第94節 負けたときの周りの反応

息子がクラブの試合で負けて帰ってきたとき、どんな風に声をかけてあげるのがいいのでしょうか。


こんにちは、柑那かんなです。


柑那かんなだったら、ただ「おかえり」って言うかなぁ。「れ物にさわる」、という言い方があるけど、そんな風に気をつかわれていると伝わるのも本人つらいと思うのね。だったら、試合の結果にかかわらず、「おかえり」とか「今日もお疲れさま」「暑かったでしょ、すぐお風呂入る?」「すぐご飯にするね」みたいな、いつもの親子の会話をすればいいのかなって。

あるスポーツの選手に聞いてみたら、彼女とかおくさまには「いつもと変わらずに接してほしい」「いつも通りに対応されるとホッとする」という意見が多かったよ。たまに、試合の感想や意見を率直そっちょくに言って欲しいという選手もいたけど、そのお相手もスポーツをやっていたとか、コーチを経験された人だから、っていうことみたいね。

いつも通りってことは、勝っても負けても、「おかえり」なんだよね。勝った時にも必要以上に大騒おおさわぎしない。(まぁ、優勝した時とか、そういうときにはあってもいいと思うけど)


特にお子さん相手だと、お母さんもお父さんも「今日どうだったの?」って聞きたくなっちゃう。負けたなんて答えが返ってきたらつい、「だから言ったのに、○○しないからよ」なんて余計よけいな一言が出ちゃう! するとお子さんは「うるさいな!」とか「そんなのわかってるよ!」なんて反抗的はんこうてきになって、部屋に閉じこもってしまったりして。

だから、そういう時は、本人が話したくなるまで、待つ。「おかえり」だけ言って、あとはご飯を並べてほうっておく。お腹がいっぱいになって、少しゆっくりしたら、落ち着いて考えられるようになるよね。その間、きっとお子さんは「何がダメだったんだろう」「どうしたら今日勝ててたかな」ということを、頭の中で一人反省会をしている。考えがまとまったところで「お母さん、やっぱり○○しておけばよかったね」となるかもしれない。


親から先回りしてあれこれ言ってしまうのは、子どもを追いめてしまう事もあります。特に子どもの内は、スポーツを楽しんでほしいので、勝ち負けよりもお子さんが自分で考えて行動することを重視じゅうししてあげてほしいです!!| せっかく好きで始めたスポーツなのに、勝てない→周りからプレッシャーをかけられる→面白くない→やめたい、となってしまったら残念ですものね。

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