第13話「うそだ」

昼休みになって、香和ちゃんは、理愛ちゃんがいる特別教室に行きました


教室のドアを、ゴンゴンと叩きます

「理愛ちゃん!!いるの?理愛ちゃん?!

・・私だよ、香和だよ!!」


「香和ちゃん・・?!」

理愛ちゃんの声がしました


ドアを開けると、理愛ちゃんがいました

少し背が伸びて、細くなっていました

長かった髪も、男の子みたいに短くなっています

驚いた顔で、香和ちゃんを見ています


「理愛ちゃん、病気って本当?!」

「うん・・」

「うそだ!!」


理愛ちゃんは、泣き出しました

「香和ちゃん、ごめんね・・

もう、教室に来ないで・・

あたま、痛くなってきた・・」


「あたま、痛いの・・?大丈夫?!」

香和ちゃんが、理愛ちゃんに近づこうとすると・・

「来ないで!!

早く・・あっち行って・・!

ドア閉めて・・!」


香和ちゃんは、言われた通りにしました

何が起きているのかわかりません

香和ちゃんも、なんだか泣きたくなりました

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