第53話 龍の歴史


「さっきはいきなりで驚いたが、今度はこっちの番だ……」

「え、ちょっと……」


 俺はサテナの服を脱がす。そして、一転攻勢。

 さっきの仕返しとばかりに、サテナのことを押し倒した。


「ふふふ……積極的だね……。ドラゴンとお手合わせできるなんて、なんて素敵なんだ……!」

「俺はドラゴンじゃなくて竜王だけどな」


 こんな状況だというのに、サテナはなぜか嬉しそうだ。

 ってことは、同意でいいんだな?

 俺はサテナの乳にむしゃぶりついた。服を着ていると地味な研究者という感じだが、脱がすと意外とすごかった。


「このドラゴン狂いの変態研究者めが!」

「ドラゴンのことについてはなんでも知りたいからね。ドラゴンがどんな交尾をするのか、興味があるよ」


 俺たちは研究室でお互いを求めあった。

 それからしばらくして、あらためてサテナからドラゴンのことを教えてもらう。

 

「それで結局、始龍ってのはなんなんだ? ドラゴンのことじゃないのか?」

「始龍っていうのは、この世界で最初に生まれた5体のドラゴンのことさ」

「そうなのか……」

「君はその始龍のことをドラゴンと言ってるみたいだけど、普通のドラゴンってのは始龍以外のことを指すんだよ。始龍から生まれた、13の始龍の眷属さ」

「え……あれトカゲじゃなかったのか……?」

「だからそう言ってるじゃないか……」


 これにはさすがに驚いた。カルチャーショックだ。

 だが、ドラゴン研究者の言うことだから、まあ間違いはないのだろう。

 あのトカゲどももドラゴンの仲間だったなんて、驚きだ。


「俺はその始龍であるアイリを探しているんだ。なにか手がかりはないか?」


 俺はここにきた本題を果たす。

 サテナに、アイリのことをいろいろ説明した。


「そうだね……始龍を見つけ出すなんて、最先端のドラゴン研究者でも不可能なことだよ。だけど、手がかりならある」

「教えてくれ」

「始龍が生まれたのは、ここじゃなく、暗黒大陸なんだ」

「暗黒大陸……?」


 なんだそれは。暗黒大陸なんて、きいたこともない。

 大陸といえば、この世界には4つしか存在しない。そのはずだ。


「……君、義務教育受けてないの……?」

「おう、受けてねーよ」


 なにせ俺はアイリに育てられたからな。そんな年齢のときは、ずっと森にいた。

 それに、アイリは俺に義務教育以上のことを教えてくれた。

 だが、なぜアイリは暗黒大陸のことはいわなかったんだ……?

 もしかして、アイリはわざと暗黒大陸の存在を隠した……?

 だとしたら、確かにそこにヒントがあるのかもしれないな。



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【あとがき】


作者体調不良のため文字数が少ないです。

しばらくご不便かけます(*- -)(*_ _)ペコリ

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