第14話 来客者。フレンドデート!?
ある日の事。
「お邪魔しまーーす♪」
「…あれ?拓海先輩?」
「久しぶりーーっ!元気そうじゃん!」
玄関先で出会す私達。
私達の部屋に来客者。
瀏司のバイト先の先輩。
拓海先輩こと、柚原拓海(ゆずはらたくみ)先輩が来た。
「はい!おかげさまで!あっ!この間は、本当にお世話になりました!ありがとうございました!」
「困った時は、お互い様」
「先輩、適当に座ってて下さい。コーヒーで良いですか?」
「ああ。まさか瀏司の同居人だったとはねー」
「私も驚きました。瀏司のバイト先の方だったなんて。瀏司、私、出掛けて来るね。先輩、ゆっくりしてって下さい」
「あー、気遣わなくて良いよ。イイ男、二人に囲まれてトークしようじゃん!」
「トークって…男同士の恋バナとかに私がいても…。ていうか…先輩と…瀏司って…性格似てますね?」
「類は友を呼ぶって言うから似たもの同士が寄ってきたんじゃ?」
私達は色々と話をしていた。
そんな、ある日の事―――――
「朋花、彼女が…また来るって…」
「彼女?えっ!?麻伊紫さん!?」
コクリと頷く瀏司。
「…………………」
「いや…断ったんだけど…」
「仕方ないよ。大丈夫。丁度、バイト入ってたし彼女が帰ったら連絡頂戴。もしくは入れといて」
「ああ…お前…休みじゃなかったんだ」
「休みだったけど休みじゃなくなった。だから全然大丈夫」
「そうか…分かった」
そして数日後、私は彼女に会わないように早目に外出をし、ファーストフード店にいた。
それにバイトなんて嘘。
♪♪〜……
【どーも、初めまして!とか言ってみたりー】
【瀏司から聞いたよ。愛しの拓海君でーす♪】
【俺の事を知っているならメール頂戴。朋花ちゃん】
「えっ…?拓海先輩?嘘…」
♪♪♪〜…
【知りません!】
そうメッセージを返すも、すぐにメッセージを送る。
【どうしたんですか?メールなんて驚きました】
♪♪〜…
【バイト終わったら連絡頂戴】
♪♪♪〜…
【バイトじゃないですよ。アイツには嘘つきました】
【余計な心配させたくないし。あっ!アイツには内緒で!】
♪♪〜…
【そうなの?じゃあ、今、何処にいるの?】
【また、土管?】
♪♪♪〜…
【土管じゃありません!ファーストフード店です!】
♪♪〜…
【ごめん、ごめん】
【そのファーストフード店は何処?】
♪♪♪〜…
【どうしてですか?】
♪♪〜…
【良かったら出掛けない?】
♪♪♪〜…
【えっ?私とですか?】
♪♪〜…
【そう。朋花ちゃん以外、誰もいないよ。どう?】
♪♪♪〜…
【いや…先輩、カッコイイし…緊張して…それに、ふつりあいですよ】
♪♪〜…
【俺が誘いたいって思うから、そんな事は考えなくて良いんだよ。一人で時間潰すのも良いけど出掛けた方が楽しさ倍増だよ】
そして、先輩と会う事になり待ち合わせをし出掛ける事にした。
出掛けた先は、遊園地だ。
「遊園地って、どれくらいぶりだろう?」と、私。
「元彼とかと来たりしなかったの?友達とか?」
「元彼…友達…いや…来てないです」
「そっか…」
「拓海先輩は遊園地とか来たりしてました?」
「来てたよ」
「そうなんですね」
「ねえ…朋花ちゃん…聞いて…良いかな?もしかして……熊仁紫有矢と付き合ってた?」
「えっ…?あー…はい…」
「やっぱり…」
「イブの夜…待ちぼうけくらったかと思ったら…ドタキャン。メールが届いたかと思ったら……」
「…写真付きのメール……だろ?」
「…先輩…知って…」
「触れようか迷ったけど…違ったら嫌だし…でも…真実を確かめたくて勇気出して聞いてみる事にした。アイツ…瀏司が血相変えてマジ怒ってたし。バイト中にアイツが現れた途端、殴り込む勢いだったし」
「瀏司…本当、相変わらずだな……」
「えっ…?」
私は過去の話をした。
「えっ!?そうなの!?」
「はい…」
「そうか…よし!じゃあ、今日は何もかも忘れて楽しもう!」
私達は楽しんだ。
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