3話 クレソンのひと時3

4人はロングスに向かってる途中、クレソンは昨日の事を話した。




昨日な、仕事終わりにタクシーに乗ったんだ。




それで?




と、トッドが言う。




それでな、アパートの前で運転手がサイン欲しいって言うから白い財布にサインしたんだ。




白い財布? 君が言ったのか?




まさか! 彼が言ってきたんだ。しかもその財布は蛇柄、嫌がる俺に怒ったのかさっさと降りろと言われたよ。




それは災難だったな。蛇柄なのか? 白い蛇ってことだろ?




そうだな。




おいクレソン、白い蛇は神の使いらしいぞ。




しるか! 蛇なんて気持ち悪いね。爬虫類なんか亀を残してあとは全滅すればいい。




蛇が嫌いなんて男らしくないね。




と、グレタが言う。




じゃあお前触れるのか?



だって私女ですもの。



お前は漢娘だろ?



は? なに言ってんの?



だから触れるだろ?



いや無理、だってキモイし。




よく言うなお前。




それでタクシーのひと時を見たくないってか?




そうだ。別のにするよ。




お前だけ1人で見るのか?




そうだ。




あ、ならおれが一緒にみるよ、他に見たいやつがあるんだ。






どんな映画だ?




ドアマン・ファミリー。ドアマンの仕事する一族の映画。






なるほど、そりゃ面白そうだ。おい、ついたぞ。




と、クレソンは3人に伝える。




4人はロングスに入ると、入って左側奥から2番目にある長いソファーのような椅子が2つ、テーブルを跨った場所に座る。テーブルにはコショウや塩が置いてある。






今日何にするんだ?




クレソンは言う。




んー、そうね。




と、グレタはメニュー表を見ている。




私はビッグカニカマ野菜とコンソメスープ。




ビッグだってよ、めちゃ食うじゃん。




うるさい。




僕はチリにするよ、今日あんまりお腹空いてない。




と、トッドが言う。


んー、そうね。




と、グレタはメニュー表を見ている。




私はビッグカニカマ野菜とコンソメスープ。




ビッグだってよ、めちゃ食うじゃん。




うるさい。




僕はチリにするよ、今日あんまりお腹空いてない。




と、トッドが言う。




チリ? そんなの頼むのか?




なんで? だめなのか?




チリだぞ? あんなの良く食べれるよな、俺には無理だ。




クレソンはチリ嫌いだもんな。




嫌いじゃない、苦手なんだ。




同じだろ。




俺はペカンパイにするよ。




じゃあ俺はエッグベネディクトと野菜。




お前も結構食べるな!?




4人は料理が決まり、店員さんを呼んで注文。来たのはここの店主のイアン・ロングだ。黒人系のガタイのいい人男性だ。イアンは、料理を聞いた。




わかりました、ではお待ちください。




料理を注文すると、イアンは作る準備を早速始める。


その間、クレソンたちは話をする。




ところでさっきの話に戻るけど、タクシー運転手はなんで怒ったんだ?




と、トッド言う。




蛇柄が好きだからだろ? 俺は嫌い、あっちは好き。その違いだろ。




そうか。




そこに料理がやってくる。スリムな女性店員が持ってきた。






おい、来たぞ。




お待たせしました。




最初に来たのが、グレタの料理。そして、クレソン、ルーベン、トッドの順で料理が運ばれてくる。




なあ、イアン! オリーブオイルあるか?




と、ルーベンがイアンを呼んだ。




あるよー、いるのか?




ああ野菜にかける。




なんだって? 野菜にか?




隣に座っているクレソンが話した。




明らかに嫌そうな顔をしている。




なんだよ、オリーブオイルと塩で混ぜて食べると美味いんだぞ。




そうか…… 。




はい! オリーブオイル!




そこにイアンがやってくる。




しかし、ルーベンは通だな、中々美味いぞ野菜に塩とオリーブオイルは。




まてよ、グレタはどうだ?




まあたしかに美味しいわよ。




ほらな。




あっそ。




ちょっと食べてみろよ、クレソン。




いやいいよ、そういうのは冒険しないんだ。




騙されたとおもって!




その「騙されたと思って」って言葉嫌い。




あっそ!じゃあもうあげない。




…… わかったよ! 1口だけだぞ!




ああ1口だけ!




と、クレソンは野菜を1口摘んでたべる。




どうだ?




たしかに美味しいな。これはいけるな。




だろ?




ああ! いいじゃないか!




そうだろ!




おい、なんでもいいけど、早く食べないと映画間に合わないぞ?




あ、そうだな。




4人はさっと朝ごはんを済ませた。3人は食べ終わったが、グレタ少し遅めだった。クレソンたちが食べ終わりその10分後に食べ終わった。




よし、グレタも食べ終わったしそろそろ行くか。




と、クレソンとルーベンは立ち上がり、扉に向かう。




そうだな。やっと食べ終わった。




悪かったわね、遅くて。




別に悪いとは言ってないじゃないか。




おい、いくぞトッド、グレタ。




と、クレソンは2人を呼ぶ。




2人はクレソンの方へと向かった。




さて、映画館に向かうか。あそこの映画館でいいだろ? アービングの。




そうか、ダラスの映画館はいつも混むからな。アービングのほうが安牌だな。




え〜、大きな映画館がいい。




と、グレタは駄々こねる。




グレタ。ポップコーン買ってやるぞ。




え!? ほんと? 塩味のLね。




Lだって?? 1人でか?




そうよ。




わかったよ。ほら行くぞ。




やった!




クレソンはグレタとは長い付き合いだから扱いに慣れている。だが、それでも予想を越える事もしばしば。




4人はダラス駅からアービングまで向かった。




アービングで降りると、グレタが言う。




あ、ねえ。アービングに来たついでに切手店寄っていいかしら?




切手か、お前好きだっけ?




最近ね。




もしかして、あの知り合いのか?




そう。あの人が帰ってきてたときに話して興味がでたのよ。




そういえばアービングに住んでるらしいな。




そう、だから今日ついでに行ってみる。




なるほどな。




クレソン、お前はコーヒーを買わないとな。




そうだった! 映画終わったら買いにいくよ。




4人は映画館に着くと、直ぐに入れた。クレソンとルーベンはドアマン・ファミリー。トッドとグレタはタクシーのひと時のチケットを買った。館内に入ると、クレソンはポップコーンLを買い、グレタに渡す。




やっぱり、塩味だよね。




さあ? 俺ポップコーン食べないから。




なんで?




好きじゃないから。




あ〜もしかしてあの日の事、まだ気にしてるの?




うるさい、その話は忘れたい。じゃあまた後でな。行こうルーベン。




すると、4人はそれぞれの場内に入っていった。




映画は面白さはいかに。




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