第92節 世界一のメダルも小さな一歩から

「目標を決めたはいいけれど、ほんとうにできるのか不安」

「今の自分があまりに夢から遠いと感じてしまう」


こんにちは、柑那かんなです。


千里せんりの道も一歩から。と言いますが、小さいこともかさねれば大きくなります。多くのスポーツ選手はそうやって毎日少しずつ積み上げて、大会にのぞむんですよねー。


同じように、ほんのちょっとしたことが最終的に大きな違いになる、ってことはたくさんありますよね。

例えば…毎日掃除そうじしていれば年末の大掃除おおそうじは簡単で済みますが、後回しにしていくとよごれが堆積たいせきしてなかなか落ちない頑固がんこな汚れになったりします。

夏休みの宿題もそう! 最初に計画を立てて少しずつやれば、大きな苦労なくできるのに、めてしまうと最終日に大変! ってことになるよね。

柑那かんなはどっちも苦手ですけれども!


生まれたばかりでは何もできない赤ちゃんでも親や周りのことを見ながら少しずつ覚えて、たくさんのことができるようになります。初めてピアノをく人は指さえばらばらに動かせませんが、毎日練習することで少しずつ指が動くようになっていき、難しい曲もけるようになります。


同じように、アスリートは毎日のトレーニングを積み重ねて大きな成果を出します。オリンピックで私たちが見られるのは、試合だけ、結果だけですが、そこへたどり着くまでの間に、どれほどの練習があったのかなって、想いをめぐらせてしまいますね。


毎日一歩でも前に進めば、1年後には最低でも365歩分は前に進める。その1歩は大したことないことかもしれないけど、1年後に振り返ってみれば、「1年前の自分はあんな所にいたんだな」って思えるはず。

山のふもとからてっぺんは見えないけれど、山のてっぺんから地上を見下ろすことはできるよね。今は、前を見ても目的地がよく見えなくて「あんなところまで本当に行けるのかな」って思うかもしれないけど、目的地についてしまえば「あんなところからここまでこれたんだ」って思えるはずだから、大丈夫。


もし目的地が見えな過ぎて不安と感じるなら、途中で通過つうかする場所を決めておくといいよ。長距離ちょうきょりドライブでサービスエリアに立ちるようなイメージかな。いきなり目的地まで全力ドライブだと疲れてしまうでしょ。途中途中で休憩をはさむことで、リフレッシュしてより快適かいてきなドライブができる。スポーツも同じ。まずはここまでたどり着こう。そこへ着いたら次のサービスエリア。そうやって進んでいっても、最終的に同じ目的地に着けるから。

「今日はこれを課題にして練習しよう」というように毎日のちいさな目標を作ってもいいし、「まずはこの技ができるようになるまで練習しよう」とかにしてもいいわね。


目標へたどり着くために1歩み出そう。そして少しずつでいいから毎日進もう。今日はこれができるようになった。今日はこんなことを覚えた。そんな風に毎日変わっていくことができれば、目的地に近づけることになるから。


まずは、最初の一歩をみ出すところから。小さくてもいいの。それがスタート。

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