第93節 音楽や香りの効果

試合前に音楽をきながらスタジアムに来る選手多いですよね。なにか意味があるんでしょうか。


こんにちは、柑那かんなです。


音楽を聴きながら来る選手、確かに多いですね。練習の時にも音楽がかかっていることがあるし、音楽が好きって選手も多いです。

スポーツとは直接関係ないけれど、音や香りは私たちの気分や心に影響えいきょうを与えると言われています。つまり、メンタルに関する部分です。だからスポーツ選手も取り入れているんですね! ミュージックセラピー(音楽療法りょうほう)、アロマテラピー(芳香ほうこう療法りょうほう)と言われる分野ではその音や香りの効果を治療ちりょうなどに役立てています。


例えば、ある種の音楽や香りは気分を落ち着けたり、気分を向上こうじょうさせたりします。

また好きな音楽を聴いたり、香りをかいだりすることでいい気分になったりします。

不快ふかいな音楽や香りでは少し不愉快ふゆかいになったり、気分が落ち込んだりするかもしれません。

ですから、気分を落ち着けたい時、試合前、試合後のリラックスタイムなど、そのシチュエーションに合わせて、聴く音楽を決めているって選手も多いんですよ。

また、音楽は楽しい気分にさせてくれたり、テンポが一定に保たれるので練習の時に、マンネリ防止や、ペース配分をコントロールするのにも役立ちます。


例えば緊張きんちょうしやすい選手なら、試合前は少しスローな曲で集中させたり、またテンション上げていきたい!って選手は好きな音楽や少しアップテンポの曲で気分を上げたりします。

ランニングの時は走る速さの音楽を聴きながらだと無理なく長時間走りやすくなりますし、楽しい曲の中で練習すると笑顔が増えてコミュニケーションが活発になったりもするようです。

試合後のリラックスタイムはお風呂に香りをつけたり、お部屋の中でアロマオイルを使ってヒーリングしたりすることもできます。集中を高める香り、なんていうのもあるようです。アロマテラピーをやっている方なら筋肉の疲労ひろうをとるとか、春先の不調を軽減けいげんするとか、あなたに合ったアロマを作ってくれますよ。


そしてセラピー(療法りょうほう)に使われるということは、薬のようにプラス面ばかりではないということも知っておいてね。

特に香りには体調を悪くするタイプのものもあるので、効能こうのうをしっかり調べて、選んで使用すること!

また、音楽や香りは過去の記憶きおくと結びつきやすいと言われています。お線香の香りをかいで田舎のおばあちゃんの事を思い出すなどです。プルースト効果と言われています。音楽や味覚も同様の働きがあると言われています。オムライスを食べるとお母さんを思い出す、この音楽を聞くと初恋の人を思い出す・・・なんて経験、ないかしら?

だから嫌な思い出のある曲や香りだと、その記憶がよみがえって、心が乱されてしまう、なんてこともあります。


音楽や香りも使い方次第では効果的ってことですね。

ぜひ試してみてくださいね♪

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