第14話 そして皆、去っていった・・・。

 やがて、老教師は自らの寝泊まりする病室に、教え子たちは、春風の中に身を置き、自らの行く先へと、それぞれ去っていった。


 優しく頬をなでるほどの柔らかい春風が、病院の窓の外側をなでている。

 春の日曜日の穏やかな日は、かくして、ゆっくりと過ぎていった。

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老恩師を見舞いて 与方藤士朗 @tohshiroy

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