第82節 得意を伸ばすか、苦手を克服するか

今より上手くなりたいんですけど、得意なところをばした方がいいですか? それとも、苦手なところを克服こくふくした方がいいですか。


こんにちは、柑那かんなです。


わかる! これ、なやむよねぇ。いっぺんに両方取り組むことができたらそりゃいいけど、時間には限りがあるし、ものには順序ってものもあるし。


結論から言えば結局「両方」なんだけど、今の自分の状況とかこれからどうしたいかによって、答えは変わってくると思うのね。


例えば100点満点のテストで、英語は得意だから97点、数学は苦手で60点。だったとするでしょ。で、高校受験対策たいさくなら、全教科の合計点によって合否が決まる。つまり、どれだけ得点がとれるかが大事でしょ。英語を伸ばしても、伸びしろはほとんどない。だったら、数学を伸ばした方が、伸びしろが40点分もある。

つまり、総合力が必要な時には苦手を伸ばした方がいいのね。


逆に、大学生だったら、たとえば英語が得意だから、海外で仕事がしたい!とか思うかもしれないよね。そういう時には、英語をもっと勉強して英会話も上手にできる、むずかしい文章も読める、ってどんどん伸ばした方が、可能性は広がるよね。更に海外の歴史や文化も勉強しておこう、みたいに得意なところから派生はせいして知識ちしきひろげていった方が、モチベーションも上がるし、実際に仕事を始めた時に役に立ちそうよね。

だから、自分をアピールしたいとき、なにかにチャレンジするときには得意を伸ばした方がいい。


スポーツで考えても、もちろん最終的には総合力が必要なんだけど、これは誰にも負けない!っていうのがある人の方が目立つ。たとえば、野球選手なら、パワーを活かして長打を打つとか、逆に長打はないけどとにかく数を打てるとか。前者は4番になるだろうし後者は1番になれるよね。サッカーなら、一対一いったいいちなら負けない! って選手もいるだろうし、パスを出させたらチームで一番うまい! って選手もいると思う。

チームスポーツは特に、それぞれの得意なプレーを分担ぶんたんして行うものだから、まずは自分の強みを、誰にも負けない! って自信もって言えるようにすることが大事。

もちろん、ボールを投げるとか受けるとかるとか、そういう基礎的なことはちゃんとできている前提ぜんていの話ね。

そして、得意なところは伸ばしながら、余裕が出てきたらちょっと苦手だなって思うところを強化していくと、より汎用性はんようせいの高い選手になっていくと思う。汎用性はんようせいが高いっていうのは、いろんなことができるってことね。監督としたら使いやすい選手っていうことになる。たとえば足元あしもとのシュートは得意だけどヘディングは苦手、でもヘディングが得意になればシュートチャンスもっと増えるよな! みたいな思考だね。


順番としては、

始めたばかりの人は苦手なところを重点的に、バランスよく上達するように練習。基礎がある程度できてきたら得意分野を伸ばしていく、更に苦手に取り組むことで更なる実力アップを目指す!みたいな感じかな。

まとめると、

基礎きそを固める(苦手→得意の順で)→得意をばす→苦手をおぎな


参考にしてみてね!

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