第9話

事件から2日後のことであった。


陽介の家の居間には、陽介の家の本家の主人ときつい目付きをしているメガネ顔のおばが来ていた。


残された家族の今後のショグウなどを話し合っていた。


りつよのイコツは、りつよの実家がある多度津のお寺さんにある墓地にマイソウされることが決まった。


しかし、あやめのイコツは引き取り手がいないので、多度津町内にある別のお寺さんに預りになった。


その一方で、みのるのショグウはより厳しいばつが課せられることになった。


家のコシュは『みのるは小学生のブンザイで色気ばかりがついていてけしからん!!』と怒ったあと、問題ばかりを繰り返す子や学校に行くことができない子たちが収容されている超スパルタ式のヨットスクールへ強制送還させることを訣定けっていしたと言うた。


陽介の母親から強烈な力で押さえつけられていたみのるは、コシュが下した命令に泣く泣く従った。


それから60分後に、みのるは親族たちに家から引っ張り出されたあと車にのせられた。


その後、車は神奈川県にあるヨットスクールへ向かった。


その後、奈美子は陽介の母親から今後のショグウがまったから居間へ来なさいと言われた。


美奈子は、シブシブとした表情で居間へ行った。


奈美子が居間に入った時であった。


居間には、奈美子の実父でりつよの元カレのかずひこ(49歳・管理職)とかずひこのおじ(70歳・会社経営者)が来ていた。


奈美子は、かずひこのおじからかずひこの夫婦と一緒に暮らしてくれと言われた。


奈美子は、ものすごくイヤな表情を浮かべた。


かずひこのおじは、奈美子に対して泣きそうな声でコンガンした。


「奈美子ちゃん、奈美子ちゃんがどうしてもなっとくが行かないと言う気持ちはよく分かるよ。だけど、この家は近いうちに取り壊すことが訣定けっていしたから暮らせなくなったのだよ。」

「だから、母の元カレの元で暮らせと言いたいのね!!」

「奈美子ちゃん。」

「あんたのおいは何を考えてアタシと暮らしたいと言うているのよ!!レイプ魔の父親と一緒に暮らすなんてまっぴらごめんだわ!!」


かずひこのおじは、奈美子に対してどうにカイシャクすればいいのか分からずに困ってた。


かずひこのおじは、奈美子に対して『かずひこは今日までの間必死になって猛省はんせいして生きてきたことを伝えようとした。


かずひこは、ものすごくつらそうな表情で『イヤや!!』と言うてわがままをこねていた。


かずひこのおじは、ものすごく困り果てた表情でかずひこに言うた。


「かずひこ!!」

「なんだよぅ。」

「オドレはそれでも子を持つ父親か!!」

「おじさんこそなんや!!人がたのんでないのに、なんで勝手に話を進めた!!」


かずひこが激しく抵抗したので、かずひこのおじはこぶしをふりあげながら『ドラワケが!!』と怒鳴り声をあげた。


「オドレかずひこ!!たわけたわけたわけたわけたわけたわけクソたわけ!!オドレはりつよさんを犯して大ケガを負わせた事件の裁判で執行猶予付きで有罪後にシャクホウされてから今までの間、事件と向き合って猛省はんせいの日々を送っていると信じていたのに…今ごろになって何や!!…かずひこ!!」


(ガツーン!!)


かずひこのおじは、強烈な力でかずひこのこめかみをグーで殴りつけた。


かずひこのおじは、かずひこに対して『奈美子ちゃんごめんなさい。』と言うて謝らせた。


しかし、奈美子はしらけた目付きで『こんな気持ちで一緒に暮らしたいだなんて…ふざけているわよ…』とつぶやいた。


かずひこのおじは、ものすごく困り果てた表情で奈美子に言うた。


「奈美子ちゃんこの通りだ!!おとうさんは心の底から奈美子ちゃんにあやまっているんだよ!!みてわからないのか!?」


アホみたい…


それが心の底からあやまっている態度かしら…


奈美子は、ますます冷めた目付きでかずひこのおじをにらみつけた。


かずひこのおじは、ものすごく困り果てた表情で奈美子に言うた。


「奈美子ちゃん、おとうさんはシャクホウされてから今までの間おじさんとヤクソクをしたのだよ…奈美子ちゃんと奈美子ちゃんのおかあさんに2度と会いません…小さなことからコツコツと積み上げてまじめに暮らして行きます…交遊関係を改めます…とヤクソクさせたんだよ…おとうさんはおじさんとのヤクソクを守り続けて必死になって、小さなことからコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツと積み上げて、まじめに働いて生きてきたのだよ。上の人に一切たてつくことなくコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツと働いてきたおとうさんの気持ちをなんでくみとってあげんのぞ~」


かずひこのおじは、奈美子に対してかずひこの気持ちを理解してくれとコンガンした。


しかし、かずひこのおじの説明の仕方がものすごくいいかげんだった。


奈美子は、ものすごくしらけた表情でかずひこのおじをにらみつけた。


かずひこのおじは、どうすればいいのだと陽介の母親に言うた。


陽介の母親は、奈美子につらい声で言うた。


「奈美子、あんまりイコジにならん方がええよ。」


陽介の母親は、奈美子にかずひこの気持ちをくみとってほしいとあつかましい声で言うた。


すると、奈美子の目付きがさらに恐ろしくなった。


陽介の母親は、かずひこのおじに対してよりあつかましい声で言うた。


「あんたね!!あんた自身もいかんところがあることに気がつきなさいよ!!」

「ウエニシさん。」

「どうしてかずひこさん本人の口から奈美子に対して伝えようとしないよ!?」

「ああ、かずひこは気持ちは奈美子に詫びたいと思っているのだよぉ…だけど、奈美子ちゃんに対してうまく言い出すことができないから困っているだけだよぉ〜」


陽介の母親はものすごくあつかましい表情で『だからなにが言いたいと言うのかしら〜』とつぶやきながらかずひこのおじをにらみつけた。


結局、話し合いはケツレツした。


しかし、親族たちは奈美子の居場所がなくなったら困ると言うたので、新しい居場所が見つかるまでの間はかずひこの家で奈美子が暮らすことが決まった。


奈美子がイコジになっている状態でかずひこの元で暮らして行くことになった…


そんなギスギス状態で、仲良く暮らして行くことなんかできるわけがない…


話し合いをテキトーにしたことが原因で、親族たちはより恐ろしい事件に巻き込まれて行くのであった。


恐ろしい悲劇の第2の幕が上がった…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る