第31節 エピローグ
ドアがゆっくりと閉まって、最後にパタンと小さな音を立てる。
ロッカールームの静けさは、
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最後の練習を終えた翔は急いで
どこかに
なんだろう?
入っていたのは1
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今までの私たちのやりとりを全部、
このノートに書いておきました。
今では翔くんだけじゃなくて、サッカー部のみんなが、それぞれお
優勝することはサッカー部の今年の目標で、みんなの夢だったけど、私の夢でもあったの。ずっと、こんな日がきたらいいなって思ってた。
そしてきっと明日、翔くんたちがみんなの夢を
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翔はクシャッとその手紙を
学校中を走り回ったが、グラウンドにも、校舎の
東京に向かうバスの中で、翔は再びノートを開いていた。
柑那と話した、たくさんのことが
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ロッカールームでの準備を終え、何気なく再びノートを開いた翔は、バスの中では気がつかなかった最後のページがあることに気づいた。
もう1ページ続きがあったのだ。そこには一言だけ。
You'll Never Walk Alone.
(君は1人じゃない)
さっきまではなぜか、もう2度と、柑那と会えないかもしれないと、翔は思っていた。
でも今は、目の前に柑那がいるのを感じる。柑那がいつものように笑っている。
「またいつでも会えるよな」
翔は柑那に問いかける。
そして青いノートを、ロッカーの荷物の1番上に
ありがとな。行ってくるよ。
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翔が1人でロッカールームを出ると、とっくにグラウンドに向かったと思っていた
「行こうぜ」
西が翔を呼ぶ。
「ああ、行こう」
翔は静かに答え、みんなの間を
翔たちが
相手チームの選手がそっとボールをセットする。センターサークルの外側には、
翔は
ひんやりとした空気の中に、身体から何かが、今にも
言葉にならない声が
このメンバーで走る、最後の試合。
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