第76話 練習の質を上げる

「シュートが苦手です。周りの友達よりたくさん練習しているのに、なかなかうまくなりません。居残いのこり練習とかでも、たくさんシュート練習をしているけど、試合になるとなかなか決まりません」

「サッカースクールに入っているけど、周りの子のレベルがあまり高くなくて、練習が物足ものたりない。自分はもっとうまくなりたいし、できればユースチームとかにも入りたい。温度差おんどさを感じています」

「いつまで練習したらいいか、不安になってしまう。今日はここまでと思ってやっても、もっとやった方がいいのでは、と思っていつまでもだらだらと練習してしまう」


こんにちは、柑那かんなです。


今週は練習についてのお話です。練習ってどうやったらいいのかなって、疑問は多いよね。


だらだらと練習してしまう、たくさん練習しているのに上手くならない…という場合は、「量より質」という言葉を思い出してみて。たくさん練習すれば上手になる、ってものでもないのよね。


そういう人はむしろ、10本だけとか、10分だけ、って区切って練習した方がいいかも。その方が1本1本集中できると思う。で、できれば本数を数えたり時間を気にすることに頭を使いたくはないので、タイマーをかけておいたり、ボール10個を用意してそれを全部打ったら終わりとか、まぁボール10個はなかなか難しいと思うのでなにか数えるアイテムを用意しておいて、1本終わるごとにそれを移動させていくとか工夫できると、いいかな。

そうしたら、限られた時間の中でどんな練習をしたらいいかを考える。シュート練習なら、実際の試合でみたシチュエーションを再現してみるのもいいし、自分で仮想かそうてきをイメージしてそれをかわしてシュートとか、相手のゴールキーパーの頭上を抜くか、足元を狙うか、なんてイメージをしながら練習すると、実践的実践的よね。


どんな練習も同じなんだけど、いわれたことをただ上手にやっていてもなかなかうまくはならないんだな。だって、「自分は上手にできている」って思ったらそこまでじゃない? 上手くなる人って、上手にできているけど、もっと上手くなりたいとか、もっと上手くやるにはどうしたらいいかとか、そんなことを考えて練習してるみたい。だから、自分でどんどん練習に課題をプラスして頑張っちゃう。ドリブルが上手にできないならドリブルを練習する、パスが思ったところに飛ばないならパスを練習する。だけど、もしパスもドリブルも上手にできるならもっと上手にできるようになるにはどう練習したらいいかなってことだよね。

例えばドリブルの練習をやったとして、コーンの間を通していくのは簡単にできちゃう人なら、速くやるのか、正確にやるのかを意識するだけでも全然違う。更にただ通すだけじゃなくて、コーンを相手のディフェンダーの脚だと思って、あなたが持っているボールを奪いに来ているってリアルに想像しながらやってみるとかね。少しでも足元から離したら相手に取られるぞっていう緊張感きんちょうかんをもってやってみるとかね。パス練習だったら、相手のいるところにピタリと合わせようとか、わざと少し動きながらバスをもらう練習にしてみようとか、パスをもらう時にグラウンドを見て誰がフリーになっているかを確認する作業を入れてみるとかね。あくまでたとえば、だけれど。


毎日1時間ずつ、練習できる時間があったとして、その時間、「この練習意味ないなー」「早く終わらないかなー」って思いながらの練習だと、せっかくの1時間が無駄むだ…とまでは言わなくても、ただの練習になっちゃうよね。

せっかく練習するなら「今日は何に挑戦しようかな」って練習してみる方が、毎日楽しいし、上手くなるし、いいことだらけ。


練習方法っていろいろあるけど、何を練習するかより、どう練習するかの方が大事。

もちろんコーチの言う通りしっかり練習するのも大事なんだけど、自分の頭で考えることもとっても大事なの。この練習はなんのためにやっているのかな?って考えるだけでも全然違うので、まずはここから始めてみて!!


練習についての本編はこちらです!! 元日本代表選手が練習中に界登かいとくんと同じことを言っていたよ!という伝説の回(笑)です。

「練習は、量より質」

https://kakuyomu.jp/my/works/16817330649112470710/episodes/16817330650446725525


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