ある少女の独白
私には、普通の人が見えないものが見えていた。それはぐちゃぐちゃの肉塊であったり、はたまた異常に頭部が肥大化した化物だったり……幼少期に見るべきではないグロテスクな造形をした、そんな何かが見えていた。
その存在はどこにでも居た。信号機の上、病院の待合室、果ては家の中にまで出てくる始末。怖くて、恐ろしくて、慣れることなんてなかった。
なのに、誰もその存在を信じてくれない。見えないならそれは居ないのと同じだと言わんばかりに、私を病気扱いする。精神がどうのとか、脳に異常がとか、都合の良い言葉でくくるのだ。なんて歪な世界なんだと、幼いながらに絶望した。
幽霊が出る場所で特に酷いのは寺社仏閣などの、所謂神様を祀ったり祈ったりする場所だ。夢も希望もない神様の正体を見せられて、この世に救いは無いのだと心底落胆してしまう。あんなものの、何処が神だというのだ。
私にとって、この世界は生きづらすぎる。マイノリティとして隔絶され、誰一人として理解者を得られず、生きている限り続く永劫の苦しみを味わい続ける。親も、医者も、先生も、同年代の誰も……私を奇怪なものとして扱う。その絶望は、私の人格形成を促進させた。
誰も信じず、誰も理解せず、誰も愛さない。私はそういう存在なのだと、湧き上がる卑屈さは留まるところを知らない。その内、効率のいい生き方を覚えた。その時の私は、まだ5歳だった。
通学バスに乗って、目を閉じて、誰とも関わらない。同年代の子はみんな私を嘘つき呼ばわりするから嫌いだ。先生だって、ニコニコとした笑顔の裏側で私をバカにしているに違いない。だから、我を殺す。何も文句を言わず、ただ毎日を過ごす。怖い幽霊が見えても、彼らの真似をして見えていない振りをすればいい。
言葉でそう言うのは簡単だ。けれど、実行するのは困難を極める。どれだけ心を殺そうと努めても、今日も元気に私の中の私は元気に跳ね回る。オレンジジュースを飲めば顔が綻ぶし、その後トイレに首と背中が反対向きになっている男の人が居れば、怖くてトイレに入れないのだ。ハンバーグを食べて機嫌が良くなっても、お風呂に目玉だけで出来た四足歩行の何かが居れば、恐ろしくてお風呂に入れないのだ。
苦しい、苦しい、苦しい! どうして私がこんな目に合わなくちゃいけないのだ? 私は一体、いつまで苦しめばいいのだ? 神様はあんな姿だと知っているのに、何に救いを求めればいいのだ?
辛い、辛い、辛い! 誰か助けてよ。誰でも良いから、私を理解してよ。どんな方法でも良いから、私を普通に扱ってよ。そんな目で私を見ないで。辞めて、辞めて、辞めろ辞めろ辞めろ! その目で私を見るな! 私はどこもおかしくない! おかしいのはお前らの方だ!
助けて、助けて、助けて! 何でも良いから……! 私をこの恐怖から解放して! どうしてこんな無意味なものを見せるの? おかしいのは私なの? 誰か教えてよ!
救って、救って、救って! 無力な私を、無知な私を、無意味な私を、誰でも良いから……誰でも良いから、救ってよ!
この絶望を、この辛さを、この恐怖を乗り越えて、乗り越えて、乗り越え続けてて、それで? その先に何が待っている? 更に底なしの絶望か? 更に増殖した絶望か? 更に溢れ出る恐怖か?
もう、生きている意味が分からない。耐えて、耐えて、耐えて耐えて耐えて耐えて耐えて! この先もずっとこのままなの? この不定形の恐怖と、一生向き合い続けなきゃいけないの? 理解者も協力者も支援者もいないのに、私一人で立ち向かい続けるの?
