閑話 夕暮れ極秘ファイル③
(三人称視点)
アーベントは以下の報告書を上層部に上げることなく、廃棄している。
パラケ・ルッスースの
同邸宅は錬金術師パラケ・ルッスースの別荘だったことが判明。
邸宅内にて、パラケ・ルッスースの遺産たる
幼児よりも大きいが少女というには小さいが、この大きさはこれまでに確認されたホムンクルスがガラス瓶に収まるサイズだったことを考えると規格外と言える。
ガラス瓶の中でしか、活動・生存が出来ないとされているホムンクルスとは異なり、自由に動き回ることが可能である。
ミルキーブロンドの髪と
不思議なのはこのホムンクルスの容貌にどこか、既視感があることだろう。
この謎についての詳細は後述の日記に示唆されていた。
同ホムンクルスを発見した地下室にて、パラケ・ルッスースの日記を発見。
日記はホムンクルスに関する研究メモを兼ねていたと思われる。
この
しかし、日記によれば、パラケ・ルッスースの存命中に
核を中心としたまるで人形の素体のような物体を作り上げることに成功したのみだったようである。
完成には男と女の情報が必要だったようだが、これを入手することがついに出来なかったと記録されている。
自らの知識と経験を
日記に示唆されていた内容を
私、アーベント及び契約妻であるアウローラが偶然、流した血液により、
このホムンクルスについては今後も監視の目が必要だろう。
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