あとがき

ここまでお読み下さり、ありがとうございました。


平安時代末期を舞台にした物語ですが、読み仮名がないため分かりにくい言葉もあったのではと思います。


女童はめのわらわと読み、乳母はめのとと読み、太政大臣はおおきおとどと読み、未通女はおとめと読み……。昔ならではの読み方が様々ありました。


夏木と姫君は、蓮のうてなで共にあれることを願いつつ、悲劇は幕を閉じます。


なんとも犠牲の多い作品ですが、人間の想いや欲求、人間らしさ、それらの善し悪しを描いた作品でした。


この後に掲載致します作品、くちなしの姫君と銀白の龍は、同じくちなしの姫君でも一転してファンタジーとなり、舞台は平安時代末期ですが、雰囲気は全く異なります。気分転換に楽しんで頂けましたら幸いです。


破滅の楔はガールズラブでしたが、銀白の龍は異種恋愛となります。相容れない存在であるはずの人間の姫君と龍が、どのような物語を紡ぐか、どうかお付き合いくださいませ。


次のページから物語が始まります。何とぞよろしくお願い致します。


レビュー、応援、フォロー、本当にありがとうございます。心より感謝致します。これからも精進致します。

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