第10話

時は2018年1月15日頃のことであった。


場所は、高松市百間町たかまつひゃっけんやちょうのオフィスビルの中にある総合商社のオフィスの応接間にて…


かずひこは、派遣社員の女性に対してもうしわけない表情で解雇の通告をした。


派遣社員の女性は『どうして自分は解雇になったのか…』と泣きそうな声でかずひこに言うた。


「課長、どうしてアタシだけが解雇ですか!?アタシは会社のために何もかもをガマンして働いて来たのに…あんまりだわ!!」

「(ものすごくつらい声で)突然の解雇通告はもうしわけないと思っているよぉ…だけど、従業員さんをひとりやめさせろと上(親会社)から命令が下ったのだよぉ…景気が上向きにならない…売り上げが大きく落ち込んだ上に、アメリカの経済が下降線をたどっているから…会社は火の車なんだよ…」


かずひこは、必死になって今の経営状況を派遣社員の女性に伝えた。


しかし、女性はますますイヤな表情をしてので説明をやめた。


かずひこは、自分のデスクに戻ったあと握りこぶしを作ってドスーンと叩いたあと『ふざけるな!!』と怒鳴り声をあげた。


サイアクだ…


会社は今、火の車状態で経営が苦しいのに…


だれも分かってくれない…


どいつもこいつもふざけやがって…


定時に帰ることだけ一丁前のなまくら従業員ばかりだ…


会社の経営が苦しくなったのは…


ぜーーーーーんぶ従業員が悪い!!


従業員さんたちは、この最近かずひこにたてつくようになった。


それと同時に、おじからの要求に苦しめられていた…


かずひこのガマンは、限度を大きく超えたようだ。


時は、正午過ぎのことであった。


かずひこは、シブシブとした表情で福岡町にあるイオンのフードコートへ行った。


フードコートには、かずひこのおじと私立高の制服姿の男子生徒7人がいて、かずひこが到着する時を待っていた。


フードコートに到着したかずひこは、ものすごくつらそうな表情でおじに言うた。


「おじさま!!寮で暮らしている男子生徒たちを甘やかさないでください!!おじさんはぼくの声が聞こえないのですか!?」


かずひこの言葉に対して、かずひこのおじはニコニコとした表情で両手を合わせながら言うた。


「聞こえてるよ…かずひこ、すまんけど少しだけカネのめんどうみてーな…この通り。」


かずひこのおじが言うた言葉に対して、かずひこは怒った表情で言い返した。


「どうして寮で暮らしている男子生徒たちにいらんことをするのですか!?」


かずひこのおじは、急に泣きそうな声でかずひこに言うた。


「かずひこ、こらえたってーな。」

「何や!!何でオレが男子生徒7人をこらえないかんのや!?」

「このこたちは、寮がイヤやといよんや…『先輩が気に入らん…』『寮のごはんはまずい…』『おつゆが水っぽい…』『自由時間がない…』『先輩がテレビのチャンネル権を握っている…』…などの不満があるから寮がイヤやといよんや…この子たちは、授業中にハヤベンしたから、困っているんだよ…」


おじに泣きつかれたかずひこは、ものすごくつらそうな表情でさいふの中から人数分の費用を出した後、マクドのコーナーへ費用を払いに行った。


かずひこのおじが7人の男子生徒に『かずひこのおごりだ…』と言うたので、7人の男子生徒は『やったー』と言うておおよろこびした。


男子生徒たち7人は、かずひこからのおごりのビッグマックのセットを満足した表情でムシャムシャと食べていた。


彼らの甘ったれた性格は、後に恐ろしい事件に巻き込まれてしまうのであった。


その翌朝のことであった。


ところ変わって、三木町平木にある私立高校の男子部の教室にて…


寮生活がイヤやと言うている男子生徒のひとりがウキウキとした表情で教室に入った時であった。


クラスのこたちがひそひそと話をしていたのを聞いたので、一体なにがあったのかなと感じた。


彼は、一人で教科書を読んでいたいた男子生徒に声をかけた。


「おはよう。」

「(フキゲンな声で)おはよう。」

「きょうはええ天気だね。」

「(フキゲンな声で)そうだな。」

「どうしたのだよお前、朝からフキゲンだなぁ。元気な顔をしろよ。」


(ペッ…)


この時、教科書を読んでいた男子生徒が寮生の男子生徒に対して思い切りつばをはいた。


寮生の男子生徒の顔に、つばが付着した。


「なにすんねん!!」

「なにすんねんじゃなかろがボケ!!」


(ガツーン!!)


