第64節 自分のためvs誰かのため

「誰かのために行動すると力が出る、と言う人と、自分のためにやれって言う人がいる。どっちが本当なんだろう?」


こんにちは、柑那かんなです。


特にプロになったばかりの若い選手とかは、これにすごく迷ってしまって、どう行動したらいいか行きづまってしまうことが多いのね。周りを気にしすぎて自分の良さが出せない、自分の良さを出そうとして先輩に怒られる……どうしたらいいの??そんな悩み、学生さんや部活などでもあると思う。

チームのためにプレーするのか、自分のためにプレーするのか。

チームを優先ゆうせんすべきか、自分らしさを優先ゆうせんするか。

で、迷った挙句あげくにどっちつかずになってしまい、チームのためにも自分のためにもプレーできない。

それだとすごくもったいない。


利他りた利己りこという考え方があるのだけど、ざっくりいうと利他りたは人ののため、利己りこは自分ののためってことかな。なんだけど、利他りたが他人の利益りえきのためだけかって言うと、そういう事でもない。

利他りたは人のためならず。誰かのためにプレーすることが、回りまわって自分に返ってくる。だけど、それは自分をてて行動しましょうってことではないのよね。

自分の良さをチームにかす、って感じかな。チームに迷惑をかけたり、チームの結束けっそくをバラバラにしてしまったりするようなエゴの出し方は、周りがまだ見えていない証拠しょうこかな。自分らしさを出す、それがチームのためになる、そんな風になれたらいいと思う。


特にチームスポーツでは、自分だけじゃなくって周りをよく見たり、チームメイトに気をくばれるようになってくると、プレー自体もびることが多いのね。例えばキャプテンになってみんなのために色々考えていることで翔くんがどんどん上手うまくなっていったように。


商売の考え方で三方さんぽうヨシ、という言い方があるんだけど、これが売り手、買い手、そして世間の3つがみんな幸せになること、なんだって。

売った人もうれしい、買った人もうれしい、そしてそれによって世の中もよくなる、そんな商売をしよう!っていう考え方。

私は、プレーでもそんな感じでできたらいいなと思います。

チームよし、自分よし、観客よし。


誰かのためにやることが自分のためになり、自分のためにやることが誰かのためになる。そしてそうやってプレーすることが回りの人も幸せにする。それが、スポーツの醍醐味だいごみ、じゃない?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る