第65節 ポジティブシンキングはやめよう

「ポジティブに考えなきゃって思うけど、どうしてもネガティブなことを考えてしまうんです」

「ポジティブにポジティブにって考えているんですけど、うまくいきません」

「ネガティブな人ってよくないですよね」


こんにちは、柑那かんなです。


こういう質問、よく来ます!

「ポジティブ」の反対語は「ネガティブ」

肯定的こうていてき否定的ひていてきっていう風に訳されることが多いと思います。


ものごとをよい方に考えることをポジティブシンキングとかポジティブ思考しこう、悪い方に考えることをネガティブシンキングとかネガティブ思考しこうとか言います。


例えば怪我けがをしてしまった時に今後のことが不安になると思います。レギュラーをうばわれてしまうかもしれないとか、このまま治らなかったらどうしようなど頭をよぎるかもしれません。これはネガティブ思考しこうです。

逆にピンチはチャンスだ!と張り切る人もいます。これがポジティブ思考しこうです。


一般には、ネガティブ思考はやめよう、というと思うけど、柑那としてはポジティブ思考もどうなのかなって思う時がある。


それは、ポジティブに考えなくちゃ、って思っているとき。

ポジティブに考え「なくちゃ」って思っているということは、今ネガティブに考えちゃっているってことよね。それを無理むりにポジティブにしようって考えて自分をめちゃうパターンがある。

もともとポジティブな人で、なんでもポジティブに考えられるよ!っていう人はもちろんそのままでもいい。けど、どうしてもネガティブになっちゃうっていう人がいきなりポジティブを目指すと、ちょっと心がしんどくなっちゃうのよね。


もちろんネガティブ思考しこうもやり過ぎるのは心にとってはあまりよくない。さっきの例を思い出してみて。「もし~になったら(困る、嫌だ)」ってパターンでばかり考えているよね。つまり、これから起こるかもしれないこと、それを最悪なパターンで想像して不安になってしまってる。人は想像の方へ行きがちだというから、自分からその悪いイメージを想像してしまうのはよくないってわかるよね。それにまだ起こってもいないことを想像して不安がるだけじゃ、事態じたいは何も変わらない。


じゃあどうすればいいの?ってことだけど、どっちにもいかないというのが正解。

ポジティブにも、ネガティブにもならない。

仕方ない。とありのまま受け入れる。無理にポジティブにもしないし、ネガティブなことばかり想像することもしない。そして、受け入れられたら、「じゃあこれからどうする?」って自分のできることを考える。


最後に、ネガティブも決して悪いことばかりではなくて、「リスク管理」や「リスク回避かいひ」が上手な人ともいえる。最悪な事態を想像できているから、万が一そういうことが起こった時に、うまく立ち回れる人になる。だから、自分がネガティブだなあと思ってもそれをネガティブに悲観ひかんするのではなくて、自分の特性だ!って上手に使うことを考えてみてね!!

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