9

□ニール


 さやかな月明かりを得た夜は、少なくともこの古城周辺にとっては貴重なものである。これまでの夜と言えば、昼間と同様に曇っているか、朧気な月がぼんやりと浮かんでいるか、しとしとと霧雨が幕を垂らしているかのいずれかだった。こうまで佳い夜を前にすると、運の良さよりも何者かによってお膳立てされたものではないかという疑いの方が強まってしまう。

 ただ月を見るだけならば、今ニールが立っている庭園よりも小塔タレットの方がおあつらえ向きだが、生憎のんびりと月見に興じている暇はない。最早、この場に月を眺めて心を安らがせることができる人物など存在しないだろう。

 数秒間の瞑目の後、ニールはゆっくりと瞼を持ち上げる。鮮やかな青は穏やかに凪ぎ、ただひとつの揺れも映さない。


「……いるんだろ。俺は待たされるのが嫌いなんだ。出てこないならこっちから行くぞ」


 平生と変わらぬ声色で、ニールはぶっきらぼうに呟く。夜風が外衣を僅かに揺らし、ちり、とニールの頬が痒みを帯びた。

 空気を裂く微かな風切り音を知覚すると同時に、ニールは身を翻している。ぱし、とその大きな掌が掴んだのは一本の矢。刺されば堪ったものではないが、先んじて対応すれば脆い木の加工品に過ぎない。力を込めると、ぱきりと小さな音を立てて簡単に折れた。

 矢を地面に投げ捨て、ニールは腰に携えていた長剣クラゼヴォ・モルを抜く。本来両手で構えるそれを片手で軽々と握る彼は、朽ちかけた城壁に向かって地を蹴る。その足取りに迷いはなく、次々と自らを狙って飛んでくる矢を回避し続けながら前進する。

 一歩、二歩、三歩。大股で踏み込んだニールは、剣を平たく構えた状態で跳躍した。時間経過によって所々が崩れかけた城壁は、ニールの身の丈に幾分か届かない程度の高さ。彼の跳躍力は易々と障害物を飛び越えた。不安定な足場を容赦なく蹴り付け、落下と共に構えた剣を斜め前へ突き出す。

 しかし、壁の向こう側にいた射手は、自分を守っていた隔絶を身体能力ひとつで乗り越えた相手を前にしても動じなかった。ち、と小さく舌打ちすると、咄嗟に側転して打突を回避する。その勢いで、被っていた頭巾フードが重力に従って外れる。


「へえ、可愛い格好はもうやめたのか? そっちの方が似合ってて俺は好きだぜ」


 ここでやっとニールの顔に表情が戻る。揶揄を含んだ笑いを前に、射手は心底気分が悪いとでも言いたげに顔を歪めながら自らも剣を抜く。ニールのそれとは違い、短く幅の狭い小ぶりな剣である。


「ほざけ。お前の好みなんぞ知ったことかよ」

「つれないことを言うなよ、お前とはこれまで仲良くやってきたじゃねえか。お前自身はどうだか知らないが、俺はお前とのお喋りを結構気に入ってるんだぜ? まあ、前みたいに良い子ちゃんじゃなくなっちまったから、多少なりと趣は変わるだろうが……刺激的な舌戦も悪くない。そうは思わないか? エリス嬢よ」


 呼び掛けに対する答えはない。肯定も否定も、今の彼女は選択しない。

 肩口まで伸ばされていた髪をひとつに括り、外套の下に男物のブラウスと洋袴トラウザーズ。これから気軽な外出にでも興じるのであろう貴族の少年を思わせる出で立ちをしたその若者は、今日の昼間までエリスと名乗っていた少女に他ならない。

 顔かたちこそ変わらないものの、最早今の彼女は朗らかで気さくな少女ではない。眼前の敵へ嫌悪を滲ませる、男とも女ともつかぬ中性的な若者。翠玉の双眸は敵意をありありと映し、その口元がたおやかな笑みを浮かべることはないだろう。微笑む時があるのだとすれば、それは敵を煽るか嘲笑うかの二択にちがいない。

 すっかり様相の変わったエリスを前にして、ニールは一切の動揺を見せなかった。むしろ楽しげに、エリスの不機嫌を笑い飛ばす。


「薄々気付いてはいたが、本当にお前が黒幕だったとはな。こんな大がかりな会合を開き、参加者を一人ずつ消していく。全ての実行犯がお前って訳じゃあないんだろうが、裏で暗躍してたのは確かだろ? 一人でよくやるもんだな」

「…………」

「お前は利口な方なんだろう。悪知恵が働くし小賢しいのは今までの様子からもわかってたよ。だからこそ問おう。何故、お前はこの会合を画策した? やっぱりあれか、親族を消した連中への復讐か?」

