奥川がメッセージを送るまではな
優気―何とか
さくらー私も
リンー私は高校から渡された課題が凄く捗ってたよ‼
明日香―そっか‼ならよかった!
リンー桜ちゃんは体調大丈夫そう?
さくらーうん!今のところは大丈夫そう
優気―良かった。来週は入試もあるから気を付けてね
さくらーありがとう!
鉄平―それで、奥川は何の用があってメッセージを送ったんだ?
明日香―最初に書いたじゃん
鉄平―?
明日香―みんなの勉強が捗っているか確認するため
鉄平―お前のメッセージが邪魔しているじゃねえか!
リンー私はそんなこと思ってないよ‼
明日香―リンちゃんもこう言っているし。それに、息抜きは大切だよ
鉄平―勉強を頑張って欲しいのか休んで欲しいのかどっちだよ!
明日香―まあまあまあ。優気と桜ちゃんも邪魔じゃなかったよね
優気―まあね
さくらー大丈夫だよ!
明日香―ほら!3対1だね‼
鉄平―もう、奥川が満足ならそれでいい。何もないなら俺は勉強に戻るぞ
明日香―せっかくだし、もうちょいみんなでお話しようよ!
鉄平―それじゃ
これ以降、鉄平から返信が来ることは無かった。
残った俺たち4人は、グループ電話に切り替えて最近あったことについて40分くらい雑談した。
そして、奥川さんが夕食の買い出しに行かなければいけないので抜けるというタイミングで全員勉強に戻ることになった。
今日は、久しぶりに平野さんの声を聴くことができた。
加えて、最近心配していた平野さんの体調も少しずつ良くなっていることを聞いたし、安心だ。
それに、体がリラックスできている気がする。
平野さんの透き通ったきれいな声を聴くことができたからだろう。
俺は、再び数学の参考書を開いた。
今日はいつもより少し遅くまで勉強を頑張ろう。
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