第17節 責任と覚悟
いつも
荷物を用具室に
全身の力が抜けたようになっている。すぐ帰る気にもなれず、なんとなくそれぞれが部室の中に座り込んだ。雨の音だけが
「なぁ、
重い空気を
「
でも僕たちは?
「いつもの
西に言われ、翔は言葉に
「気づいてたのに、近くにいたのに、なんでフォローしてくれなかったんだ!
キャプテンだろ!」
「おい、よせよ! 翔のせいじゃない」
「いや、いいんだ。この
翔は、市川を真っすぐ見て言った。翔だって
「
あの状況で、
そうだよ、わかってた。俺が一番わかってたんだ!! 俺が! 一番……わからなきゃいけなかったんだ!」
ボロボロと
「
俺たちみんな、どこかで
「そうかもしれないな。
みんながそれぞれの思いを口にし始める。
「俺たち、
「僕たちみんなのせいだったってことか」
「
ずっと
「
「それしかないな」
西が言い、うん、とみんなが
「俺たちに足りてなかったものは、
大竹が静かに言う。
「
「そう。目標に向かってやり切る
そして、一人ひとりが試合の中で自分の責任を
もちろん、ベンチや、スタンドも全員でだ。
そういうところ、足りてなかったんじゃないかな」
大竹は言いながら、
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その日、
別れ
「さっきはサンキューな」
「なんのことだよ」
と
「僕のせいじゃないって、フォローしてくれただろ」
「別にそんなんじゃねぇよ。俺は思ったことを言っただけ。
じゃ、また明日なー!」
軽く手を
「うん、また明日な!」
遠ざかっていく後ろ
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