ズタボロの心になっても、まだ痛い。どうやっても心は殺せない。救いなんてないのだと、また絶望した。
そんな時だった。母が再婚をすると言い始めたのだ。私に拒否権などないから、先生の偽物の笑顔を真似して、不器用に笑った。これ以上、私のことで手を煩わせたく無かったのだ。
そして、あれよあれよいう間に母は一人の男性と結婚した。私の本当のお父さんは、まだ私がこの世界の恐怖に気づく以前から存在していなかった。母もそのことを話したがらないし、私もそれどころでは無かったから知らない。
ただ、この出来事で私の人生は確かに変わった。兄が出来たのだ。二つ年上の、兄さんが。
「僕は真尋って言うんだ。よろしくね、眞代ちゃん」
「あ……はい、よろしく、お願いします」
「僕より年下なのに、しっかりしてるね。急に家族になるって言われてもよくわからないけど、出来れば仲良くしてほしいな」
「はい……」
この人が、私の兄さん。未熟な私は心を殺しきれず、またしても期待した。そんなことをしても、後で苦しいだけなのに。この人は、もしかして私を理解してくれるのでは? いや、駄目だ。そんなことを思うな。全てを悪い方に考え続けろ。そうすれば、期待して落胆することはなくなるのだから。
けれど、この期待は良い意味で裏切られることになるのだった。
一緒に暮らし始めて数日が経った辺りで、私はあることに気づいたのだった。ここのところ、全く幽霊を家で見ていないのだ。前は家の中だろうとお構いなしにその姿を晒していた化物が、忽然と居なくなったのだ。
もちろん、見えなくなった訳じゃない。外に出て少しすれば、電柱の下で雨も降ってないのに傘を差す血みどろの女が居たし、私自身が変わったのではない。
変えたのは、兄さんだ。不思議なことに、兄さんの周りには幽霊が近寄ってこないのだ。それこそ、家の中には幽霊が入れないくらいに、兄さんには幽霊を退ける何かがあった。
でも、絶対は無い。私はできる限り兄さんの近くに居た。あの恐怖から逃げられるなら、それくらいやって見せる。
兄さんとの時間は私の安息の時間だった。小学校は同じだけど、階が違うせいで兄さんの退去効果は効かないし、兄さんには兄さんの時間がある。四六時中ついて回る訳にはいかないのだ。
一緒に帰って、一緒の部屋で過ごして、一緒の部屋で寝る。兄さんはそんな私を許してくれた。それが一番、私は嬉しかったのだ。
「眞代が居たいなら、いくらでも来て良いよ? ほら、このゲームとか一人じゃ出来ないしさ」
兄さんに幽霊は見えていない。兄さんは自分の力を理解していない。兄さんはこの世界の醜さに気づいていない。兄さんは私とは戸籍上の家族というだけで、本当は赤の他人だ。なのに、兄さんは私を愛してくれた。
幽霊が居ると泣く私を慰めてくれた。怖くて外出できない私と一緒に居てくれた。誰も真剣に取り合ってくれないか、都合のいい言葉を並べるのに兄さんは幽霊について一緒に調べてくれた。
嬉しくて嬉しくて嬉しくて……! 私は兄さんが大好きになった。彼にその気が無くても、私の恐怖を取り除いてくれたのだ。私が一番欲していたものを、分け与えてくれたのだ。苦しみと絶望だけの毎日に、安息と希望を与えてくれたのだ。
だから、私が兄さんに恋慕を抱くのも当たり前のことだった。心情的にも実用的にも、兄さんは私の人生に必要な存在だ。兄さんとずっと一緒にいれば、もう幽霊を怖がる必要はほとんど無くなる。それに、兄さんは私を救い出してくれた救世主だ。慕うのは当たり前だろう。
その感情は月日が流れるごとに、兄さんと毎日を過ごしていくうちにみるみる湧き上がっていった。倍々に、どれだけ増えても上限は見えない。その熱さで体が燃えてしまいそうなほどの情熱が、兄さんに向けられる。さらにそこから、兄さんが全て受け止めて倍にして返してくるので、また増える。
私は兄さんの愛に浸りきっていた。ズブズブと沈み込んで、全身をくまなく兄さん産の愛でコーティングする。それでも足りなくて、貪欲な私の心はもっと寄越せと兄さんを求め続けた。
兄さんと一緒に居ると、とても安心します。でも。一緒に居ないと不安で不安でしょうがないのです。
兄さんに褒められると、とても幸せな気分になります。でも、一日でもそれを欠かすと、張り裂けそうなほど苦しいのです。
兄さんに抱きしめられながら頭を撫でられると、体に電気が走って身も心も蕩けます。でも、それがなくなったらと思うと、絶望と恐怖で涙が溢れて兄さんを求め始めるのです。
愛しています、兄さん。兄さんの温もりが無いと生きていけません。兄さんの香りが無いと、生きていけません。兄さんが見えないと生きていけません。兄さんを味わないと生きていけません。兄さんの声が聞こえないと生きていけません。
