第3話 始まり。
やっほー!僕だよー!
すまん。色麻です。
ちょっとイメチェンしたかったんです。
お前そんなことよりお前の能力ってなんだよ!って方居るかと思います。
簡潔言えば、僕の能力は能力創造です。
例えば。行ったことある場所に瞬間移動するとかでしょうか。
僕の能力の欠点は
瞬間移動するという能力では創造ができません。全てに条件を指定することが絶対です。
そして1度に3つまでしか使えません。
例えば、
行ったことある場所に瞬間移動できる。
人間をちょうど10分前の状態に蘇生できる。
天叢雲剣を作り出すことができる
これで3つ。
頭の中で暗唱すれば、使えるのです!
強いだろ?
新しく作るとすると、1番最初に創造した能力は使えなくなる。
わかりやすいだろ!
言っても、基本的に新しく創り出すことは無い
ずっと前から、
身体に深刻な損害を負った場合に即座に五体満足の状態に再生する。
死亡状態(脳死は含まず)に限った自分自身以外の人間を蘇生する。
この2つだけを常時使えるようにしている。
正直チートじみている。
だが使うことはない、使うタイミングがないのもあるが、そもそも使うのにかなり疲労感を覚えるし、使ってしまえば能力者というのがバレる。
能力者というのがバレるということはこの日常が奪われてしまう。
人によっては、能力者という利点を使って色々出来るかも知れないが僕にはムリだ。
到底思いつかない。
思いついたところで、使う場面は無いが。
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僕には妹がいる。
色麻祈里
中学2年生のかわい子ちゃん
茶髪のメガネっ娘。
頭良いが騙されやすい
絶賛反抗期であり、母親は無視されていてだいぶ病んでいた。
...昔はブラコン気味だったのに
今は正直仲良くはない。
超能力で解決しようとしたが、それは違うだろ?人間の成長を僕が遮るのはなぁ、なんて大層な理由を立てて自分を肯定しているが、本当は仲良い時に戻りたいのもある。
色麻「っっんーー!っはぁ。目を閉じてる時は何か変なことを考えてしまうんだよなぁ。」
色麻「寒すぎるでしょ。30年前地球温暖化とか騒がれてたの、嘘だってぇ」
学校まで少し時間がかかってしまうのもあり、毛布への別れを告げて、
肺に冷たい空気を取り込むが、何処か心地のいい不思議な気持ちになりながら、登校をする。
朝は早い。
妹とは顔を合わせない。
多分鉢合わせても言葉を交わさないが
「一樹、おはよう」
色麻「おはよう母さん」
母親である。
色麻紫月
専業主婦だが、僕の能力を知っている数少ない人物である。
バレた理由は話せば長くなるが、簡潔に言えば
母親の勘。らしい、
恐ろしい母親である。
紫月「一樹、テスト近いらしいけど、勉強はしているのかしら?毎度言ってるけれどうちは国立しか大学は許さないわよ?」
色麻「大丈夫だと思うけど、保証しない」
紫月「保証くらいはして欲しいわ」
色麻「ここから入れる保険も無ければ、圧倒的な裏技はないよ」
紫月「まったく、返す言葉がキツいわねぇ、誰に似たのかしら?」
色麻「父さんじゃない?」
紫月「真逆だわ」
色麻「どうすんの?妹のこと」
紫月「どうすんのってなによ」
色麻「反抗期続きすぎじゃない?」
紫月「祈里に関してはわかんないわ、能力者の手でも借りたい気分」
色麻「そんな能力者いないよ。少なくとも僕以外に頼むことを推奨するよ」
紫月「一樹はどうなの?」
色麻「僕?どうしようもない。でも僕は祈里のお兄ちゃんだから、お兄ちゃん以外の何者でもないし、祈里の味方だよ」
紫月「一樹の方がシスコンじゃないの?」
色麻「まさか」
ドアを経て
祈里「んーー!そんなに作戦が効いてないんだけど!作戦変更するか。でもお兄ちゃん.......嬉しいなぁ♡」
僕はまだ知らない、
少なくともこの時は、
妹の作戦
今後の運命
テストの結果。
そういえば学校どうしよ。
遅れるなこれ。
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