第6話 早乙女瑠々の独白

こんにちは、私は早乙女瑠々って言います。

前話で出ました。

覚えてますよね?

そうですよね?

?.....

まぁいいです。

私の初恋の人、色麻一樹くんと私との出会いから疎遠までを話ささせて頂きます。

あれは、そうですね。


幼稚園の頃でしょうか



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とある夏の日でしょう。

私は昔から人と話すのが苦手でした。

失礼、苦手ではないですね、ただ同い年同士とは話のレベルが合わない子供で、いつも本を読んでいる子だったんです。


その日に新しいお友達がくる!っと先生は言ってきたのを覚えています。

なにせ、男の子だったからです。

ご存知ないと思いますが、超越戦争や、昔の第二次世界大戦など、沢山の男の人が、招集されました、それも今回の超越戦争に学閥なんて無ければ、学徒出陣なんて、反対意見が出る前に招集されて、なーなーになりましたし。

よって男手が足りない。

日本の英雄様によって、超越戦争は勝ち。

勝てば官軍、負ければ賊軍


勝てば正義なんですよ。結局戦争って、

学徒出陣も子供の、軍事転用も。

でも、それでも日本には重要な問題がありました。男が居ない。

未婚率、特殊出生率なんて、1人あたり0.3人、3人に1人子度を産めれば大万歳な世の中だったのを幼いながらも覚えてました。

そんな所に来た男の子。

私も、男の人と言えば、おじいちゃんや、政治家の人、あと徴兵から逃れた極小数の人しか見たことが無い、同年代なんて、ねぇ。


彼は泣き虫でした。あどけないけど、整っている顔が崩れていたのです、毎日毎日、泣いては親を呼び途中で帰る。隣の席だけど、男の子だったけど、正直

瑠々「あ〜男の子って、こんなもんか」

なんて思ってましたねぇ。


それから半年程でしょう、春先に新しい男の子が入ってきました。

住之江くん。

住之江千春君です。

この幼稚園に男の子が居るからという理由で入ってきた子でした。

彼はコミュニケーションが高い子で、入ってすぐに、私たちの教室の中心人物になりました。

そんな人が、一樹と仲良くなろうとしないでしょうか、そんなわけがない、彼ほど分け隔てのない人間は知らないくらいです。

彼は外に出ました、隣で私の読んでる本から自分へ興味を変えて欲しそうに、頑張っていた彼は、他の子と同じように私から離れていきました。

るる「かずきくん」


しかま「なぁに!るるちゃん」


るる「るると遊んでくれないの?」


この時からもう、嫉妬なんて、会ったんでしょう、数少ない私に興味を持ってくれる子、逃すわけがなかった、友達が居なくても生きていけるが、友達が要らなかったわけじゃなかった。


しかま「いいよ!あそぼ!るるちゃん!」


るる「......うん!」


彼は私の手を引いてくれた。

落ちていった子らとは違かった、諦めないでくれた。それだけで嬉しかった

住之江くんとはいつしか仲良くなっていて、先生からもいつもその3人でいるね!なんて言われるくらい、朝から、親が迎えに来るまで一緒にいた。

楽しかった、本から私を、現実へと連れていってくれた。

それが、一樹との出会いでした。


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途中は省きましょう。

そうですね、話したくないのですが、一樹と疎遠になってしまった出来事が、

そう中学1年生の終業式の日にありました。



一樹は昔野球をやってきました。エースとか4番とかを打つような子ではないけれど、居なきゃ困る、そんな子だったんです。


ちなみに私は陸上部で、コートが隣だったのもあり、良く一緒に帰ったりなんてして。

もちろん冷やかされもしましたが、慣れっこです。男女にも友情があるのです!


それはさておき、その終業式の日いつもどうり、2人で帰路に立っていました、


瑠々「一樹さ、最近思い詰めてない?部活行けてないんでしょ?」


色麻「瑠々、大丈夫だよ。僕はちょっと疲れてるだけさ」


怪しい。私も同年代とは、話が合わないが一樹はもっと合わない、年上のように感じる時もあるくらいに大人びていた。

でも、長い付き合いの私には、ただの悩みには思えなかったのです。


瑠々(やっぱおかしい。いつも悩んでる時はなんだかんだ解決したり、気にしてないのに、こんな調子は初めてだなぁ)


瑠々(もうちょっと踏み込んでも良いかも。

もしかしたら、イジメとか、学業とか沢山悩んでるかもしれないし。恋愛とか?

