第85節 信頼関係

「FWをやっています。自分がゴール前でいいポジションを取っても仲のいい選手の方へパスをされたりして、ゴールを決められないのがストレスです」


こんにちは、柑那かんなです。


友達の方にパスがいってしまう、これってチームスポーツあるあるだと思う。


もちろんパスを出す選手とあなたとの仲が悪くて、とか、わざとパスを出さないっていうのは別問題だとしても、

多くの場合、それって仕方がないことだと思うの。


理由は2つ。

1つめの理由は、仲の良い友達の方が、息が合うから。

やっぱり普段ふだんからよく話している相手の方が、次どう動くだろうって想像できるし、どんなボールが欲しいかもよくわかる。

だから、パスを出す方も出しやすい。

そしてもう1つの理由は、仲の良い友達の方が視界しかいに入りやすいから。

たくさんの人がいる中でも、好きな人はすぐに見つけられた。

っていう経験はない?

好きな人ってなぜか目に入ってくる。

つまり、仲良しの選手は目に入りやすいので、自然にパスを出してしまうのね。


でも、それは「仲良くなる」ってことだけじゃなくて、信頼関係しんらいかんけいきずく、ってことでも同じようにできるはず。


ゴールを決めた選手のインタビューなんか見てると、パスをくれた選手とこんなプレーをしようって話してました、とか、意識してこの練習2人でしてました、なんて話がよく出てくる。

それってただ仲がいいだけじゃなくて、お互いのことをよくわかってて、お互いがそれを尊重そんちょうしてて、相手のことを試合中も考えられていたからこそ。つまり、それが信頼関係だと思うの。


だからチーム内でいっぱいしゃべろう、って柑那かんなは思います。思ってることをちゃんと相手に伝えて、お互いをよく知ること。プレー中どんなことを考えてるのか、どんなパスが欲しいのか、どんなプレーが得意なのか。


試合中はみんな自分が最善さいぜんだと思うプレーをその場その場で選択していると思うのね。

けれど、それがみ合わなくてうまくいかないってこともあるはず。


その隙間すきまめるのは、お互いの考えを伝えること、じゃないかな? と柑那かんなは思います!


もちろん話してみたらおたがいの意見が違うこともあるけど、それはあなたとその相手とが「仲が悪い」からではなくて、「2つの意見がでた(もっとあるかも)」ってとらえてね。

「そういう考えもあるんだね。自分はこう考えるんだけど……」とか「それは自分も考えてみたけど、こういう理由でこっちがいいと思ったんだ」「そう考えたのには、なんか理由ある?」って感じで相手の意見も尊重しつつ自分の意見も言えたらなおいいよね。


そうやって意見が違う人こそ、いったん信頼関係ができたら強い結びつきになると思うんだ!!


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