承【異界に来てみたら】
第04話.異界探訪【柚人SIDE】
毎年、沢山の観光客でごった返す
心桃湖の水中深くで何らかの
ところが……
ん……僕、まだ死んでない? 僕が再び意識を取り戻した時、川辺の
周りをぐるって見渡してみる、心桃湖とは似ても似つかない景色が広がって居て。そうだ、逸れた
それどころか川辺に日本に居る筈の無い、見た事無い生物が目の前に。ぷよぷよ、ぽよぽよ。ぷるるんボディ。
初心者が闘っちゃ、絶対アカンやつやん!
そりゃもう、周りを気にせず悲鳴を上げ、必死で逃げたさ。状況把握が出来ないまま近くの、ゴツゴツ岩に覆われたちっぽけな村へ逃げ込んで。
どうやら其処は、『雪降りの里』と云う名前らしくてさ。町のフォルム、
でも、此処は僕みたいな
まずはこの世界に順応出来る様に自分の身体を
里の人達からのアドバイス通り、何年にも渡り僕は懸命に身体を
草原の移動キャラバンのテント村。ジャングルの原住民の村。火山の地下熱の周りに集う町。海辺の水の恵みに
その結果、分かった事は……まず、此処がアルカディア大陸だと云う事。そして、僕が転移者だったと云う事。最後に……
元の世界に帰る、
この結論に達する迄……実に10年の月日を要して。結果、萌々華の居場所は分からない。元の世界に帰れない。何してたんだよ、チクショウ。
異世界の住人達と闘いながら、足を棒の様にして
もう僕、何処を歩いてるのか、どれだけ歩いてるのか……
もう此れで終わりにしようって、傷心した僕がふらふらっと
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