「──復讐?」


 黙りを貫くかと思われたエリスだが、この単語には思うところがあったらしい。ぴくりと片眉を跳ね上げると、ハ、と乾いた声で笑った。


「お前には、俺のことがそんなつまんねえ理由でここまで手間ひまかける暇人に見えてるのか? 第一いつの話だよ、血讐フェーデとか時代遅れにも程があるだろ。こっちはイングランドに根を下ろしてから数百年経ってんだよ」

「随分な言い様だな。俺は別に構わないがね、復讐も報復も。何事もやられっぱなしってのは癪だ。やれるうちにやれる奴が実行に移して、責められる謂われはねえだろ」

「お前はそうするんだろうよ。だが俺は先を見据えてる。一時の感情で、自らを破滅に導くことはしない」


 こうなったら教えてやろう、とエリスは尊大な口調で言った。その顔に、先程までの不機嫌な色はもうない。


「俺がこの会合に参じたのは、我がカルヴァート家の遺産を託すに相応しい譲渡先を見極めるため。カルヴァート家はブリトン人の諸侯より土地──すなわち祖国、イングランドを代々守り繋いできた。断絶の危機に際し、その繁栄に寄与できる相手が我々以外にもあったならば、喜んで財を譲り渡す心積もりではあったよ。まあ、そんな理想の相手なんぞいなかったがな」

「見極めるだの何だの言っておいて、渡す気なんか更々ないだけじゃねえのか?」

「うるせえな、これでもやる気はあったよ。けど蓋を開けてみりゃ一目でそうとわかる程、どいつもこいつもイングランドの害になるような奴ばかり。叔父上だって、カルヴァート家を売り渡す算段だったしな。ましな奴もいるにはいたが、遺産を引き渡せるだけの器じゃあない──故に決めた。この会合の目的を変える──遺産の譲渡はやめにして、祖国に仇なす害どもを駆除してやろうってな」

「そんなにイングランドが大事かよ」

「勿論。この世の何よりも」


 即答し、エリスは構えた剣の切っ先をニールに向けた。白刃が、月光を受けて鋭く煌めく。


「カルヴァートはイングランドのしもべ。この地に立ったその時から、俺たちの運命は定まっていた。我々の命は祖国の繁栄のため、そして祖国を脅かす存在を排除するためにある。仰ぎかしずくべき麗しの薔薇に群がる不義の雑草を根絶やしにするのが、我々の役目だ」


 エリスは一度目を伏せる。しかし次なる瞬間には顔を上げ、強すぎる意志の光を宿しながらここにはない主へと向かった。


「偉大なる祖国! 我が最愛、この生のしるべ! 俺はあなたを愛しています! この命の火が燃え尽きるその時まであなたに仕え、この世全ての土、海、空をあなたのものとすべく呼吸し続けましょう! たとえ何が相手であろうと祖国の敵であり害為すものであるならば、この身──僕たるカルヴァートの姓を戴く俺が討ち滅ぼしてくれる! 嗚呼、アルビオンの大地に君臨する、我がただひとつの故郷に栄光あれ!」


 爛々と輝く両の瞳、限られた光源の下にいるからか青白くさえ見える、しかし確かに紅潮している皮膚。よく通るその声を発する喉は、きっと震えているだろう。

 ああ物語に語られる妖精とはこういう姿をしているのかもしれない、とニールは誰にでもなく思う。だが目の前にいるのはただの人間だ。人でなければ国家などという不確かな存在を一心に信じることも、自分自身に干渉してくることのないそれに心を動かすこともない。

 言うなれば、この女は怪物じみた精神性を持つだけの人だ。剣を持たねばニールと単純な暴力で競い合うことができず、わざわざ声に出して届くはずもない相手に宣誓している。滑稽で健気で、狂乱を思わせながらどこまでも正気で居続ける、到底理解の及ばぬ域にいる孤独な少女、それこそが現在ニールが相対する存在なのだろう。

 そう思うと、なかなか面白みのある人間がいたものだ。喉を鳴らし、微笑みはそのままに、ニールもまた臨戦態勢へと入る。


「せっかく口上を聞かせてくれたんだ。俺からもお返しといこう」


 格子柄タータンの外衣を翻し、ニールはすうと息を吸い込む。普段は霧に包まれている湖畔の空気は、湿っぽい雨の味がした。


「有形にして無形の幻影を追い続ける者よ。お前はそれがカルヴァートの特権と思っているようだが、案外世間ってのは狭いもんだ。相容れることはねえだろうが、せっかく出会えたお仲間と剣を交えなきゃならんとは……うん、別に悲しくも何ともねえな。むしろ滅多にない僥倖だ」

