第14話 イチャイチャしやがって!!!
―悠真予想通り来てくれたな、やっぱり来てくれたな、私の家。
―お姉ちゃんと会うため、って言うのはちょっと癪だけど、それは無問題。ここから私の時間にすれば良いんだから。
「ふふふっ、悠真……ふふふっ、やっぱり好き。私悠真の事大好き……だから絶対、渡さない。大好き同士、絶対一緒にやってやる……ふふふっ」
―悠真、私はいつでも準備OKだよ。いつでも私の事来て、私の事好きにしていいんだよ……悠真が私の事大好きなの知ってるから。
―だから素直になってよ、我慢しないでよ悠真……私は絶対に拒否しないし、なんでもしてあげるよ。お姉ちゃんじゃできないこと、いっぱいしてあげるんだから。
「ふふふっ、ふふふふっ……ゆうまぁ……」
―二人でいっぱい好き好きしよ? 大好き同士でいーっぱいシようよ……絶対そっちのほうが気持ちよくて楽しいよ?
☆
「えへへ、悠真君、今日も大好きのポーズしていい? あれ好きだから、今日もしていい?」
「はい、当然ですよ! いっぱいしましょう、秋穂さん……うん、しましょう!」
掃除をしたとは言え少し雑多な部屋の真ん中で、とろんとした表情の秋穂さんに言われた言葉にうんうん、と頷く。
さっき藤井さんに「待ってる」とかすごい脅しをされたせいでかなり怖いけど……でもこの可愛い期待を裏切れない! こんな可愛い秋穂さんにNOなんて言えない!
「やった! それじゃ、遠慮せずに……えへへ、やっぱりここ、好き。悠真のここ、大好き! なんか安心して、ほわほわした気分になる」
「ふふっ、そうですか! そう思ってくれるなら嬉しいですよ、秋穂さん!」
「悠真君も嬉しいなら、私も良かった! それならもーっと、悠真君に色々したい、さっきの学校の続きしたい……えへへ、お姉さんは悠真君に甘えたいのです」
俺の脚の間にちょこんと身体を収めて、すりすりとその小さな身体を俺のお腹にすり合わせて。
おねだりするような甘い上目づかいで俺の顔を見上げてきて……ふふふっ、もうどうでもいいや、さっきの脅しなんて! 大好きな彼女にこんな可愛くおねだりされたら全力で応えるしかないでしょ、俺だって続きしたいし! 秋穂さんの事、全力で甘やかしたいし!
「うわっ、悠真君お顔真剣、カッコいい……えへへ、お願いします」
「はい、任されました!」
スーッと目を閉じて、全体重を俺に預けてくれる秋穂さんの好きなところに手を伸ばし、そこを喜んでくれるよう願いながら手を動かす。
昨日ここが好きって言っましたよね、秋穂さん? ここ、好きですよね?
「にゃーん、そこしゅき……えへへ、悠真君にのどごろごろされるのすごい好き、いっぱい好き。ちょっとくすぐったいけど、幸せで、気持ちよくて、ゆらゆら気分になるにゃー……ぬへへ、悠真君、もっとして。もっともーっと私の事、気持ち良くて、幸せな気分にして」
「……もう、秋穂さん、そんなこと言われたら止まりませんよ、我慢できませんよ俺! 我慢できずに色々しちゃっても知りませんよ!」
「んにゃ~……えへへ、別に我慢しなくても良いんだよ? だって悠真君は私の彼氏さんで、私は悠真君の彼女さんなんだから。だから別に我慢しなくて良いんだよ? 悠真君なら私、何でも大丈夫……すごいのはNGさんだけど、でも普通の事なら大丈夫、えへへ……ちょっと、期待しちゃいたいです」
もじもじと細い指を絡ませて、少し色づいたほっぺを隠そうともせず、物欲しげな表情で。
恥ずかしそうで、でも俺の行動に期待してるようにドキドキと高鳴る胸の鼓動が聞こえてきて……ホント可愛いな、秋穂さんは!
