第110節 信頼を得るために

こんにちは、メンタルコーチのLilyです。今週もよろしくお願いします!


今日のテーマは信頼関係しんらいかんけい

メンタルコーチをやっていると、信頼関係が本当に大事だということを感じます。

チームスポーツなら、チーム内での信頼関係。

もちろん、選手とコーチの信頼関係も。


チームスポーツ、野球やサッカー、ラグビーなど、選手ごとに役割やくわりがあります。その選手ごとにタスクがあり、それを遂行すいこうしていくわけですが、場合によってはそれをやりきれないこともあります。そういう時に誰がカバーするのか。どのようにフォローするのか。

そういう時、信頼関係が見えてしまいます。サッカーで例えるならば、きっと彼が自分のカバーをしてくれるはずと信じていれば思い切って出ていくことができますし、逆に、彼はきっとあなたなら思い切って出て行ってチャンスを作ろうとしてくれるから、自分はカバーに入ろう。というような、以心伝心いしんでんしんが起こります。

逆に、信頼関係がない時には、せっかく誰かが攻撃にスイッチを入れようとしても、すぐ相手選手に取り返されそう、心配だから一緒に出ていくのはやめて後ろでひかえていよう。というような思考になりがちです。


選手とコーチはもっと顕著けんちょです。

コーチのことを選手が信頼していなければ、指示を聞きません。アドバイスも右から左に抜けてしまいます。問題があっても、相談してくれません。そして、問題を余計よけいに大きくしてしまいます。チームとしてバラバラになってしまう未来しか、見えてこないのです。

もちろん、コーチが選手を信頼しているか、ということも同様です。選手のことを信頼しているコーチは、その選手にタスクをまかせます。任せているからこそ、チームマネージメントが成り立ちます。そしてその「任されている」ということが選手に伝わるからこそ、「全力でそれに応える」という、よい循環じゅんかんが起こります。信頼されておらず、どうせ上手くできないだろうと思われている選手にはそれが伝わり、たとえできたとしても、言われたとおりにやるのがばかばかしいと感じてしまいます。実際、この選手は上手にできるだろうと思われている選手の方が、成長するという研究結果もあります。

それではうまくいくはずがありませんよね。

更に、信頼していなければ考えていることを心を割って話すということができません。チームビルディングにおいて、おたがいのコミュニケーションは必須ひっすです。お互いに思っていることを話すからこそ、どの方向に向かっていくかがはっきりするのですが、信頼していない相手に本音をどこまで話すかは、微妙びみょうなところですよね。


じゃあどうやったら信頼関係がつくれるのか。

という部分に関しては、まずは誠実せいじつであること。そして、自己開示じこかいじです。

自己開示というのは返報性へんぽうせい適用てきようされ、自分のことを公開するとその分だけ相手も公開してくれると言われております。相手に信頼されるにはまず自分について知ってもらう事。もちろん何から何まで開示かいじする必要はないですし、それ以上に誠実に相手に向き合うことが大事となりますが、入り口としてはまず相手に、この人と関わってみてもいいなと思ってもらえなければ、何も始まらないかな、ということですね!!


――――――――――

神楽坂先生の音楽準備室 1月4日(土)午前8時スタートです!

こちかの第二章も間もなくスタート予定。

お楽しみに~!

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