「……ハ、まさかお前、俺と同類だとでもぬかすつもりか? ハイランドはスコットランドの一地方。国家も王権もない、ただの僻地じゃないか」

「そうかもな。だが帰属意識はある。このヒベルニアよりきたるスコティアに我らの国は吸収されたが、血は今も繋がっている。ああ、そう考えるとお前のところとは正反対になるんだな」

「……刺青を見た時に気付けりゃ良かったか。まさか遥か彼方の時代に消え去った古王国のすえがあったとはな」


 よく知ってんじゃねえか、とニールは心底嬉しそうに目を細めた。広げた腕に走る文様は、白い肌の上を青黒く走る。


「我が真なる名はアルバ、カレドニアの勇士にしてその裔を束ねる者! 代々受け継がれし雅称にして長の名こそ、我々の行き着く帰属意識と知るが良い!」

「あはははははは! ピクト人の生き残りか、そりゃ面白い! 蛮勇にして強大、大いなる異端! なればこそお前は我々の敵だ! その命を手柄に持ち帰れば、我らが女王陛下の心も安らごう!」


 高らかに哄笑し、エリスの足が地を蹴る。短剣が煌めき、狙う先はニールの心臓。

 似た者同士とわかって尚命のやり取りをしあければならない現状は本来なら皮肉と見なすべきなのだろうが──ニールに後悔はない。むしろ、ある意味で相手とやり合えるなど、またとない幸運だ。であれば不可能な和解よりも、互いに楽しく剣を交わすのが道理というもの。

 エリスの剣はとにかく速い。あちらが先手を取ったことも大きいのだろうが、軽やかな身のこなしと小ぶりな得物から繰り出される刺突は防ぐだけで手一杯だ。しかもただ速いだけではなく、確実に急所を狙ってくる。一瞬でも気を散らせば、次の瞬間には致命傷を与えられかねない。

 生け捕りはただ殺すよりも難しい。テオとの口約束が守れる確信は端からなかったが、ここまでの手練れだといっそ笑えてくる。今まで猫を被って、非力な令嬢のふりをし続けてきたと考えれば尚更だ。

 だが、ニールもただ防戦一方という訳にはいかない。次々と襲い来るエリスの凶刃、その剣筋は何合かやり合えばおのずと見えてくるもの。かっと目を見開き、ニールは一歩大きく踏み込む。

 頬をエリスの短剣が掠める。翠玉の瞳がみはられたのを確認すると同時に、ニールは相手へと当て身を食らわせていた。


「がっ……!」


 くぐもった呻き声と共に、エリスが体勢を崩す。少なからず痛みは与えられたとみて良さそうだ。

 その勢いのまま昏倒させられれば話は早いが、思い通りにいく相手ではない。よろめきながらも倒れなかったエリスは、背後の壁を蹴り上げ、片脚を振り上げて勢いよく落とす。いわゆるかかと落としである。

 エリスに肉薄していたのが仇となり、ニールの回避は間に合わなかった。強かに手首を打ち、片手で持っていた剣を取り落としてしまう。


「痛えんだよクソボケが!」


 唾を吐き出したエリスが口汚く罵り、目をすがめながら再度間合いへと潜り込んでくる。感情を取り繕えていない辺り、本気で堪えたのだろう。その腹いせとばかりに、飾り気のない拳をニールの顔面へと叩き込んだ。

 年若い少女の細腕といえど、相手は相当な手練れ。ニールの眼前に火花が散り、間もなくして錆び付いた臭いと風味が広がる。骨は折れていないだろうが、しばらくは鼻血を垂れ流すこととなろう。

 しかしニールとて戦闘には慣れている。今更鼻血ごときで怯むはずもなく、むしろ近接戦に持ち込めた幸運を喜びながら手の甲でエリスを張り飛ばす。


「お前、なかなかやるじゃねえか! 楽しいなァ、こういうことなら傭兵ってのも悪かねえ!」

「楽しい訳あるか! さっきから痛いだけの舐め腐った手ばっかり使いやがって……さては殺す気ないだろ!」


 ご明察、といったところだが早々に手の内を明かしては面白くない。流れる血液はそのままに、どうだろうなァ、とニールは笑う。

 先の一撃は直撃とまでいかなかったが、多かれ少なかれ掠りはしたらしい。エリスの金髪、その一部が赤く染まっている。こめかみ辺りから出血しているのだろう。

 動き回っているうちに、二人は城壁の外側に躍り出していた。湿った柔らかい地面を遠慮なく踏み締め、今度はニールが先に動く。エリスばかりに先手を取らせる訳にはいかない。