兄さんの存在が、私を私で居させてくれるのです。愛しています。愛しています。好き、大好き。絶対に離さない、誰にも渡さない。ずっとずっと私だけの兄さん。私の救いです。愛しています。愛しています。兄さんが居れば他に何もいりません。兄さんだけが欲しいのです。私が欲しかったものは、すべて兄さんがくれました。後は兄さんがあればもう何もいりません。兄さん以外はゴミです。兄さん以外は紛い物です。本物は兄さんだけ。そんな兄さんが誰かの手に渡ると考えると、胸が張り裂けそうです。涙が溢れて死にたくなります。兄さんは私だけのものなのだから、他の誰かが兄さんに触れて言い訳がないのです。誰にも渡さない。私だけの兄さん。いつまでもいつまでも一緒。愛しています。愛しています。どれほど言っても尽きないほど、愛しています。不健全だと思われても、この愛は変わりません。誰に何と言われようと、兄さんは私のものです。絶対あげません。兄さんは私のものなのだから、私も兄さんのものです。私の全部は兄さんに帰属します。私は兄さんの所有物です。兄さんになら何をされてもいいのです。歪でも、濁っていても、他の誰に理解されなくても、私だけは受け入れます。どんな欲望をぶつけてもいいのです。だから、私の愛を受け入れて。好きだと愛を囁いて。愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛しつくして! ずっとずっと大好きです。どんなことがあってもこの気持ちは変わりません。兄さんを愛しています。兄さんが私以上の愛で答えてくれるなら、私はそれ以上の愛で必ず答えます。そうやって愛を永久不滅にしていきましょう。好きです、大好きなんです。家族だとか兄妹とか、そんなの関係なく異性として兄さんが好きなんです。兄さんは私を救ってくれました。兄さんは私に普通を教えてくれました。兄さんは私に幸せを教えてくれました。兄さんと過ごす時間だけ価値があります。兄さんに抱きしめられる瞬間だけ、安らぎを得られます。その全てを愛しているのです。もう暗闇を怖がる必要はありません。兄さんのおかげです。兄さんが傍にいないと、また私は絶望に苛まれます。いや、それ以上に過酷です。だって、私は兄さんの温もりや幸せを知ってしまいました。これを取り上げられたら、もう狂ってしまいます。もし、兄さんが私から離れるなら、絶対に逃がしません。どんな手段を使っても障害を取り除きます。それか、兄さんを物理的に縛り付けるのもいいですね。もはや兄さんを食べたいのです。兄さんの香りを取り込むだけでは満足できません。兄さんの毛髪が食べたいです。兄さんの血が飲みたいです。兄さんの肉を咀嚼したいです。他の誰かに奪われるくらいなら、私の血肉を兄さんで作りたいです。兄さんは私の味方だから、絶対に私を裏切らないのです。愛しています。愛しています。この気持ちを全て受け入れてとは言いません。でも、否定しないで。幽霊を見えると言った時のように、理解しようとして。そんな兄さんが、私は大好きだから。もちろん、拒絶してもいいのです。こんな気持ち、気味が悪いですものね。兄さんがそれを望むなら、私はいくらでもこの気持ちを隠しましょう。だから、ずっと一緒に居て? 私は兄さんのためなら、何でもします。ほら、兄さんに褒めてもらいたくて、私一杯頑張ったよ? 兄さんの言葉だけが私の唯一の福音。神様なんてくだらない存在より、兄さんの方が私を救ってくれる。愛しています。愛しています。兄さんの存在を、在り方を、優しさを、その全てを愛しています。兄さんも私のことを愛していますよね? だって、私が望めばずっと一緒だって言ってくれたじゃないですか。私は兄さんとずっと一緒に居たいです。この先10年、20年先も、死んだあともずっと一緒。大好きな兄さん。愛しています。兄さんはこの思いを受け入れてくれますよね。だって、兄さんは――
「眞代、僕は来年から一人暮らしをすることにするよ」
「……え?」
私だけの、兄さんなのに。兄さんは私を置いてどこかに行ってしまうの? 私は兄さん無しじゃ生きられないのに、兄さんは私を捨てるの? もう私を愛してくれないの?
「にい、さん? 今、なんて言いました?」
「っ! ごめん、眞代。急にこんなこと言って。でも、仕方ないことなんだ。お願いだから、分かってくれ」
どうして? どうしてそんな辛そうな顔をするの? 高校? 家から通えないような場所を選ぶ必要なんて無いじゃないか。兄さんは私から離れたいの? 私が迷惑で、私がウザいから、私から離れるの?嫌だ、そんなの嫌だ。兄さんは私と一緒に居るんだ。離れ離れなんて嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!
