梨華はスマホで小悪魔系女子を調べるとつぶやいた。


「ふーん……小悪魔系女子、私にはハードルが高いなあ」


 本物小悪魔になるのはハードル低かったの?


「今からもういっぺん悪魔を呼び出して、小悪魔系女子にしてと頼んでくれ」


「悪魔と取引出来るのは一回だけ。だって私の魂は悪魔に持って行かれたからこれ以上取引出来ないわ。でも、良いじゃない。本物小悪魔な女子。ね?付き合ってよ!」


「嫌だ」


「なによ、小悪魔になったら付き合うって約束したじゃない、嘘つきっ」


 梨華の目が赤く光ったかと思うと、ピシっ、木の枝が折れて落ちてきた。小枝だけど。たまたま落ちたのかな。



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