 狙うは気絶。彼女にはまだ問い質さなければならないことが山ほどあるし、何よりここで殺しておくのは惜しい。手間はかかるだろうが、生け捕りという方向性は維持しておいて良いだろう。もとより、ニールは剣術よりも徒手空拳を得手としている。剣を取り落としたのは残念だが、目的達成までの道が近くなったと考えれば大したことではない。

 ニールの拳を、エリスは顔を歪めながらかわす。しかしその全てを避けることはかなわないようで、時折体を捻って受け流している。険しい顔をしているところから察するに、徐々に体力を削られているようだ。

 このままエリスの息が上がるまで組手──と言うには些か激しい──を続けていても良かったが、相手はそれを望んでいないらしい。息を上げながらも、鋭い睥睨を向けてくる。


「おい……お前、俺を生かしてどうするつもりだ?」


 なるほどそう来たかと、ニールは瞬きする。恐らくエリスはこちらの殺害に躊躇がない──コフィー家の従者という立ち位置から見ても、力ずくで鍵を奪えば済む話だ。

 思案している数秒間、動きが鈍っていたのだろう。これを好機と見たらしいエリスが目潰しを仕掛けてきたが、難なくかわす。こういう時、人並外れた上背は便利だと感じる。


「お前を生かす理由、ね。そりゃ事の次第を一から十まで語ってもらうためだ。俺個人としては動機だの何だのは興味ないが、メレディスの坊っちゃんやスペインのガキどもはそうもいかねえ。殺すなら一切合切を説明してからでも良いからな」

「そうかよ。面倒臭えな」

「それに、お前みたいな女はそうそういねえ。個人的に、俺はこの好機を逃したくないのさ」

「あ? んだよ、好機って」


 出血のためか、エリスの顔色はさらに色をなくしたように見える。頭部を狙って放たれた回し蹴りをひらりと避けて、ニールは何でもないように告げた。


「お前の血を絶やすのは惜しい。ふん縛ってハイランドに連れ帰って、妻にするのも悪くねえと思った」


 エリスの両の瞳が大きく見開かれる。

 利口ぶって取り澄ました顔ばかり張り付けていたエリスの表情が崩れる様を見るのは楽しい。化けの皮を剥がした時も小気味よかったが、こうして虚を突くことが叶うとまた違った爽快感がある。ほら、やっぱりお前は人間じゃないか。

 周囲の動きがいやに緩慢に見える。粘度を纏った時の流れの中で、ニールはおもむろに手を伸ばした。目指す先は、エリスの細い首。軽く絞め落としてしまえば、意識を奪うのは容易い。


「──あはは。随分と舐めた口を利いてくれるじゃないか」


 ふわりと、空気の動きが肌に伝わる。

 金色の旋毛つむじがやけに近い。視線を下げるのと、胸の痛みを知覚するのはほぼ同時だった。


「この体は、命は、魂は、お前に下げ渡すために存在してはいない。捧げるに値する人など、未だ見たことも、出会ったこともない!」


 刺された。そういえばあちらはまだ剣を握っていたのだとニールが気付いた時には、間を置かずにエリスが動いている。

 自らに向かって伸ばされていた腕を瞬時に掴み、ぐいと引き寄せる。抗いようもない浮遊感に包まれたかと思うと、ニールの体は水中──古城より臨む湖へと叩き込まれている。一瞬の隙を突かれ、投げ飛ばされたのだ。


「俺が隷属するのは祖国だけだ。運命の相手でも現れない限り、人間ごときの所有物になんてなるかよ」


 水中にいるからか、エリスの声はくぐもって聞こえる。ゆらゆらと不鮮明な輪郭を湛えていた人影は、それ以上の言葉を連ねることなく立ち去る。

 やはり生け捕りとは難しい。ごぽりと泡を吐き出したニールは、ゆったりと脱力する。

 真っ黒な視界に臆することなく、浮力が戻ってきたことを確認しつつ水を掻く。そうして上を目指していれば、やがて水面から顔を出すことに成功した。水中での鍛練は日頃から積んできたが、実践となると体への負担は倍だ。どうにかほとりまで泳ぎ切ることはできたが、陸地に上がった途端にどっと疲労感が押し寄せてくる。

 いつの間にか、周辺には霧が立ちこめている。もたもたしていれば、岸を見付けるのはもっと難しかっただろう。果てのない海に放り出されたと錯覚し、そのまま溺れていたかもしれない。


「あー……本当に、惜しい奴……」


 下手な駆け引きなどすべきではなかった。真っ当な暴力のみで相対していれば、エリスとの戦いをもう少し長引かせることもできただろう。

 最早月も星も見えない夜空を見上げ、ニールはくしゃりと苦笑する。刺された胸が、今頃になってずきずきと痛み始めた。

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