兄さんがそんな場所に進学先を決めた理由は、すぐに分かった。両親が、私たちの愛を切り裂こうとしているのだ。怒りで手が震える。一瞬、殺してしまおうかと思うほどだった。
しかし、私は一時の気の迷いで行動できるほど、子供では無くなってしまった。兄さんに溺れ始めた頃なら突発的にやらかしてしまっただろうけど、流石に私も現実を知っている。両親が居ないと、私たちは生きていけない。前提として、兄さんと私の生活が保障されているのは保護者が居るからだ。
私は、無力だった。兄さんの人生全てを欲している癖に、それを買い取るだけの財力も能力も無い。親が決めた意向に逆らえなくて、その先の見通しもつかなくて、何処まで行っても私はただの13歳で……何も出来ないまま、兄さんの引っ越し先が決まった。
「兄さん……! 兄さんっ……!」
「っ……ごめん、眞代」
夜中は親の目を盗んで、兄さんの部屋で寝た。その温もりはいつも通り、私の身も心も温めるけど、それは表面だけだ。いくつも私を支えていた支柱が折れて、心は隙間だらけ。心臓が無くなってしまったのではと錯覚するのほどに、私は冷え切っていた。
私は兄さんに謝ってほしいんじゃない。いつまでも一緒に居てほしいのだ。だというのに、現実は残酷すぎる。ようやく手に入れた幸福さえ、私から奪うのだから。
何処にも行ってほしくないのに、兄さんは私のもとから離れてしまう。こういう時ほど時間はすぐに経って、気が付けば兄さんは私の元から去ってしまった。私の心は、完璧に粉々になった。
兄さんが居なくなってからは、また地獄の毎日に戻った。この頃になれば幽霊に恐怖を覚えることもなくなっていたが、それでも煩わしい。視界に幽霊が映る度、私の中に沸々とした憎悪が滲んできた。八つ当たりだと分かっていても、そうしないと自分を保てなかったのだ。
嫌いだ。兄さんを奪った両親も。嫌いだ。私を異物扱いするこの世界が。嫌いだ。私を苦しめ続ける、こんな気持ち悪い存在が世界に蔓延っていることが。それでも、兄さんとの関りが途絶えた訳じゃないから。自暴自棄にもなれない。どこまでも、私を苦しめるばかりだ。頭がおかしくなってしまいそうな、日々を過ごす。そんな、ある日のことだった。
それは、家に誰も居ない時のことだった。空っぽになった兄さんの部屋で、私は兄さんの寝具に顔をうずめていた。毎日電話はしているけど、兄さんが居ないことには変わりない。だから、こうやって寂しさや溢れ出る依存を誤魔化しているのだ。
どれくらい時間が経っただろうか。薄暗い兄さんの部屋で、ふと顔を上げた時だった。顔が真っ黒なヨレヨレのスーツを着た、男が立っていた。その雰囲気だけで、すぐに人ではないと分かったが、問題はそこではない。
私にとって、兄さんの部屋は安全地帯だった。兄さんが居れば幽霊は近寄ってこないし、兄さんが不在でも兄さんの部屋だけには幽霊は来なかったから。なのに、今や幽霊は兄さんの部屋に土足で乗り込んできている。
許されることではない。私の聖域に、私だけの天国に、私と兄さんだけの楽園に踏み込むなんて。その時初めて、私は幽霊に反撃をしたのだった。いつもは目を背けて、それが見えなくなるのを待つばかりだった私は、激しい怒りとぐちゃぐちゃになった愛情を紛らわすため、必死に幽霊を殴った。
気が付けば、幽霊は居なくなっていた。それどころか私は床を殴り続け、拳には血が滲んでいるほどだった。それが分かった瞬間、私の中の何かが壊れた。それは、今まで我慢していた私の闇。兄さんが塞き止めていた、人から外れる欲求だ。
私の毎日は変わった。日中は自然に浮かべることの出来る仮面を被って、皆が望む優等生を演じる。家に帰れば兄さんに電話をして、一時の安息を得る。夜中になれば、私は外に繰り出した。目的はもちろん、憂さ晴らしだ。
今まで私を苦しめた元凶、いつまでもいつまでも私の世界にふんぞり返る、醜悪な化物達。そんな存在を怒りに任せて消滅させるのだ。そのための技術も磨いた。
見えるだけだった私は、もうどこにもいない。幽霊を利用した効率の良い殺し方も分かってきた。そうやって毎日毎日毎日毎日幽霊を殺して、私は自分の安定化を図っていた。
いつかは、兄さんを私のものにするために。親の扶養が無くとも、兄さんと二人だけの生活を過ごせるように。それまで、私は自分を鍛え続ける。幽霊なんかに負けない、逆に利用してやる。社会に屈しない、逆に屈服させてやる。もう、兄さんを離さないで済むように、私は今日も自己研鑽を続ける。
絶対に、取り返す。だって、兄さんは私だけのものだ。誰にもその愛情を渡さない。誰にも兄さんに触れさせない。
兄さんは何も知らないまま、私とずっと過ごすのだ。それこそが私の、私たちの幸せなのだから。
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