第38節 ミスを反省する時間はない【DF5 市川雪之丞】
失敗を成長の
失敗したら、次どうしたらうまくいくのかを考えろ。
練習なら、それでいい。
でも試合中には。そんな
ディフェンダーというのは、そういうポジションだ。
子どもの頃は、
じいちゃんの名は市川
とても
重い
あれは忘れもしない、小学4年生の秋。当時の
「もう剣道やめる」
泣きじゃくりながら言った俺に対してじいちゃんは短く
「なぜ負けたかわかるか」
と尋ねた。答えられずにいる俺に向かってじいちゃんは続けた。
「
今日のお前はミスをしたが、その後もそのミスに
いいか、いつでも今一番必要なことをやれ。試合中にやるべきことは冷静に相手を見て、自分を見て、
剣道に
涙が引っ
じいちゃんはそんな俺の
結局そのあとも、俺はやめずに6年まで剣道を続けた。最後の大会では3位になった。
3位になったことより、
中学に入り、サッカーをやりたいと言った時も、じいちゃんは「やりたいことをやればいい」と言ってくれた。本当は剣道を続けてほしいと思っていたに違いない。だけど、当時の俺は何か新しいことをやりたかったんだ。
サッカーは新しい発見の連続で楽しかった。何より、いろんな個性のある仲間と一緒にプレーするのが楽しかった。パスを出す、受ける、そんな基本のことが剣道とはまた違った感動だった。
サッカー部には
俺のミスで失点した時も、大丈夫大丈夫、俺が取り返してやるよ。と言ってくれ、本当に2ゴールを決めて逆転してしまった。
サッカーは足でボールを
古い木造の
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