第17話 建前と本音

 この作品に限った話ではないけど、この作品もまた、当時の(今も?)日本人の建前と本音、その境界線を、上手く描いてくれていますね。


 少し前に酒瓶のことで引合いに出したけど、あの映画「連合艦隊」にしても、よく見ていくとそうなのよ。できるだけ戦死の「リスク」を避けるために、海軍兵学校に息子を行かせた海軍の職業軍人の下士官、なんて人が、出てきます。

 こちらの映画の教授さんも、その下士官のおじさんと、ある意味似た立ち位置。

 違いと言えば、同じように戦地という名の死地に出向くか、逆にそのリスクのまったくと言っていいほどないところにいる(留めさせる)か。

 そこの点かな。


 なんだかんだで、若者は、理解ある親世代に引き立てられて、生きていく。

 それはやっぱり、古今東西、形は変われど、共通のものが見られます。

 もちろん、こういう理解ある人ばかりではなく、足を引っ張るような人間もいますけど、それはまた別の話。 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る