第2話 悟ると言う事
私はある時期、とあるお寺に通っていた事がある。そこで聞いたのが、
「お釈迦様は、35歳の時に悟りを開いた」
と言う事である。
きっと、お釈迦様については誰もが知っている事かもしれない。
当時、私はお釈迦様は何を悟ったのか?悟りとは?
よくは、わからずだった。
だが、お釈迦様のような偉い方が悟るのだから凄い事に違いないと。
それが、いわば仏教というわけなのだが・・・
こんな、無知な小さな頭で考える事だ、大した事は考えれない。
だが、ふと、思いついたのだ。
お釈迦様のように悟れなど、到底無理だろうが、私達が何かを、
小さな何かを悟る位は出来ないものか。
これは、私がこの作品を書きたい1番のメインである。
そうなのだ、何もだいそれて、悟れではなく、
日常から、あらゆる事に目を向けて気がつくような、そんな事くらいは出来ないだろうか。
と言う事なんである。
これが、目の前に現れる事象と繋がるのだ。
前回に書いたような、大きな出来事ではなくても、きっと毎日、何かしらの気づきのヒントはあるのではないか。
毎日、一人ではない。誰かと接するとか。家族、友人、職場など一日中ただ、独りで誰にも会わない等、よほどの事以外は、必ず誰かに会っていると言えるだろう。
この相手との会話だたり、挨拶だったりそれすらも、毎日全く同じではないはずだ。
挨拶一つでも、きっと相手の表情はいつも、全く同じではないと考える。
毎日同じ生活はしても、昨日と今日は同じではないのだ。
何とも不思議な事か。
同じ人、同じ場所、同じ事をする
毎日、同じ電車や、バスなど
同じルートを歩いても、昨日と全く同じではない今日なのである。
これは、日々、小さい事が違うと言えるだろう。電車に乗っても、同じ車両でも、景色は違い、乗る人はおなじではない。
毎日毎日、目の前で見える事、聞こえて来る事、全てにおいて、違うのだ。
では、日々の生活の中で何を気づき、悟る事ができるだろうか。
それを考えてみる。
例えば、朝起きたての自分自身。
寝起きの身体の状態や、鏡で自分の顔を見れば、何か違ったりしないか。
朝の自分の表情を見るだけでも、自分の内面は見えるものだ。
明るい表情か、何だか暗いか。
または、気だるいか、楽しいか。
これら、今の自分の感情が陽なのか逆に陰なのかだ。
この自分からくるものですら、悟れないか?
「なぜ自分は今こうなんだ?」と。
何があり今の気分なのか?
そこから原因を突き止め、その原因は何処から来たのかを考える。
そしてその根源にこそ、自分自身の悟る何があるのではないだろうか?
例えば、朝の自分自身の気分があまり良くないとする。
職場に行きたくない、学校に行きたくないなど。思ったりするだろう。
なぜ、行きたくないのか?
ただ身体がだるいからなのか、行き先に嫌だなと思うような要素があるとしよう。「今日は〇〇があり嫌だな」
「あの人に会いたくない」とか。
その嫌な原因はなんなのか。相手に何かされたり、言われたりするからなのか?
何かをしなければならない事が嫌なのか。
そこが解れば、それが目の前に起きている自分の事象となる。
なぜ、こんな事が自分の目の前にあるのだろうか?
と言う事だ。
朝の気分から始まりここまで辿り着いたが、そんなものを飛び越え、もう、解っている、目に見えてわかる事象もあるだろう。
そうなんである。この目の前にある事こそ、人生を歩く上での何らかのヒントだったりするのだ。
「なぜ?」と言う疑問を持たなければ、そこからは抜け出せない。
それは、良くない事象だけではなく、良い事象ですらあてはまる。
今の起きているこれは「なせか?」なのだ。
何にも原因がない所にそんなもの起きないわけで。
原因があるから、結果が現れる。
これが事象なんである。
私はそのように考える。
「何も悪い事をしていないのに、なぜ私の身にこんな事が起こるのだろうか?」
よく、そのような事が言えたものだ。
人は生きている限り、警察や、法的に引っかからなければ、悪い事をしていないと?
生まれてきて、この世を去るまでに全く悪い事をせずに一生を終えられるとでも?
もしも、そのように考えている人がいるならば、全くの怠慢である。
悪い事をせずに一生など過ごせるわけはないのだ。
なぜなら、自分自身の心には常に善悪があるからなんである。
「私は、善ばかりな善人だ。」
などと誰が言えるだろうか?
そんな人間がいるならば、お釈迦様が悟りを開く必要も、キリスト様が教え導く必要もない。
ましてや、神様も仏様も必要なくなるではないか。
話は飛躍し過ぎたが。。。
つまりは、何かを悟らす為にその事象は起こるのではないかと言う事なんである。
では、次回にその起こる事について、もう少し、深堀してみよう。。。
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