第79節 応援のちから

こんにちは、柑那かんなです。


今日は質問コーナーをお休みして、柑那の方からみんなに質問をするわね。


あなたは、スポーツをやっていて、頑張れって応援されたことがあるかな?

応援された時、どんな気持ちがしたかな。

嬉しかった?それとも、嫌な気持ちになった?

がんばろう!って思えた?それとも、がんばっているのにうるさいなって思った?


実は応援には本当に力があるっていうのが最近の研究でわかってきているの。

直接応援するのはもちろんのこと、リモートとかでの応援にも効果あるらしいわ。現地で直接応援する方が気持ちが伝わりやすいのはもちろんだけど、TVで見たり、ネットの文字速報で試合経過をドキドキしながら見守るだけでも、がんばれ!っていう気持ちは伝わるんだってこと。これって画期的かっきてきな研究だと思う。


試合や大会の時応援するのもそうだけど、普段からの応援もきっと同じように有効だよね。試合より練習とかの方がきつかったりするもんね。毎日家族が見守ってくれるから、お子さんがパパ頑張れって言ってくれるから、明日もがんばろう、って思えるってことは十分あると思う!


ある陸上の長距離ちょうきょりの選手が、こんなことを言っているのを聞いたんだけど。長距離を走っていて一番きつい場所があるんだって。練習でこの辺りできつくなるな、ってわかっているので、大会の時にはそこに彼女さんを待たせておくんだって。きつい、と感じた時にちょうど彼女さんの姿が見えて、名前を呼んでもらって、「その調子!がんばれ!」とかって声をかけてもらうことでそのきつい時間帯を乗り切る作戦なんだって。

実際に、ちょうどその時後ろから他の選手がせまっていて抜かれそうだったのに、彼女さんの声を聴いたら頑張れちゃってそのまま抜かされずにゴール。逆に後ろから迫っていた選手はその応援でちょっと心が折れちゃったんだって。


柑那、素敵な話だな!って思って聞いてた。


もちろん99%は選手自身、あなた自身の頑張り。あと少しのところ、残り1%を後押しするのが応援のちから。あと1歩、あと1mを頑張れるか、頑張れないかで結果が違ってくるならば、応援は必要だよね!


もちろんたった一人でも応援してくれる人がいたらそれだけで幸せなことだけど、もしあなたがプロ選手をめざしているならたくさんの人に応援される選手になってほしいな。プロ選手っていう存在ってとても大きくて、ファンの人に与える力もすごく大きい。ファンが選手を応援するのと同時に、その選手のがんばりにファンも力をもらっているんだよね。選手が一生懸命走っているのを見て、私もがんばろうって思えるとか。

メジャーリーグとかでよく病院を訪問した野球選手が病気のお子さんにホームランを約束するなんていうシーンがあるでしょ。あれってお互いに力を与えあっているのよね。選手はお子さんから頑張る力をもらって、お子さんはその選手の活躍から力をもらう。

たくさんの人に応援されれば、あなたもそのたくさんの人に恩返しができる人になれる。それってとっても素敵なことだから。

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