第29節 ワクワクを原動力にする
その日、サッカー部の部員たちは少しソワソワする気持ちで集まっていた。
なぜか、
いつもは
と、バタバタという足音が近づいてきて、
「
「今、
おおーっ、と声が上がる。
「やべぇな。
「ビビってんの?」
「まさかぁ」
「楽しみでしかねぇってこと!」
「やってやろーじゃん」
みんなほっとしたようにお
「
また元気よくドアが開いて、入ってきたのは大竹
「マジかよ
「もちろんよ!どこが来てもOKな準備はしていたもの!」
と、ウインクする
説明をひと通り聞いたあと、みんなは
練習を終え、着替えると
「ゴメン、待たせた?」
「いいのかよ、勝手に入って??」
「2年の時、
「あれからもうすぐ1年か」
「どう? もうすぐ全国大会でしょ。
おそらく予選で当たった
1試合1試合が、どちらが勝ってもおかしくないような、ヒリヒリした勝負になるのだろう。
「
「今はさ、ただワクワクしているんだ。
負けたらどうしようとか、強い相手と当たったらどうしようとか。
部活もさ、最近楽しいんだ。きついことはきついけど。今日は何があるかなとか、何ができるようになるかなとか、それが面白くてさ」
「いいじゃない。毎日ワクワクして過ごせてるなんて、こんな幸せなことないと思うわ。
全国行って、自分たちの
「1年前の
と言って
「そんな顔してねぇって!」
「いいチームに、なったよね」
「
「帰ろっか。先生に見つかっちゃう」
低く差し込んだ夕陽が
「初めて呼んでくれたねぇ、名前」
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