1.「意」
意と念の関係
この節では、次の項目について説明する。
• 【
• 【
• 【
• 【
• 【
†
【
〈人の思う事柄〉転じて〈人の発した言葉〉さらに転じて〈言葉の意味〉の意。
[
人の思考に存在するものだが、それはきわめて「抽象的な何か」であり、それ単体では何だかよくわからないため、
†
【
〈特定の意をよく
[
本来、〔念〕の字義は挙げたとおり〈特定の意をよく
が、ここでは説明を
意と念は、似通ったもので混同されがちではある。
ただ、念が説明である以上は論理的、
一方で、意については人の思考上で現に発生し、そこで何らかのスペースを占有している多少物質寄りな存在、という違いが有る。
ちなみにITの分野では、この念に相当するものを「
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ここで、「自意識寄りの念を読者に与える」物語のほうが、どうやら人気は出やすい。
まず、自意識的な念があれば生物としての思考はほぼ成立するから、通常はそちらに
一方で、他意識的な念はほかの動物もあまり行なわず、だからおよそ不慣れで、そのぶん脳は疲れる。
そして人の頭脳は、鬼のようにエネルギーを食う器官。
基礎代謝量だけで比べれば、その消費量は筋肉の十倍以上と、尋常なものではないことが知られたもの。
しかし、慣れた思考をする場合では逆に、筋肉以下に落ち込むこともまた、知られている。
それは、情報整理などの雑
つまり簡単な作業に
また、体力の
とすれば、なんの刺激もない状態でじっと待つのが苦痛なのは、それが理由か。
脳
いわゆる〝頭カラッポにする〟とはそういう事かと、推定されるのだ。
〝娯楽とは人が生きる上では必ずしも必要のない物〟?
それはどうかな?
なんにしても人は娯楽から、疲労なんてものを得たくはないだろう。
ちなみに挙げた項目は、「より疲れないだろう順」に並べたつもりなので、執筆の参考にされたい。
それぞれの例示の先頭を見ると、ちょうど「
その「
連続して悩まされると明らかに
そしてその大抵は、疲れ果てることで〝どうでもよくなる〟もので、これを「
逆に、疑問がすべて解決して事が明らかとなり、それにより執着が消失する事を「
なお「あきらめる」という
そもそも{⿰言帝}のような御大層な姿をしている字の意味が、そんな情けないものであるはずは無い。
ところで、あまりストレスフリーにしすぎても、
問題解決を経て
その
そうだ、
ところが受け手の問題解決能力、すなわち「
たとえば面白いと思う物を、インテリから〝くだらない〟と否定され、〝アイツは人間味のない
しかしこれは、単にストレス加減が合わなかったというだけで、別にインテリが娯楽に興じないわけではないのだ。
この事から、〝人と人はIQに差が有ると日常会話が成立しない〟と
IQについては、次節『意の粒度』で解説する。
ちなみに当然、許容できるストレス加減は、体調によっても変動する。
判断を
そして人が余暇においてすら、疲れ果てている場合が多い現状では、込み入った話題は受け入れられづらい事が想像される。
逆に言えば、興味を持って読み始めたはずなのに読み疲れてしまった、という場合には体調を万全に整えてから再読するといい、それはきっと面白いぞ。
なお、〝自分はあの人にこう思われているのではないか〟と
しかしこの意識は「
自意識とは、自身の感覚や欲求を主体に置く意識のことであるから、それが
このような語の誤用もまた、〝自身に過誤など無い〟との独善からくる、決め付けによるもの。
その「
そのように、多くの人が多くの場合、自意識寄りの思考をするもの。
要はそうやって決め付けが横行するのも単純に、他意識寄りの思考が疲れるせいで、忌避されがちだからだろう。
それはエネルギーの
言えはしても結局それは、長距離走に耐えかねて
〝わけがわからないよ〟とでも返せばいいのだろうか(
あるいは「
†
【
〈
たまに〝概念という言葉は意味がはっきりと
そして[
たとえば
• 目的地へ走る
• 私情に走る
の二つでは、動作としては全く異なる。
だからまずは、これらを別個の
• 「目的地へ走る」という
• 「私情に走る」という
だとする。
