駆け抜けろバトルフィールド/お題:進撃のにおい/制限時間:15分

「隊長!敵国の兵を確認しました!」

「全員、見つからないよう動け!奇襲をかけるぞ!」

ここは戦地。俺はとある部隊に所属しており、現在、相手陣地に侵入している真っ最中だ。俺の所属部隊は人数こそ少ないものの、歴戦の兵士が集められている。特に隊長は、女性ながらいくつもの修羅場を抜けてきた戦士であり、その腕前は超一流だ。

「何人だ?」

「ざっと5、6人です」

「ふむ、相手部隊の規模もそう大きくはなさそうだな。プランDだ。全員、位置につけ」

張り詰めた空気の中、俺は物陰に隠れてそっと様子を伺う。相手はまだこちらに気がついていないようだ。

「いいか、合図で撃つぞ。3、2……」

隊長がカウントする。1、と言いかけたその時、銃声が響いた。

「んな!?」

その音を皮切りに、次々と敵国の兵が現れ、どんどんと近づいてくる。

「まずい、囲まれていたか!」

「隊長!どうします!?」

「奴ら、進撃してくるつもりだ。こうなった時はただ一つ」

隊長が叫ぶ。

「全員逃げろ!」

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