寮生の男子生徒は、つばを吐いた男子生徒のこめかみをグーで殴って反撃をした。


その後、ぺしゃんこのカバンを持って、勝手に教室から出た。


寮生の男子生徒は、教室から抜け出した後、敷地内にあるトイレへ行った。


そこで、同じ仲間の男子生徒のグループたちとタムロした。


かずひこのおじに甘えまくっている男子生徒7人は、知らないうちにダラクヘ向かった。


ところ変わって、川島東町にあるかずひこの家族が暮らしている公団住宅の一室にて…


時は、夕方5時半過ぎのことであった。


かずひこは、残業が入ったから帰りが遅くなると電話でまゆみに伝えた。


しかし、まゆみはものすごくあつかましい表情でかずひこに言い返した。


「あなたいいかげんにしてよ!!毎晩の献立おこんだてにクリョしているアタシの気持ちが分からないと言うたからもうこらえへんけん!!」


かずひこは、ものすごくつらそうな声でまゆみに言い返した。


まゆみは、大きくため息をついてからかずひこに言い返した。


「あなた!!奈美子は今大事な時期なのよ!!それなのに、奈美子の卒業後の進路よりもおじさまの言うことを聞く方が大事と言うたからあんたのことは一生うらみとおすわよ!!だから、今夜からあんたの分は作らんけん!!」


(ガチャーン!!)


電話をガチャーンと切ったまゆみは、両手で髪の毛をぐしゃぐしゃにしながらキーッと怒った。


晩ごはんを作るのをやめたまゆみは、居間のソファーに寝転んで、テレビをつけた。


まゆみは、BS朝日で放映されている2時間のサスペンスドラマの再放送をみながら食べかけのコイケヤポテトチップスの激辛味を食べながら怒り狂っていた。


キーッ!!


なんなのよ一体…


毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日…


残業残業残業残業残業残業残業残業残業…


…とばかり言うて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて…


逃げ回ってばかりいるから…


ダンナは、どーしようもないくそったれになった!!


ホンマにサイアクだわ!!


ところ変わって、太田下町にあるスシロー(回転寿司店)にて…


かずひこのおじと寮生の男子生徒7人がかずひこがくる時を店内で待っていた。


かずひこは、店内に入ったあとものすごくつらそうな表情でおじに言うた。


「おじさま、こっちは家に帰って家族と晩ごはんを食べる予定でいたのに、どうして急に呼び出したのですか!?」


かずひこの言葉に対して、かずひこのおじはヘラヘラした表情でかずひこに言い返した。


「それはあやまるよぉ…だけど、このこたちにすしをたくさん食べさせてあげたいのだよぉ…このこたちは寮生活に強いフマンを持っているんだよ…」


おじから泣きつかれたかずひこは、シブシブと男子生徒7人分の食事代を出した。


男子生徒たち7人は『やったー』と言うておおよろこびした。


その後、男子生徒たち7人はかずひこがおごってくれるから好きな分だけとってもいいのだと思ったので、値段の高い皿ばかりを取って食べた。


恐ろしい事件は、それから4時間後に発生した。


この時、かずひことかずひこのおじが店にいなかった。


男子生徒たち7人は、調子にのって値段の高いお皿ばかりを取っていた。


そのまた上に、アルコール類も大量に注文した。


その時であったが、トイレに行ってた男子生徒がものすごくあわただしい声で言うた。


「おい大変だ!!」

「どしたんぞ?」

「今から逃げるゾ!!」

「逃げるって、どういうことぞ!?」

「表に、ヘサカのセンコウ(寮の先生)がおった!!」

「なんやて!?」

「まさか、オレたちがここ(スシロー)へ来ていると言うことが知られた!!」

「どうするんだよ!!」

「だから、逃げるんや!!」


7人の男子生徒たちは、寮の先生が店内に入ったと同時に裏口から一斉に逃げ出した。


しかし、そのうちの一人の男子生徒が途中で迷子になった。


残された6人は、大パニックを起こした。


逃げる途中で迷子になった男子生徒は、多肥下町たひしもまちにある多肥南公園たひみなみこうえんに迷い込んだ。


この時、男子生徒は恐ろしい事件に巻き込まれた。


迷子になった男子生徒は、派手なシャツを着た男10人のグループに捕まった後、公園の生け垣の向こうに連れて行かれた。


その後、着ていた制服のシャツをズタズタに破られた。


「あああああああああ!!やめてくれ!!」


(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)


制服を脱がされた男子生徒は、派手なシャツを着た男たちのグループにグチョグチョになるまで犯された後、ナイフでズタズタに切り裂かれて殺された。


彼らの甘ったれた性格が原因で、寮の仲間の生命が無残な形で奪われた。


しかし、残りの6人の男子生徒たちはこりずに抵抗をつづけていた。


このあと、残りの6人も恐ろしい事件に巻き込まれて行くのであった。


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