いや、ないない、この堅物に恋愛のれの字もないのに、やっぱ他の事か、どうしようかなぁ)


「瑠々!あぶない!?」


瑠々「どうかしたッ?かず」

やっぱり、考えすぎるのがよくなかったのでしょう。周りが見えていなかったんです。音のなる横断歩道が音がなっていなかったのに気づかずに道路に飛び出してしまったのです。


「瑠々ぅぅーーーー!?!?」


しかも後日聞けば居眠り運転の車らしく、つくずく運がないです。


でもこんなことはどうでもいい。神様のおかげかもしれない、私と一樹が今よりも親密になれたのですから。


死んでいたのでしょう私はもう。

でも必死に一樹が、グチャグチャになった私の身体に必死に治れ!治ってくれ!なんて言ってたんです。もう無理だよ。なんて声も、かけられない。遺して死んでいくと思ったんです。


色麻「なっ治った!」


その声を聞いてから私は意識を手放しました。


起きた時には病院でした。

初めて親が私に対して、涙を流していて、案外愛情が、あるんだなと思いました。

その横に、目を腫らして、泣いたあとを病院のシーツに残していた、一樹が居たんです。

あの声、治ったという声。朧げな記憶と、一樹の悩み、そして私の奇跡の生還。


もう、ピン!!っと来ました。


そうか一樹は能力者なのかってね。

私の身体はぐちゃぐちゃだったんですよ?

それはもう言葉では言い表せないくらいに。

でも五体満足。

有り得ないなんて、言ってましたよお医者さんは。

運命と思いました。私を救ってくれた子が、仲良くしてくれた子が、また私を救い。私の為にあの泣き虫だった幼稚園時代の彼が今まさにここにいるってね。

思えば行動は早かったです。

入院中、わたしは彼に言いました。


瑠々「ねぇ一樹」


一樹「ん?何?」


私の為にリンゴを切ってくれている。

これはもう運命です。

その当時でも、男の人の割合は日本だと3分1以下であり、男の人が産まれにくくなっていましたから、

そりゃ人並みの恋愛感情はあったでしょう。

幼稚園の時にはいかない。

絶対に逃がさないって思いました。


瑠々「一樹ってさ、私の事救ってくれたよね」


一樹「奇跡だって言ってただろ?」


瑠々「ううん、知ってるよ私、必死に治れって言ってる一樹のこと」


一樹「......」


瑠々「能力者ってことだよね。一樹は」


一樹「........」


何時間、何分、何日、どれくらいの時間だったのか分からない。無言が続いた。周りにも人はいるのに、音が無かった。聞き入っているのだろうか、周りの人も、能力者なんて国の英雄なんだから。


一樹「っっっんー、なわけ...ないだろ?」


瑠々「いーや、一樹は能力者で私の王子様でしよ?」

そう耳打ちをした。


一樹は顔を曇らせた。

私は顔を赤らめた

一樹は苦笑いをしていた。

私は満面の笑みだった

一樹は.......


言った。


色麻「瑠々。君にはバレてしまったのかもね。ならもうこの友達関係は続けられない、能力というのを使って君は僕を脅すかもしれないし、それにバレて今、はいそうですなんて言えないんだよ」

耳打ちをしてきた。


瑠々「なんて.....言ったの?友達を辞める?」



なんで?


まさかこんなことになるなんて、友達関係を辞める?出来るわけが無い。信じられない。信じることは、


もう居なかった


一樹はいなかった。学校にも少しずつくる機会がすくなっていた。


何事もなく部活を終え、受験なんて意識し始めていた。


ふと住之江君に聞いたのだ。


瑠々「住之江君、一樹ってどこいくの?」


住之江「俺と一緒に第一だけど、どうかしたん?」

もう一度あえる。


住之江「瑠々さーん?」


モウイチド逢える?


住之江「どうかしたのー?瑠々さーん?」


瑠々「フフフ、あ〜ごめんなさい、住之江くん、少し考え事してて、なんでもないわ?アリガトウ」


住之江「ちょっと顔怖いけどぉ」


瑠々「じゃあね」


住之江「んー」


また逢える、生きていける、失わずに済む、そういえば1年生に妹さんがいるらしいわね?

固めるなら外側から、


?よね?

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