第86節 食事会って意味あるの?

チームがうまくいかない時に、みんなで食事会をするって話題をたまに見かけるんですが、意味はあるんでしょうか?


こんにちは、柑那かんなです。


興味深いお話ですね。柑那かんななりに考えてみました。

「同じかまめしう」という言葉、聞いたことはあるかな? 一緒に生活するとかそんな意味もあるんだけれど、同じかまめし、つまり同じものを食べることによって仲間意識ができることを言うのね。

じゃあ実際に同じ釜の飯を食ったら本当に仲間意識がうまれたりするのか? ってことなんだけど、まず、食事をするという行為は、満足感を得られやすいので、いい気分になることが多いのです。そしていい気分を感じながら話をすると、気分一致効果といってその話しの内容や、話している相手に対して良い感情を持っていると思いやすいのだそうです。だから話し合いをする時には食事をしながらがてきしているとも言えます。

ランチミーティングとか、料亭りょうていでの接待せったいとか、各国のトップが集まっての晩餐会ばんさんかい。食事をしながら話し合いをするという機会きかいは意外に多いです。美味しいものを食べながらだと、話が進みやすいということですね。

「チームがうまくいっていない」という話しにくいテーマでも、ただの話し合いだと空気が悪くなったり、言い方がキツくなったりする可能性があるけど、食事をしながらだったらかいの気分で話しているから口調もやさしく、意見も前向きになりやすい。また、言いづらいことも雰囲気ふんいきを悪くせずに言いやすくなる。という効果が得られると考えられるわね。


それから、一度競技からはなれる時間を作るという意味合いもあるかもしれないわね。

一種のリラックス効果とか、気分転換てんかんの効果。普段競技のことで頭がいっぱいになっている場合、同じ仲間で集まって競技以外の時間を持つ事。そうすることで頭の中が整理せいりされ、余白よはくができて余裕よゆうが生まれる。そういう時間によって違う角度から競技やプレーを見直すきっかけになったり、打開策だかいさくのヒントが見つかったりするのかも。

頭の中に余白を持つということはとても大事で、空白があるとそこをめようとする脳の働きによって、空白に何かを入れようとしてくれるのね。だから空白を作って、同時に自分に疑問を投げかけておくと、その空白に勝手に答えが入ってくる、と言われているわ。だから余裕を持っておくというのは大事なのね。


競技以外のことをして競技が上手くなるわけない、という考え方もあるのだけど、メンタル的に考えると、そんなことはないの。競技以外のことをすることで信頼関係が高まったり、人間関係が良くなったり、個々の人間性がよくなったりして、結果的に競技のパフォーマンスがあがったり、チームが成熟せいじゅくしたり、連携れんけいが深まったりという効果はあると思います。


だから、何かうまくいっていないから食事会をするというだけではなくて、普段から一緒に食事をしたり、他愛たあいない雑談ざつだんをしたり、個々にリフレッシュする場所や時間を作ったり、そういうのが競技にも前向きな意味を持つと思うので、是非ぜひそういう時間も大事にしてほしいです!!

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