ここで、〈何かへ向けて勢いよく進む〉という点ではどちらも「
• 〔
だ、という事になる。
いま〔走る〕という、より小さい単位の
このように概念とは、念の示している意を理解しやすくする目的で、「念をより細かい単位に
人は、「
それゆえ、無造作な
つまり人が概念を作り出すのは、人にとっては共通点の存在する事柄のほうが扱いやすく、そしてその事柄は
〝それって要するに〔○○〕だろ〟と、乱暴とも思える
細かく
たとえば赤い布だけがそこに有ったとき、〈赤色の布〉の意味で「布」という語を定義してしまうと、後から青い布が登場してきたときに、また別の新語を定義しなければいけなくなる。
つづいて赤い棒や青い棒、赤い石や青い石などと登場してくると、定義すべき新語がひたすら増え続け、習得や伝達に支障をきたしてしまう。
つまり、伝えるべき意とは千差万別に生じうるものだが、それら個々の意それぞれを直接特定する語をあらかじめ定義しておくには、数量的に限度があるのである。
そのため、基本となる概念とそれに対応した語をまず用意しておいて、それらを複数組み合わせることで意を特定していく、という形のほうが都合がよい。
かつ、その単位が大きすぎると、細かいニュアンスを
ゆえに現状、〔赤〕〔青〕という色の種類の概念、〔布〕〔棒〕〔石〕という物の種類の概念を用意しておいて、それらを組み合わせて{赤い布}{青い石}のように表現する、というやり方が通用しているのだ。
細かく
それは例えばこのような感じである。
├▧恒温動物
│└▧
│ ├▧牛
│ │└▧牛肉
│ │ └▧Yeah!
│ ├▧
│ │└▧にゃーん
│ │ └▧社会性フィルター
│ └▧ヒト
│ └▧日本人
│ └▧ぼく
│ ├▧ボカロPとか物書きとか
│ │└▧国語も音楽も赤点でした
│ └▧腹減った
│ └▧焼肉食いたい
この木構造にぶら下がっている、▧で示される各項目がそれぞれ念に相当し、木構造においてその上位に当たる項目が、その念にとっての概念に相当する。
つまり〔
そして次に、たとえば〈「焼肉食いたい」という念〉と〈「牛肉」という念〉が、〈〔肉〕という概念〉で
そうやって情報
それに基づいて提供される演算機能が「
記憶に蓄積される概念を、〈知覚された認識〉の意で「
これが「
なんてことだ、神はヤヴァイ物をお創りになられた!(
「知恵」とはもともと〈物事や道理を見抜く力〉の意の「
しかし逆に言えば、知識にない概念に対しては知恵は当然
だからどんなに
また、練習をしないと
つまりよく
〝判断が遅い〟?
だったら反復練習だ、やる事やらにゃ
高学歴なはずのお歴々が、次々と〝やらかす〟のは基本このあたりの問題であり、その大抵は情報収集や訓練の機会を、案件の多さが奪いまくる事に起因するもの。
特に政界の場合、典型的判断で処理できる案件というのがほぼ存在せず、よって訓練の機会については絶望的で、およその判断が「ぶつけ本番」となる。
だから別に、これといって学歴
まあそりゃたまにはね、明確なあktkゲフンゲフン
それはそれとして、〔にゃーん〕の概念はいいぞ(
是非センセイ方にもオススメし(
†
【
〈意に内包された中身の実体〉転じて〈意を説明する概念〉の意。
なお、たとえば〝偉くなったものだな〟という皮肉などのように、語を解釈した結果の意と、発している意が、一致しない場合も多々ある。
ゆえに「
なお〔味〕は〈味覚〉〈おいしいところ〉転じて〈肝心なところ〉〈実体〉〈中身〉さらに転じて〈母体〉〈部類〉の意。
†
【
〈意の本質的な部分に触れず本来伝える必要のない装飾的な意味〉の意。
たとえば
• その
と
• ガチギレ
と、カタカナ4文字で表現できるものに過ぎない。
そして、ほかの「
しかし見て
だから伝える必要性が無いからといって、必ずしも用いる必要性が無いわけではなく、特に創作においてはむしろ最重要に近い。
が、ともすれば人を
なおこのように、〈簡潔に済むはずの記述をあえて長々と引き延ばして強調をする技法〉を「
これは〈言葉の印象を操作する技法〉こと「
修辞については『語』の章の『語の変形』の節で説明する。
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