「……それじゃあ我慢しませんよ、俺! ふふふっ、秋穂さん……こういう所とかどうですか? こういう所も、好きですか?」
「ひゃう、あんっ、んっ……んんっ、悠真君……た、確かに気持ちいいけど、、でもそこ、んっ、なんか、ちょっと変態さんっぽいよ……あうっ……あんっ……ゆうまくぅん……そこらめぇ……」
「ふふふっ、何でもいいって言ったのは秋穂さんですよ? 秋穂さんが良いって言ったんですよ? 嫌ならもうやめますけど」
「確かに、私が言った……それに、あっ、全ぜんっ、嫌じゃない、好き、大しゅき……悠真君がしてくれることなら全部しゅきぃ……もっともっと、して欲しい、です。悠真君もっと、お願いします……えへへ、大好き悠真君」
「俺も大好きです、秋穂さん! それじゃあお言葉に甘えて……ふふふっ」
「あんっ……やっぱり悠真君、触り方えっちさんで変態さん……でも、しゅき、悠真君好き……だからもっと大好き、して欲しい……えへへ」
身体を氷上のアザラシみたいにぷるぷる大きく震わせて、でも嬉しそうに幸せそうに甘い吐息を漏らすとろとろな表情の秋穂さんの真っ白ですべすべなお腹やほっぺをムニムニしながら。
「悠真君これ、好き……えへへ、これ、幸せ……えへへ」
「はい、俺も楽しいです! 秋穂さんと一緒、嬉しいです!」
俺も秋穂さんとイチャイチャ楽しいこの時間を存分に噛みしめながら、その時間に溺れて、もっともっと濃密な時間を過ごした。
「……なんで、こんな声……お姉ちゃん、幸せそう、でも相手悠真……意味わかんない、私の事……おかしい、私に、すぐ……おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい……」
……隣で大変な事が起こっていることも知らずに。
☆
「えへへ、楽しかった、嬉しかった……悠真君の大好き、いっぱいいーっぱい感じて嬉しかった……にへへ」
しばらく二人でいちゃいちゃし続けること数十分、ぺふっと真っ赤な顔になった秋穂さんが先にダウンしたので休憩タイム。
なんか途中からこの時間に没頭して、それで……ちょっと甘やかしすぎちゃったし、甘えすぎちゃったな、秋穂さんに。完全に途中から無心で欲望のままにむにむにしてたし、秋穂さんの事。
秋穂さんの表情、色々ぶっ飛びそうだったし……ちょっとやりすぎちゃったかも、これはどうこう以前に反省だね、ごめんなさい。
「んふふふっ、反省なんていらないよ、私すっごく楽しくて、幸せだったもん。だからやりすぎとかない……あ、でも中毒なっちゃったダメだからしばらく禁止ね! 悠真君が中毒なったら大変だからしばらく禁止!」
「アハハ、そうですね。ちょっとこれは劇物過ぎますね、さっきは我忘れちゃいましたし。これの中毒はぎゅーっと違って本当にやばそうです」
「ぎゅーも大変なんだよ、あれも中毒大変! だから、中毒なりそうなのは禁止……わ、私もちょっとほわほわ身体とかお腹のあたりとかじんじん熱くなって、あたまふわふわして大変だったし……あ、そうだ! おやつ持ってくるね、美味しいおやつとジュース! お姉さんお腹空いちゃった、えへへ」
まだ顔は赤いけど、でも純粋で無邪気な笑顔でお腹をさする秋穂さん。
うん、こっちの秋穂さんの方がちょっと安心する、こういう無邪気で可愛い秋穂さんも大好き!
「うん、私も大好き! そ、それじゃあお姉さんがお菓子とか取ってくるからちょっと悠真君は待っててね!」
「あ、俺も手伝いますよ」
「大丈夫、ここはお姉さんに任せて! 私のお家だし、悠真君に手間はかけさせられないよ! だから一人でする、ちょっと待っててね!」
そう言ってバンと勢いよく扉を閉める。
聞こえてくるのは楽しそうな笑い声とたったと階段を駆け下りる激しい足音……ふふふっ、あんまり急ぐと怪我しますよ、秋穂さん。
しかし秋穂さん本当に可愛いな、全部全部どんな時も可愛い。
いつもの無邪気で可愛い秋穂さんもだけど、さっきのちょっとだけえっちな雰囲気の秋穂さんも……
コンコン
「ん? 秋穂さん?」
そんな少し邪な事を考えていると扉をノックする音が聞こえる。
あれ、秋穂さん帰ってくるの早いな、お菓子そんなすぐに見つかったのかな?
まあいいや、両手ふさがってるだろうしここは扉をあけましょ。
「はーい、ありがとうございます秋穂さ……え?」
「さっきはお楽しみだったみたいだね、悠真! 隣に私という女の子が居ながらおねえちゃんとイチャイチャイチャイチャ……すっごくお楽しみみたいだったね、悠真!!!」
「え、ふ、藤井さん? そ、その俺はだって……」
「隣に大好きな私がいるのに、大好きな人がいるのに! そんなの気にせずお姉ちゃんと二人でイチャイチャイチャイチャ……待ってるって言ったよね、悠真? 私、待ってるって言ったよね!!!」
「……!?」
扉を開けた先にいたのは血走った、怒りと理不尽に満ちた眼光を光らせてギロっと俺を睨む藤井さん。
その怖い漆黒のオーラはしっかりと俺の事を捉えていて……やばい、忘れてた!
「ねえ、悠真! 悠真!!!」
藤井さんめっちゃ怒ってる!
そりゃそうだよね、声出し過ぎた、秋穂さんにやりすぎた! そりゃ怒るよね、釘差しておきながら無視してイチャイチャ……やばい、どうしよう!?
★★★
タイトルは作者の私怨込みです。
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