第18話

「ドラゴン、、、、いやあ。それはちょっと、どうですかね。ブルーどう思う?」


「無理無理無理無理無理無理無理」


「露骨過ぎるだろ」


とは言っても俺はドラゴンのことは全く分からない。ゲームとか漫画で出てくるドラゴンとは違うのかと思ったけど。ブルーの反応を見るに破格の強さ何だろうな。


「そうですか、それじゃあ通報しますね」


「へえ?」


「いや、その。お願いを聞いてもらえないのは残念です。仕方ないのでお二方は厳罰に処してもらうしかないですね。わたしとしても残念ですが」


「いやいやいやいや」


と顔の引きつったカズト。


「いやいやいやいやいや」


と笑顔のキイロ。


「いやいやいやいやいやいや」


とカズト。


「いやいやいやいやいやいやいや」


とキイロ


「おかしいいいいいだおろおおおおおお!!だってさっき形骸化した法律って!!」


「そうです形骸化した法律です。冗談です。ついからかってしまいました」


冗談きつすぎるだろ。ブルーなんかプレッシャーで泡吹いて気を失ったぞ。


「はっはっは、冗談キツイって。マジで」


顔の引きつったままカズトは空笑いするしかなかった。


「で、どうしますか?私のお願いを聞き入れてくれますか?」


にっこり笑顔のキイロは尋ねた。お願いと言いながらカズト達の選択肢はないに等しい状況だった。


「……喜んで御受けいたします」


脅された俺は、普通に脅しに屈した。ドラゴンも怖いがこいつ、キイロって女も怖いな。はあ、ドラゴンと戦う羽目になりそうだ。はあぁ、はぁ辛い。


「ありがとうございます。えーっと名前は」


「こいつ人魚のブルーで、俺は魚のカズトだ。まあ。よろしく……お願いいたします」


「人魚のブルーさんに、魚のカズトさんですね。あれ、あれああれ。さ、さ、さ、魚が喋ってるううううううううう!!!?」


「今更!!!!??」


キイロの驚きに、ツッコまずにはいられないカズトだった。

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