第4話 決意

ある日の事――――




「…あれ…?高志…君…?」



彼の隣には、女の子といる所を見掛けた。




「…まあ…無理もないか…」




私は複雑な心境の中、認める自分がいた。





その日の夜――――




「えっ!?えーーっ!!嘘!それで認めちゃったの?」


「だって…友達からだったし…デートというデートとかしてなかったし…」


「自分の事を好きだって告白してきた挙げ句、自分以外の女連れてたって…いやいや、俺だったら許せねーな」




「……………」



「ともかく、きっちりケリつけた方が良いと思うけど?」


「…そう…なんだけど……」


「なあ、お前が有利だって事、頭入れておけよ」



「えっ?」


「そうだろ?お前、告白されてんだぜ?それを何?相手は他の女連れてるのって納得いかねーな!ズバッと聞けよ!何かあったら俺がいるから」




ドキン…



「…ありがとう…」





一緒に暮らして


数か月が過ぎ


まだまだ


分からない事ばかりだけど


彼の存在は大きかった……






次の日―――――



「あ、いや、彼女は……」

「…本当の事、言ってくれないかな?」



「………………」



「分かった…もう良いよ…私がいけないんだよね?ありがとう私と付き合ってくれて…それじゃ」


「…朋花…」




バキッ ドサッ


ビクッ


振り返ると倒れている高志の姿。




「…っ…」


「…ちょ、ちょっと!やだ!何して…」




そこには、瀏司の姿。



「こんな奴、一発殴って目、覚まさせなきゃなんねーんだよ!」



「……………」



「自分から告っといて、きっちりケリつけて、他の女と付き合うか、コイツの事を考えるか2つの選択のうち一つだろっ!中途半端でいい加減な気持ちで付き合ってんじゃねーよっ!それとも…利用したとか?だったら尚更許さねー行為だよな?」



「…椎納君…」



「例え友達として付き合ってたとしても相手の想いを大切にして正直に想いも言わないまま女変えてんじゃねーよ!最後まで相手の事を思って行動移せよな!」




そう言うと、去って行く椎納君の姿があった。




「…高志君…平気?ゴメン…まさか同級生の子が…」


「…いや…良いよ…俺が悪いから…彼の言い分は分かるから…ごめん…」




そう言うと去って行った。




「……………………」




その日の夜―――――





「何?さっきから人の事、ジロジロ見て言いたい事あるなら言えよ!」


「あー、じゃあ言わせて貰います!勝手な事しないで!!」


「はあぁぁっ!?何が?」


「誰が人を殴れって言った?あんな事する事ないでしょう?暴力だよ!暴力っ!」


「…その事かよ…」


「その事って…事実でしょう!?何、勝手な事…」




「あー、そうですかっ!?それはどうもすみませんでしたっ!これで良いんだろっ!?」


「なっ…何それっ!」


「何だよ!謝ってんじゃん!」


「私に謝られても困るんだけどっ!私は殴られてないから!」


「つーか、俺が謝る理由分かんねーし!第一、中途半端のあっちが悪いんじゃん!お前の代わりに言ってやったんだからな!」


「誰も頼んでないし!私だって反省点あるし!彼は…」


「悪くない…そう言いたい。だったら、やり直せば?」




「……………………」



「簡単に言わないでよ…つーか…やり直せるわけないじゃん…彼は…もう…」



「…………………」



「と、とにかく、二度としないで!」




私は席を外した。




「………………」













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