買い出し?デート?
某日放課後、いつものように土いじりをする二人。
すると、優美が突然、
「り、涼クンッ!!」
「は、はい?」
なかなかの剣幕に何事かと思ったが、
「た、足りない物があって…その…今度…街にデ…」
「あぁ、買い出しっすかー」
「~~~!!!」
とんでもない勢いでシャベルが飛んでくる。
「あぶねっ。」
「ふーんだっ!」
ぷんすかと作業を再開し始める優美。
「女の子の考えることはわかりませんね~」
花壇の花に話しかけてみるも、当然のごとく無反応だった。
週末。約束通り、街へと繰り出す二人。
「ふんふん♪」
「ご機嫌っすね」
「へっ!?声に出てた!?」
「普通に。」
「うぅ…恥ずかしい…」
「で、何から買うんですか?」
「そうだねぇ…重い物は配達してもらって、細かい物を…」
ぐぅ。
その時、優美のお腹が鳴る。
「ふにゃ~…涼クン、お腹空いてない?どこか入ろうよ」
「普通、今の方が恥ずかしいんじゃね…ハッ!?」
涼には優美の顔が般若に見えたのでお口にチャック。
腹ごしらえ(主に優美の)が済んだ後は、着々と園芸用品を購入していく。
そして夕方になり…
「今日はホントに助かっちゃった!ありがとうね、涼クン!」
手を両手で握られてブンブンと縦に振られて、なんだか気恥ずかしい涼はそっぽを向きながら
「こ、これぐらい、いつでも…」
そこまで言った時だった。
ドサッ。
振り向くと、優美が倒れていた。
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